東福寺の紅葉2020の見頃時期!拝観料やライトアップは?駐車場は?
東福寺は京都市東山区本町にある臨済宗のお寺。
京都が美しく輝く紅葉の秋。秋色に飾られた景色はとても愛おしいですよね。
東福寺は九条道家によって1236年に創建され、奈良の東大寺と興福寺から1文字ずつ取って「東福寺」と名付けられた、大寺院です。
境内を流れる三ノ橋川沿いにはモミジが植えられ、特に川に架かる橋の張り出し舞台からは素晴らしい紅葉が見られることで有名。
京都屈指の紅葉名所といわれる美しすぎる絶景。真っ赤に染まった紅葉の渓谷。
秋色に染まるモダンアートのような方丈庭園。
今回は、さまざまな景色に感動できる、東福寺の紅葉2020年の見頃時期や見どころ、ライトアップなどについてご紹介します。
この記事の目次
東福寺の紅葉2020年の見頃時期は?
赤、黄色、オレンジと鮮やかに色付いた紅葉と、木々や地面の苔がとても風情豊かですよ♪
見頃時期:11月12日頃~12月12日頃
主紅葉樹:モミジ、カエデ、イロハモミジ、ヤマモミジ、ミツバモミジ、トウカエデなど
【2020年東福寺紅葉の見頃時期予想】
見頃時期:11/13(金)頃~
落葉時期:12/09(水)頃~
※気候の状況により時期が変化する可能性があります。
紅葉の時期には東福寺一帯が鮮やかな紅葉に包まれます。
紅葉の見頃は例年11月中旬~12月上旬。11月下旬の20~25日頃が一番のピークになりそうです。
人気の名所なので混雑しますが、早朝は人が少ないです。雰囲気のある素敵な景色の中、気分の良い時間をゆっくりと過ごせますよ。
ちなみに東福寺には桜の木が1本もありません。
もともとはあったのですが、将軍足利義満の時代に吉山明兆(きっさんみんちょう)という画僧が、絵の褒美として桜の伐採を願ったことが由来とされています。
桜があるとお花見などの遊行の場になるため、修行の邪魔になるという理由だったようですね。
東福寺の拝観時間や拝観料金は?
東福寺の拝観時間や拝観料金はこちら。
拝観時間:08:30~16:30(受付終了16:00)
※12月第1日曜日以降は09:00~16:00(受付終了15:30)
拝観料金:(通天橋)大人400円、小中生300円(方丈庭園)大人400円、小中生300円
観光客が増えたため、境内の通天橋と臥雲(がうん)橋での撮影は、見頃の時期の一定期間は撮影禁止となっています。
紅葉で有名な京都の寺院の中でも、それだけ非常に人気があるスポットということですね。
オンラインツアー
今年は禁断エリアといわれるような秘密の場所を、オンラインで開放します。
今まで見たことのない秘密の部屋、なぞの巨大な手、幻の橋、そして開かずの扉の開扉(開扉)など、お寺や文化財が好きな方であればわくわくするラインナップです。
また、普段立ち入りできない、真っ赤な紅葉に彩られた『真紅の渓谷』にドローンを飛ばして絶景を堪能。
さらに、龍吟庵では特別に橋をかけ、開かずの扉が開かれます。
どのようなものが披露されるか具体例はこちら。
・ 全面大和絵の九条家の部屋
・ 12m×6mの超巨大涅槃図
・ 日本最古で最大のトイレ“百雲隠”
・ 全長2mの大仏の手
・ 平安・鎌倉時代の数多くの仏像群
・ 通天橋の絶景
・ 真紅の渓谷
・ 龍吟庵
・ 開かずの扉の開扉
ライブ配信なので臨場感もたっぷりですよ!興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。
※龍吟庵特別拝観は、2020年の開催は未定です。
また、期間限定で、3つの庭からなる国宝の『龍吟庵(りょうぎんあん)』の特別拝観も行われています。
国宝はなかなか見る機会もないので、ぜひこの機会にご覧になってみてくださいね。
『龍吟庵と紅葉』
期間:2019年11月1日(金)~12月8日(日)
時間:08:30~16:00
料金:大人500円、中学生以下300円
国宝の龍吟庵はもちろん、同じく国宝の三門、苔と敷石が市松模様となっている静寂閑雅な本坊庭園も大いに見どころポイント。
ひとたび下に目をやれば、苔と散り紅葉が情緒豊かに広がっています。
さらに東福寺の紅葉の見どころについてご紹介していきますね。
東福寺の紅葉の見どころや鑑賞ポイントは?
