葬儀の女性服装マナー!夏冬の服装は?パンツスーツやタイツは?
冠婚葬祭は有給休暇の理由として挙げられることも多いほど、重要なイベントです。
その中でも、特に「葬儀」はいつ来るかわからないので、いざ葬儀に参列するとなってから慌てて準備をすることになった人も多いのではないでしょうか。
学生の間は制服で参列することができましたが、大人になるとそうもいきません。
それでは、葬儀の際、女性はどのような服を着て参列すればいいのでしょうか?
今回は、葬儀での女性の服装マナーについて解説します。
・葬儀の服装はパンツスーツでも大丈夫?白シャツはマナー違反?
・タイツやストッキングは履いても大丈夫?
・コートやバッグの色や素材の注意点は?
・アクセサリーはつけても平気?
葬儀の女性の服装は?夏冬の服装。
男性がスーツに限られるのに対し、女性の礼服はバリエーションが多く迷ってしまいますよね。
それでは、どのようなことに気をつけて礼服を選べば良いのでしょうか。
女性の礼服は大きく分けて4つ
1.和服
喪服と呼ばれる黒の着物です。
年配の女性や、田舎の葬儀では今でも着ている方がいますが、現代ではあまりメジャーではありません。
日本人らしい装いなので、葬儀の場にはぴったりなのですが、着付けが自分でできない場合や手持ちに喪服用の着物がない場合には、準備にお金と時間がかかりすぎてしまいます。
場合によっては葬儀会社に準備をお願いすることもできますが、どうしても着物でなければいけないという状況でなければ礼服を選ぶほうが簡単です。
2.ワンピース
シンプルな黒のワンピースです。
装飾や柄の無いベーシックなものを揃えるのがマナーで、スカートの丈も短くないものを用意するようにしましょう。
葬儀での露出は避けるべきとされているので、襟ぐりはあまり開いていないもの、袖は長いものを選ぶのがマナーです。
3.アンサンブル
ワンピースの上からジャケットを着るタイプの礼装です。
女性の礼服としては最もメジャーなもので、年齢を問わず着ることができます。
世代を選ばない服装であることはもちろん、妊娠中や出産直後の人も着られるようなサイズ展開もされており、選びやすくなっています。
難点としては、黒のアンサンブルは葬儀以外では活躍の場がないことです。
4.スーツ
ジャケットとスカートに分かれている礼服です。
男性は黒のネクタイを使うため白シャツを着ますが、女性はネクタイを締めないのでジャケットの中は黒のブラウスを合わせます。
スーツは学生であれば就活にも使えますし、フォーマルな場では活躍するので、汎用性の高さで選ぶ方も多い服装です。
冬の服装
女性の礼服にはバリエーションがあるので、どの服装を選んでも問題はありません。
ただ、ジャケットがあるほうがよりフォーマルな服装になるので、ワンピースにジャケットを合わせたアンサンブルが好まれる傾向です。
コートに関しては黒に統一する必要はありませんが、可能であれば黒かグレーのフォーマルなコートを用意したほうが良いでしょう。
夏の服装
基本的に礼服を夏と冬で買い換える必要はありませんが、夏はワンピースが最も手軽で暑さを気にせず着用できる礼服です。
また、夏用のワンピースであれば袖が短めでも問題はありません。
ただ、フォーマルな装いという観点では、ジャケットを着ていたほうがよりきちんとした服装になるので、アンサンブルで出席し、暑い場所ではジャケットを脱ぐという対応がおすすめです。
葬儀中は室内なので冷房もよくきいています。
夏物のワンピースは生地も薄く、暑さ対策が重視された服なので、かえって寒い場合もあり注意が必要です。
また、式の最中はきちんとした服装でいることが大切なので、アンサンブルで出席した場合はきちんとジャケットを着用してください。
屋外での見送りや火葬場などでは体温調節を優先して過ごしましょう。
葬儀の服装はパンツスーツでも大丈夫?白シャツはマナー違反?
女性のパンツスーツはマナー違反?
女性の服装としてフォーマルではないと位置づけられがちなパンツスーツですが、葬儀の場で着ることはマナー違反ではありません。
むしろそこそこ着て参列する人は多く、着物よりも現在は市民権を得ている服装でもあります。
パンツスーツで参列する人が多い理由に関してははっきりとしたことはわかっていませんが、葬儀では移動することや葬儀の方法によっては動き回らなくてはいけないことも多いので、動きやすいパンツスーツが好まれているのではないかと言われています。
白いシャツはマナー違反?
男性は白いシャツで出席しますが、女性に関しては避けたほうが良い服装です。
これは、男性と違って女性は黒のネクタイを締めないからと言われています。
スーツで出席する場合はインナーには黒のブラウスなど黒いインナーを選ぶようにしましょう。
タイツやストッキングは履いても大丈夫?
着物以外の、足が露出する服を選ぶ場合はストッキングを履くのはマナーです。
ただ、葬儀で履くストッキングは肌色のものではなく、黒いストッキングを選びましょう。
冬場は特に寒いので、タイツを履いて参列したいと思っている方も多いでしょう。
ですが、葬儀はフォーマルな場所なので、タイツはマナー違反です。
足元が寒い場合は黒のストールやひざ掛けを持参して使い、対策をしてください。
コートやバッグの色や素材の注意点は?
コートは用意できるのであれば黒やグレーのものを選んでください。
用意できないからと言って防寒具をつけてはいけないわけではありませんので、そこはご自身の事情を優先して大丈夫です。
もし葬儀場にクロークなどが用意されている場合はコートはそちらに預けましょう。
革のバッグは持ってきてはいけない?
殺生を連想させるから革のバッグやコートはマナー違反であるという風に説明される場合があるでしょう。
ですが、葬儀に関してのみ言うのであれば、革のバッグでも問題ありません。
・安っぽく見えない
・光沢がない
この3点をクリアしていれば本革のバッグでも問題ありません。
カラーは黒のものを選んでください。
アクセサリーはつけても平気?
葬儀は着飾るよりは無難で、景色に溶け込むような地味な服装のほうが好まれます。
アクセサリーをつけていないことがマナー違反になる場ではないので、そぐわないものをつけていくくらいならつけないほうが安心です。
どうしてもアクセサリーをつけたいという場合は真珠のベーシックなものを使うようにしましょう。
黒くて地味で光らないという3点を守れば礼服は怖くない
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突然の訃報から、葬儀に参列する準備をするのはとても大変ですよね。
いざ準備となってあれも足りないこれも足りないと慌てて揃えると、時間もお金も余裕もなくなって大変なので、礼服はもしもの時に備えて余裕のある時に先に揃えておくほうが良さそうです。
様々なマナーの話が現代は耳に入ってきますが、葬儀の時に気にしなければいけないポイントはたった3つです。
・地味なものを選ぶ
・光沢のないものを選ぶ
これだけを守っていれば参列した時失礼にあたることはまずありません。
この3点だけは気にして、自分に合った服装を選んでくださいね。