【年女・年男の意味】縁起を良くする方法は?厄年の場合は厄払いが必要?
お正月が近付くと、来年の年女、年男が話題にのぼることがありますよね。
年女や年男ときくと、なんとなく縁起がよさそうですが、どういう意味があるのかご存知でしょうか。
よく耳にするけれど、実際年女・年男の意味を知らない方も多いかもしれません。
そこで今回は、年女・年男の意味や、どうして縁起が良いとされているのかなどをご紹介します。
年女・年男と厄年を混同している方はいませんか。
あれ?と思った方はぜひ記事を読んでみてくださいね。
この記事の目次
年女年男の意味は?

年女・年男は、十二支(じゅうにし)によって決まります。
干支(えと)によって決まるんじゃないの、と思う方もいるかもしれません。
干支というのは、十干(じっかん)十二支(じゅうにし)を合わせたものを意味します。
詳しい説明は省略しますが、私たちがよく「干支」といっている「子・丑・寅・卯・辰・巳・・・」は十二支なんですよ。
年女は生まれた年と同じ十二支の年を迎えた女性、おなじく年男は生まれた年と同じ十二支の年を迎えた男性、の意味です。
十二支は12年でひと回りですから、誕生日に満年齢が12の倍数になる方ですね。
十干とは?
干支とは本来、この十干と十二支を組み合わせたものをいいます。
2つを並べるとこのようになります。
| 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 | (甲) | (乙) |
| 子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
数が合いません。
しかしそれによって同じ十二支ではなくなります。
上の表で戌年の十干は最初に戻って甲になります。
このように十干は繰り返し十二支の頭にくっついていきます。
すると例えば子年の場合、甲子の次は丙子になります。
同じ十二支でも、十干が違うということになりますね。
そしてこれを繰り返していくと、自分が生まれた年と全く同じ干支の年は60年後となります(10と12の最小公倍数)。
つまりそれが還暦といわれるものです(一巡してもとに戻るという意味ですね)。
年女年男はほかの干支より縁起が良いの?

年女年男は、縁起が良いとする考え方と、悪いという考え方があります。
でも、おおむね“縁起が良い”と考える地域が多いようです。
「年男おめでとう」などという挨拶を聞いたことがあるかもしれませんね。
なぜ縁起がいいのかというと、年男・年女は、その年の歳神様のご加護を多く受けることができると考えられているためです。
今でも、年男が重要な役割を担うと定められている神事や儀式はたくさんあります。
節分の豆まきや門松を立てる役目は年男、と決まっている地域もあるんですよ。
年女年男がより縁起を良くする方法は?

年男や年女だからといって、“縁起を担ぐ”という風習はあまり多くありません。
でも、十二支にちなんだ縁起担ぎは昔から多くあります。
たとえば、その年の十二支を身につけることで「無病息災・厄除祈念」としたり、家に飾ることで「家内安全・商売繁盛」、人に授けることで「招福祈願・安寧長寿」のお守りとする風習があります。
初詣に神社に行くと、その年の十二支のお守りや置物が授けられるのはそのためなんですね。
守り本尊とは?