東福寺は予想以上に広く見どころもたくさんあります。
主なおすすめ鑑賞スポットをご紹介しますね!いろいろ散策して自分なりに楽しむのも実りがあっていいですよ。
通天橋(つうてんきょう)
本堂と開山堂を結ぶ歩廊の通天橋。
この橋の下を三の橋川が流れ、川沿いに約2,000本のカエデが植えられていて、洗玉澗(ぎょくせんかん)と呼ばれる渓谷をつくっています。
天の通い路、通天橋の中ほどにある、張り出し舞台からの景色が特等席。
幅約2.7m、長さ約27mの橋廊から見下ろす紅葉の海は圧巻で、秋の美しい彩りを観賞できます。
洗玉澗を埋め尽くす赤・黄・橙の紅葉のパノラマ!まるで茜色の雲海の上に立ったような素晴らしい景色を眺めることができますよ。
渓谷を染め上げる光景は迫力ある美しさで、京都随一の紅葉の名所といわれるのも納得ですね。
臥雲橋(がうんきょう)
臥雲橋から洗玉澗ごしに見上げる、紅葉の通天橋が素晴らしいビュースポット。
赤、黄色、オレンジ、緑の見事なまでのグラーデーションが華やかでとても美しいです。
下を流れる三の橋川に、鮮やかな紅葉が映し出されて、青空と鮮やかな対比をなしています。
洗玉澗(ぎょくせんかん)
渓谷・洗玉澗から、間近で紅葉を観るのもおすすめ。目線の高さにあるモミジは、通天橋から見下ろすのとはまた違った趣がありますよ。
気候条件やタイミングによって一期一会のさまざまな表情を見せる紅葉。
日光に透かすように見上げると、より鮮やかに朱色が輝くので、写真を撮る格好のスポットです。
東福寺以外もおすすめ!
東福寺以外にも紅葉の見どころスポットがあります。
まずは、東福寺の塔頭で、虹の苔寺ともいわれる「光明院(こうみょういん)」。「波心の庭」を窓から眺めるととても風情がありますよ。
苔の緑と紅葉の赤、木々の緑、岩の灰色や白い砂が絶妙なコントラストを演出しています。紅葉の穴場スポットなので比較的ゆっくり鑑賞できるでしょう。
拝観時間:08:30~16:00
拝観料:300円
ほかにも、皇室と関係の深い「泉涌寺(せんにゅうじ)」、運気アップのご利益のある「今熊野(いまくまの)観音寺」、「養源院(ようげんいん)」、「雲龍院(うんりゅういん)」など、紅葉の季節にはそれぞれ色とりどりの鮮やかな紅葉美を見せてくれますよ。
東福寺の紅葉のライトアップは?
