年賀状の書き方。ビジネスで上司や取引先への例文や宛名は?
年賀状は新年最初の挨拶状ですから、きちんとしたものを送りたいですよね。
特にビジネスシーンでは、おかしな年賀状を送ってしまうと一年中恥をかくことになります。
今回は、年賀状の正しい書き方や間違えやすいポイントなどをご紹介します。
上手に活用すると年賀状も立派なビジネスツールになりますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・年賀状を上司や社長に送る場合の書き方は?
・年賀状を取引先やお客様に送る場合の書き方は?
・ひと言添える場合の例文は?
・ボールペンでは失礼?
ビジネスでの宛名の書き方は?
宛名の書き方で迷うのは、敬称の付け方や役職の書き方ではないでしょうか。
会社宛・担当部署宛に出す場合
【会社宛】
社名の下に「御中」をつけます。
株式会社を(株)というように省略するのは失礼にあたります。
会社名が長い場合も略したりしないようにしましょう。
【担当部署宛】
先方の部署名の下に「御中」をつけます。
社名を途中で改行するのは、良くありませんが、部署名は社名の下に書いても、改行して部署名を書いてもかまいません。
個人宛に出す場合
【役職、肩書きのある相手宛】
社名、部署名を書きます。
改行して役職 氏名 様を書きます。
“部長様”など、役職と敬称を重ねないようにしましょう。
例)
株式会社□□ □□部
部長 田中一郎様
年賀状を上司や社長に送る場合の書き方は?
まずは、基本的な年賀状の書き方をご紹介します。
年賀状が、普段の手紙と違うところは5つあります。
・ 拝啓や敬具などの言葉は必要ない。
・ その代わりに賀詞を必ず入れる。
・ 年賀状は正式な手紙なので、句読点は使わない。
・ 忌み言葉(縁起の悪い言葉)を避ける。
・ 令和○○年元旦と元号を書き添える。
この点に気を付ければ、年賀状の体裁は整うと思います。
さて、上司や社長に年賀状を送る場合の書き方ですが、基本的な書き方プラス気を付けることがあります。
それは、賀詞の選び方です。賀詞というのは、お祝いの言葉のことです。
年賀状の場合、『賀正』とか『謹賀新年』などの言葉が賀詞です。
この賀詞ですが、一文字、二文字の賀詞は目上の人には失礼だとされています。
目上の方には、『謹賀新年』や『初春のお慶びを申し上げます』、『明けましておめでとうございます』など、四文字以上の賀詞を使いましょう。
本文には、日頃の感謝の言葉や、相手の健康を祈る言葉、今後のお付き合いをお願いする言葉を書きます。
新年最初の挨拶ですから、謙遜のあまり後ろ向きな表現にならないように気をつけましょう。
「昨年は○○でご迷惑をおかけしました」などと、わざわざ失敗を思い出させるよりも、「今年は○○の分野で活躍できるように努力します」などの方が印象がいいですよ。
年賀状を取引先やお客様に送る場合の書き方は?
取引先やお客さまも、基本的には、上司や社長と同じく、目上の人への年賀状の書き方と同じです。
たとえ親しくお付き合いをしていても、くだけ過ぎない文面で年賀状を送りましょう。
気を付けたいのは、年賀状で営業や宣伝をするのはあまり上品とはいえないということです。
今年のお付き合いをお願いするのも年賀状の役割です。
でも、あまりあからさまな売り込みは避けて、営業日程や今後の予定を“お知らせ”する程度に留めましょう。
さて、悩むのが、相手が体調を崩していたり、被災したりして、あまりお目出たいとは言えない状況の時です。
年賀状を出すのを控えるという方法もありますが、それはそれで、礼を欠いたと思われるおそれもありますよね。
その場合には、文面を少し気遣いのある表現にするのがおすすめです。
「謹んで新春のお慶びを申し上げます」ではなく、「謹んで年始のご挨拶を申し上げます」などの表現がよいのではないでしょうか。
ひと言添える場合の例文は?
あらかじめ印刷された年賀状にひと言添える場合には、何を書いたらいいのでしょうか?
ときどき、「謹賀新年」と印刷されている年賀状に、「あけましておめでとうございます」と書いてくる人がいますが、同じ意味が重なっておかしいですよね。
印刷されている内容と重複しないように気をつけましょう。
上司にひと言添える場合の例文
昨年は○○の件でご助力を賜りましてありがとうございました
いただいたアドバイスのおかげでプロジェクトも前進しております
ご期待に応えるべく今年も精進して参りますので ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
お客様にひと言添える場合の例文
旧年中は私どもの商品をご愛顧いただき 誠にありがとうございました
これからも皆様にご満足いただける商品をお届けできるよう日々努めてまいります
ボールペンでは失礼?
筆記具は、鉛筆やボールペンでは失礼にあたります。
万年筆や、筆ペン、毛筆、などを使いましょう。
年配の人に年賀状を送る時には、文字の大きさや濃さにも気を配りましょう。
あまりに細かい字は、年を重ねた方には読みづらいものです。
年賀状でさりげなくアピールを
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ビジネス上の付き合いのある方への年賀状の書き方をお送りしました。
賀詞の選び方やちょっとした表現で、相手への敬意や気遣いが表現できることが分かりましたね。
年賀状なら、普段直接会うのがむずかしい相手にでもメッセージを伝えることができますから、上手に使えば強いビジネスツールになるのではないでしょうか。