【驚きのみかん効果】効果抜群で栄養盛りだくさん!食べ方は?
冬の果物代表『みかん』。
スーパーの店頭に並び始めたものを見かけ、こたつの上に置かれているのを見ると、今年もこの季節が来たなぁと思います。
『風邪をひかないようにみかんを食べよう!』と言っているけど、どうして?
『今年こそ手が黄色くならないように気を付けよう!』と思っているけど、なぜ黄色くなるの?など。
今回はみかんのどうして?なぜ?を探っていきましょう。
この記事の目次
美容・健康効果抜群!みかんに隠された驚きの効能!
体内の水分を補い肺に潤いを与える働きによって咳や喉、口の渇きを改善するので風邪予防の効果があります。
また胃腸の働きを助けるので、みかんの実を食べるか、絞ってジュースにしたものを飲むと食欲が回復します。
美容効果
体内で作り出すことができない『ビタミンC』がたっぷり含まれています。
抗酸化作用により活性酸素を除去し体内を酸化から守ってくれるので、美肌を保ち生活習慣病を予防してくれます。
皮膚や粘膜の健康を維持するために必要なコラーゲンや、風邪を予防するために必要な成長ホルモンを作るために必要不可欠な栄養素でもあります。
水に溶け熱に弱い性質なので、洗ったり加熱調理したりするとビタミンCの量は減ってしまいます。
その点、みかんはそのまま食べることができるのでビタミンCを摂るには優れた食べ物ということになります。
血液の流れをよくし代謝機能を高める『リモネン』を多く含んでいます。
血液の流れがよいと、身体の隅々にまで美肌や健康維持のために必要な酸素や栄養素が届けられます。
ダイエット効果
完熟前の青いみかんには、ダイエットに効果があるといわれている酸味成分『シネフリン』が多く含まれています。
脂肪を分解を促進させる働きで体脂肪の蓄積を防ぎ、代謝を高める働きでより多くの脂肪を燃焼させる効果があります。
このような効果からシネフリンは、ダイエットに関係するサプリメントにも使用されているのですよ。
同じく酸味成分のひとつ『クエン酸』も多く含まれています。
疲労回復に効果がある成分ですが、糖質を分解し燃焼させ新陳代謝の働きが高くなることからダイエットに効果があるとされています。
美肌効果・便秘改善!みかんの皮やすじにも栄養や効能がたっぷり!
すじ
みかんの皮をむくと内側に白いすじがたくさんありますよね。
白い部分を『アルベド』といい、実についているすじを『維管束(いかんそく)』といいます。
呼び名は『白い綿』『白いひげ』など地域によっても異なるようです。
白いすじ維管束は、根から上がってきた栄養や水分を実に届ける大切な役割を果たしています。
ですから、維管束には栄養素がたくさん詰まっているのですね。
『ビタミンP』あまり聞き慣れませんが、
その中に含まれているポリフェノールの一種で『ヘスペリジン』と呼ばれる成分は、水や熱に弱く壊れやすいビタミンCを守り、体内にあるビタミンCの消耗を抑える働きをしてくれます。
そのほかにも、コレステロールの減少や高血圧の予防など嬉しい効果がたくさんあるので、すじはとらずに食べてくださいね。
『白い筋こそ大事!』
ビタミンPは正確にはビタミン類には含まれず、ビタミンと似たような働きをするということで『ビタミン様物質』と呼ばれます。
また『ヘスペリジン』という名前は、ギリシャ神話に登場するニンフ(精霊)ヘスペリデスから名付けられました。
皮
薄皮にも身体に嬉しい栄養がたくさんです。
野菜や果物に多く含まれている、
天然の色素カロテノイド『β-クリプトキサンチン』、人参やかぼちゃに含まれる『βカロテン』、トマトに含まれる『リコピン』、緑色野菜に含まれる『ルテイン』と同じ仲間です。
β-クリプトキサンチンはみかんを酸化から守ってくれています。
ということは、抗酸化作用があるので生活習慣病の予防や美肌効果がありますね。