東福寺ではライトアップは実施されていませんでしたが、2020年は特別に夜間拝観が行われます。
通天橋から見る洗玉澗の絶景の渓谷はもちろん、苔の芸術、方丈・八相の庭などを鑑賞することができますよ。
重要な文化財が数多く残る京都屈指の紅葉の名勝、東福寺の夜間の姿をぜひご覧になってみてくださいね。完全予約制なので、参加する場合はお早めに。
期間:11/18(水)~30(月)
時間:17:00~20:00(受付19:30)
拝観料:3,000円(小学生以下無料)
受付場所:通天橋前
予約はこちら。
お問い合わせ:075-284-0176(平日09:30~17:30・夜間拝観事務局)
さらに、東福寺の塔頭(たっちゅう)でもライトアップされる寺院があります。塔頭とは、その寺の高僧が亡くなったことを惜しんで、弟子たちが建てた寺院や庵のこと。
東福寺の塔頭では、こちらの2寺院がライトアップします。しっとりと落ち着いた日本文化の良さを感じることができるでしょう。
※2020年は、勝林寺でのライトアップは中止となっております(秋の特別拝観はあります)。
【勝林寺】
期間(2020年):11/14(土)~12/6(日)
時間:10:00~16:00
拝観料:大人600円、中高生300円、小学生以下無料
住所:京都府京都市東山区本町15-795
電話:075-561-4311
距離:東福寺より徒歩約15分
HP:勝林寺
【天得院】
普段は非公開ですが、紅葉の時期には特別公開されます。
桃山時代に造られた枯山水庭園は、杉苔に覆われた美しい庭園。華頭窓から眺めると一層趣が増します。
期間(2020年):11/20(金)~12/6(日)
時間:16:30~20:30(受付20:00)
住所:京都府京都市東山区本町15-802
電話:075-561-5239
距離:東福寺より徒歩約3分
HP:天得院
秋の特別拝観は昼の部(11:00~16:30)もあり、こちらは2種類用意されています。
【11:00~14:00】
精進料理を食べながらの特別拝観で、要予約です。ご予約はこちら。
料金:4,400円
【14:00~16:30】
抹茶や和菓子をいただきながらの特別拝観で、予約は不要です。
料金:1,300円
東福寺の紅葉時期の混雑状況は?回避する方法は?
混雑具合は?
東福寺の紅葉は、京都随一ともうたわれるほど美しい名所。
当然人気も圧倒的で、ハイシーズンには全国から大勢の観光客が訪れます。混雑で危険ということで、撮影禁止の場所も所々あります。
昼前のピークの時間帯は、平日であっても2時間待ちがザラにあるので、相当な覚悟が必要です。週末や祝日であればなおさら。
少しでも回避する方法としては、平日の早朝(開門時)を狙うことですが、それでも開門待ちの人が50~60人以上列を作っていることを念頭に置いておいてください。
開門は11月~12月初旬は08:30~、それ以外は09:00~となっています。
それでは閉門間近をねらえば空いているかといえば、そうとも言えません。午後の閉門ぎりぎりまで大勢の人で賑わっています。
ただ裏を返せば、それだけ美しい紅葉を観ることができるということ。待ち時間を上手に利用できる手段を持って観覧にお出かけくださいね。
混雑を回避する方法は?
どうしても時間がない!という方は、臥雲橋より洗玉澗を観覧して、通天橋はあきらめて帰って来る、という方法があります。
臥雲橋は無料で渡れる橋、通天橋は有料の橋。通天橋の観覧受付でさらに混雑するので、ここをあきらめてしまえば、かなり時間短縮できると思います。
ただし、通天橋からの眺めが1番素晴らしいので、ここをあきらめてしまうのは非常にもったいないというのが本音。再入場もできないため、通天橋をあきらめるのは最後の手段として覚えておいてくださいね。
12月上旬の散り紅葉の時期に訪れる方法もあります。
この時期は混雑も緩和されているので、境内の散り紅葉や東西南北にある方丈庭園などをゆっくり楽しむことができますよ。
東福寺周辺でランチにおすすめの場所は?
東福寺の周辺には美味しいランチのお店もあり、紅葉鑑賞の前後や、デートの時にも重宝します。
東福寺周辺でランチにおすすめの場所をご紹介しますね。いずれも京都らしい、雰囲気の良いお店で味ももちろん折り紙つきですよ。
お好み焼吉野
京都で絶品のお好み焼を食べたいならココ!
裏路地にある人気のお好み焼き店です。京都駅からも歩いて行ける距離にあるのでアクセスも抜群。
人気はホソ玉、スジ玉です。迷ったら人気のメニューを頂くのも良いですね♪
住所:京都府京都市東山区大和大路通り塩小路下ル上池田町546
電話:075-551-2026
時間:11:00~21:00
定休日:月曜日、火曜日
ドラゴンバーガー
京都でハンバーガー?と思うかもしれませんね。
ここは、ロンドンで開催されたハンバーガー大会で2年連続チャンピオンに輝いたアダム・ローソン氏が、日本をイメージしたハンバーガーが頂けるお店です。
京都をイメージしたバーガーは和テイスト。独創的なバーガーを豪快に食べましょう!