ほかには、守り本尊というものがあります。
十二支に基づいてご本尊が配されて、そのご本尊を信仰するという風習です。
2026年は午年ですから、午年の場合をご紹介します。
午年生まれの守り本尊は『勢至菩薩(せいしぼさつ)』です。
ですから、勢至菩薩をご本尊にするお寺にお参りすると良いわけですね。
勢至菩薩をご本尊(脇侍(わきじ)・安置 含む)とするおもな寺社はこちら。
山形県山形市『風流寺(ふうりゅうじ)※脇侍』山形市下東山433-1
山形県米沢市『千眼寺(せんげんじ)※安置』米沢市窪田町窪田1861
山形県寒河江(さがえ)市『寶徳寺(ほうとくじ)※脇侍』寒河江市慈恩寺311-2
茨城県東茨城郡『西福寺(さいふくじ)※安置』東茨城郡大洗町磯浜町5298
茨城県水戸市『桂岸寺(けいがんじ)※本尊』水戸市松本町13-19
茨城県桜川市『得生寺(とくしょうじ)※脇侍』桜川市真壁町古城45
群馬県桐生市『浄運寺(じょううんじ)※安置』桐生市本町6-398
群馬県邑楽郡『光恩寺(こうおんじ)※安置』邑楽郡千代田町赤岩1041
群馬県邑楽郡『大信寺(だいしんじ)※脇侍』邑楽郡邑楽町篠塚4005
埼玉県川越市『浄国寺(じょうこくじ)※脇侍』川越市山田420
埼玉県川越市『西雲寺(さいうんじ)※脇侍』川越市新富町2-5-4
埼玉県秩父郡『医王寺(いおうじ)※本尊』秩父郡皆野町三沢1960
千葉県市川市『極楽寺(ごくらくじ)※脇侍』市川市市川2-24-3
千葉県銚子市『東光寺(とうこうじ)※脇侍』銚子市小船木町1-863
千葉県佐倉市『教安寺(きょうあんじ)※脇侍』佐倉市新町140
東京都渋谷区『清岸寺(せいがんじ)※本尊』渋谷区幡ヶ谷2-36-1
東京都北区『真光寺(しんこうじ)※本尊』北区中十条3-1-5
東京都江東区『勢至院(せいしいん)※本尊』江東区三好1-4-5
神奈川県横須賀市『了正寺(りょうしょうじ)※本尊』横須賀市三春町3-28
神奈川県横浜市『大聖寺(だいしょうじ)※本尊』横浜市鶴見区仲通1-2-3
神奈川県横浜市『全通院勢至堂(ぜんつういんしせいどう)※本尊』横浜市瀬谷区下瀬谷1-29-10
静岡県沼津市『西光寺(さいこうじ)※脇侍』沼津市宮町473-1
静岡県御殿場市『光眞寺(こうしんじ)※脇侍』御殿場市印野853
静岡県浜松市『頭陀寺(ずだじ)※安置』浜松市中央区頭陀寺町214
奈良県天理市『長岳寺(ちょうがくじ)※脇侍』天理市柳本町508
奈良県奈良市『璉珹寺(れんじょうじ)※脇侍』奈良市西紀寺町45
奈良県磯城郡『極楽寺(ごくらくじ)※脇侍』磯城郡田原本町千代180
和歌山県橋本市『中光寺(ちゅうこうじ)※本尊』橋本市隅田町中下25
和歌山県海南市『九品寺(くほんじ)』海南市九品寺484
和歌山県和歌山市『圓満寺(えんまんじ)』和歌山市新内2
など
本尊ではなくとも祀っているお寺は都内のみならず全国にたくさんあるので、比較的容易に行くことができると思います。
有名な場所でなくても良いですよ。
また、干支にゆかりのあるお寺や神社というのもあります。
干支にちなんだ銅像があったり、由来を持つ寺社のこと。
2026年の初詣は、干支「午」になにかしらゆかりのあるお寺や神社に行ってみるのもいいかもしれませんね。
※下記は昨年の守り本尊となっております。
2025年 巳年生まれの守り本尊は『普賢菩薩(ふげんぼさつ)』です。
※普賢菩薩はご本尊としてよりも、釈迦如来、文殊菩薩とともに配されている(釈迦三尊)ところが多くなっております。
宮城県仙台市:『覚範寺(かくはんじ)』
埼玉県行田市:『清善寺(せいぜんじ)』
東京都港区:『青松寺(せいしょうじ)』
東京都港区:『清岸院(せいがんいん)』
東京都台東区:『護國院(ごこくいん)』
神奈川県南足柄市『最乗寺(さいじょうじ)』
神奈川県鎌倉市『寿福寺(じゅふくじ)』
神奈川県鎌倉市『本覺寺(ほんがくじ)』
岐阜県岐阜市『洞泉寺(とうせんじ)』
愛知県名古屋市『月心寺(げっしんじ)』
富山県高岡市『瑞龍寺(ずいりゅうじ)』
京都府京都市『妙法院(みょうほういん)』、本尊
兵庫県姫路市『圓教寺(えんきょうじ)』
岡山県岡山市『普賢院(ふげんいん)』、本尊
など
年女年男でも厄年と重なったら厄払いをした方がいいの?

基本的に厄年と、年女・年男の考え方は別物です。
厄年に当たる方は、厄払いや厄除けの慣習がありますから、気になる方は御祈祷を受けるなどの厄払いをすると良いですね。
厄年は、数え年(※生まれた年に1歳となるため、次の年は2歳となる)で数えます。
つまり今の年齢に1歳プラスした年齢が数え年です。
[女性]数え年で19歳・33歳・37歳・61歳
[男性]数え年で25歳・42歳・61歳
上記の年齢(数え年)が厄年(本厄)にあたります。
参考までに2026年に厄年(本厄)を迎える方をまとめておきます。
[女性]
2008年(平成20年)生まれ(19歳・子年)
1994年(平成6年)生まれ(33歳・戌年)
1990年(平成2年)生まれ(37歳・午年)
1966年(昭和41年)生まれ(61歳・午年)
[男性]
2002年(平成14年)生まれ(25歳・午年)
1985年(昭和60年)生まれ(42歳・丑年)
1966年(昭和41年)生まれ(61歳・午年)
上記は本厄なので、前厄は1つ下、後厄は1つ上の年齢の方になります。
(例:女性19歳の場合、18歳が前厄、20歳が後厄)
※下記は昨年の厄年となっております。
[女性]
2007年(平成19年)生まれ(19歳・亥年)
1993年(平成5年)生まれ(33歳・酉年)
1989年(昭和64年・平成元年)生まれ(37歳・巳年)
1965年(昭和40年)生まれ(61歳・巳年)
[男性]
2001年(平成13年)生まれ(25歳・巳年)
1984年(昭和59年)生まれ(42歳・子年)
1965年(昭和40年)生まれ(61歳・巳年)
厄年にお祓いする方法は?
厄年にお祓いをする場合は、いつすればよいのでしょうか。
厄払いは、厄年に入る前に行います。
一年の始まりをお祓いを済ませてから迎えるのが良いのです。
でも、大晦日までに慌てて神社に行かなくても大丈夫。
昔は立春を一年の始まりとしていました。
立春は節分の翌日ですから、節分(2月3日頃)の前までに厄払いをすれば良いのです。
節分には厄除け大祭をするお寺や神社もあります。
その時にお祓いをしてもらってもいいですし、何度も足を運ぶのが大変なら、初詣のついでに厄払いをしてしまえばOKです。
もちろん、厄払いは必ずしなくてはいけないものではありませんので、ご安心くださいね(^^)
厄年が飛躍の年になる方もたくさんいるんですよ♪
干支や年女・年男は身近なもの

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年女・年男の意味や厄年についてお送りしました。
年女・年男は縁起が良いとされていることや、厄年とは関係のないものだということが分かりましたね。
普段の生活で、干支を意識することはお正月くらいになってきていますが、本来干支は日本の文化や風習に深く関わっているものです。
この機会に少し関心を持ってみるのもいいかもしれませんね。