そして骨を作るために最も多く使われていた成分はビタミンK2とされていましたが、β-クリプトキサンチンはビタミンK2を超え骨量が増えた!という報告から骨粗鬆症にも効果があるといわれています。
食品に含まれる成分の効果は長時間持続することはないのですが、このβ-クリプトキサンチンは2か月以上も効果を持続してくれるのです。
冬に食べたみかんに含まれているβ-クリプトキサンチンが、春先や春になっても私たちの体内で働いてくれているのですね。
そして、春といえば気になるのが『花粉症』。
みかんの皮に含まれている『ノビレチン』にはヒスタミンの放出を抑制する働きがあるので、花粉症の症状を和らげてくれる効果があります。
また、食物繊維を豊富に含んでいるので、便秘を解消しデトックス効果も期待できます。
薄皮に多く含まれている水溶性食物繊維『ペクチン』には、善玉菌を増やして腸内環境を整える働きと、脂肪を作る成分の働きを抑制する働きがあります。
これらの働きにより肥満を予防する効果があるといわれています。
捨てるのはもったいない!みかんの外皮をおいしく食べる方法は?
みかんの外皮は『陳皮(ちんぴ)』と呼ばれる漢方薬として利用されることが多く、完熟したみかんの皮を陰干しや天日干しにして乾燥させたものです。
漢方薬としても使われるみかんの皮は、1年以上乾燥させたものがよいといわれています。
漢方と聞くと難しそうと思われるかもしれませんが、『七味唐辛子』の中にも入っているのですよ。
また消化吸収の働きを助けるので、食欲不振にも効果があります。
陳皮をお茶として飲んだり、細かく刻んだりフードプロセッサーなどで粉末状にしたものを薬味として料理に使ったりなど、香りを楽しみながら身体にも優しい。
ひとつでいくつも美味しいですね。
香りといえば、
食べる以外では、
油分を溶かす『リモネン』の働きで、キッチンの油汚れや油性ペンによる汚れ、家具に付着した手あかなどをきれいにするための力強い味方になってくれます。
『万能!みかんの皮』
体に良くても食べ過ぎは禁物!みかんの1日の適切な摂取量は?
目の間にみかんが山積みにされていたら、1個、もう1個、もう‥1個だけ!とついつい手が伸びてしまいますよね。
で、気付いたら手が黄色くなっていた!
なんてことはありませんか?
みかんにはビタミンCがたくさん含まれているから黄色くなったのかな?
なぜかビタミンCのイメージカラーって黄色ですよね。
でも実際は無色透明です。
ではどうして黄色くなってしまったのでしょう。
みかんの食べ過ぎで手が黄色くなる症状は『柑皮症(かんぴしょう)』と呼ばれます。
みかんの持っている色素が脂肪とくっついて肌を着色するために起こります。
一時的な症状なので、みかんの摂取をやめると元に戻りますし身体に影響はありません。
では1日にどれだけ食べてもいいの?ということになると、果実の摂取量は1日に約200g程度で十分ですよ、といわれています。
果実200gはMサイズのみかん3個分くらいです。
ちなみにショートケーキ1個とみかん10個分のカロリーは同じくらいなのだとか。
身体に嬉しい成分がたくさん詰まっているみかんですが、食べ過ぎは『毒』になることもあるので注意してくださいね。
受け継がれるもの
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みかんの万能な効果や効能についてお送りしました。
我が家では、祖母がみかんの皮をむく前に軽くもんでくれたものや、風邪をひいたときにはストーブの上で焼いてくれたものを食べていました。
とても甘くて美味しかったです。
みかんに詰まっていた効果などについて知っていたかどうかは分かりませんが、今回お伝えしたみかんの秘密を教えてあげようと思います。
難しい栄養学や仕組みを知らなくても、受け継がれてきた大切なものやことがあることを忘れないようにしたいですね。