ランチタイムもあるので紅葉の後にピッタリですよ♪
住所:京都府京都市東山区本町13-243
電話:075-525-5611
時間:10:00〜23:00(ランチタイム 11:00~14:00)
定休日:不定休
がんち
ガッツリランチを食べたい方にピッタリのお店です。
とんかつ店では珍しいミシュランのビブグルマンに掲載されました。地元にも観光客にも人気の名店!
付け合わせはキャベツが定番ですが、がんちではカイワレ、レタス、しょうが風味のもやしです。白味噌の豚汁も美味しいですよ♪
住所:京都府京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町13-14
電話:075-551-9029
時間:11:00~14:30(L.O.14:15)、16:30~20:30(L.O.20:15)
定休日:日曜日(祝の場合営業)
東福寺のアクセス方法と駐車場情報。
場所:東福寺
住所:京都府京都市東山区本町15-778
電話:075-561-0087(東福寺・09:00~12:00)
地図:
【電車でのアクセス】
① JR「東福寺駅」より徒歩約10分
② 京阪「東福寺駅」より徒歩約10分、「鳥羽街道駅」より徒歩約8分
【バスでのアクセス】
京都市バス88、202、207、208系統で「東福寺」下車後、徒歩約4分
【車でのアクセス】
① 名神高速「京都東IC」より約7km約20分
② 名神高速「京都南IC」より約4km約10分
③ 阪神高速「鴨川西IC」より約1km約3分
駐車場
東福寺は秋の拝観期間中は駐車場閉鎖のため駐車不可になります。しかも近隣には大型駐車場もなく、有料駐車場を探すことは非常に困難。
JR京都駅周辺の市営駐車場に駐車してパーク&ライドすることをおすすめします。
【京都駅周辺おすすめ駐車場】
〈フルーツパーク竹田駅第2〉
住所:京都府京都市伏見区竹田西桶ノ井町
台数:約69台
時間:24時間
料金:100円/30分(08:00~22:00)100円/60分(22:00~08:00)、最大800円
〈タイムズ鴨川西ランプ駐車場〉
住所: 京都府京都市南区東九条柳下町5
台数:約60台
時間:24時間
料金:200円/60分(最大800円)
※高島屋京都店で5,000円以上の買物で終日駐車無料サービス券
※ICカード乗車券で地下鉄「十条駅」、京阪「鳥羽街道駅」から降車で300円割引
〈Dパーキング京都動物愛護センター前駐車場〉
住所:京都府京都市南区西九条森本町62-4
台数:約67台
時間:24時間
料金:200円/60分(最大500円)
〈タイムズ上鳥羽ランプ駐車場〉
住所:京都府京都市伏見区竹田向代町70
台数:約111台
時間:24時間
料金:200円/60分(最大600円)
※ICカード乗車券で地下鉄「くいな橋駅」から降車で300円割引
交通規制
11/21(土)~23(月祝)、28(土)、29(日)には、東大路五条周辺で07:00~19:00頃に交通規制が行われます。
三つ葉の“通天もみじ”
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東福寺の紅葉の見どころや鑑賞ポイントなどをお送りしました。
地元の小学校の校章にも使われているという、通天もみじ。
通天もみじとは、葉先が三つに分かれている三つ葉のもみじです。トウカエデ(唐楓)というムクロジ科のカエデで、宋から伝わったとされています。
葉に薄い光沢があって、紅葉の時期になると鮮やかな黄色になった後、徐々に橙、赤へと変化するのが特徴的。
本堂と開山堂を結ぶ通天橋の周辺に十数本残っているだけなので、洗玉澗を散策しながら、ぜひ通天もみじを探してみてくださいね。
抹茶や甘酒、ぜんざいを味わいながら優雅に紅葉を愛でるのも一興です。
また東福寺は雄大な大自然や歴史的建造物など見どころが豊富なので、紅葉の時期でなくても十分景色を楽しむこともできます。
美しく色づく真っ赤な紅葉も素晴らしいですが、実は一足早い青もみじもきれいなんですよ。