【霜が降りる条件】時期や理由は?(気温・時間帯)霜柱とは違う?
外の空気が凛としてきて、朝晩の冷え込みが一層感じられる時期が来ると、本格的に冬が始まったな‥と感じますね。
窓のカーテンを開けると近所の屋根が真っ白!
こんな霜が降りた光景、何度見ても思わず、きれ~いと声をあげてしまうのですが、これって毎日見られるわけではないからこそですよね。
今回は、霜が降りるメカニズムについて、その条件や起こりやすい時期など、を調べてみたいと思います。
・“霜が降りる”とは?
・霜が降りる時期や時間帯は?
・霜が降りる理由は?気温の条件は?
・霜は地上でできた雪?霜柱とは違うの?
“霜が降りる”とは?
寒い時期に、朝起きて外を見ると、庭木や芝生、車の窓、ご近所のお宅の屋根などが白くなっているのを見たことはありませんか?
それを、“霜が降りる”というように表現します。
雪国生まれの私は、幼いころから何気なく使っていた言葉なので、全く疑問に感じることは無かったのですが、よく考えてみれば面白い表現です。
昨日まではなかったものが朝起きてみると急に現れるわけですから、空から舞い降りてきたように感じますよね。
でも、「降りてきた」といっても降ってきたわけではないんです。
言葉だけを聞くと、雪や雨のように『霜』というものが降ってきたように感じますが、その正体は空気中の水分が凍ったもの。
決して空から降ってきたものではないのです。
霜が降りる時期や時間帯は?
「霜降」という言葉は知っていますでしょうか。
え!?霜降り?
いえいえ、「ソウコウ」と読みます。
毎年、10月23日頃ないしは、10月23日~次の節気である立冬までの間を示すのですが、その頃になると、朝の最低気温が3℃ほどになることもあり、地面近くは0℃という場合も。
なるほど。
寒くなると地面近くは気温よりかなり温度が低くなっているんですね!
こうなると霜が降りるという現象が起こることもあります。
時間帯としては、気温によっても違うので、何時です!と示すことはできませんが、もっとも気温の下がる、夜明け前が多いです。
寒さの厳しい地域では、夜明け前でなくとも霜の降りる条件が整っているというところがたくさんかと思います。
その場合は、夜明け前でなくとも霜が降りることもあります。
霜が降りる理由は?気温の条件は?
穏やかに晴れた冬の朝は放射冷却現象が起こり、地面の温度が普段よりかなり下がります。
絶好の霜降り日和。
気温は5℃、地面付近の温度は0℃以下というのが気温の面での霜が降りる条件です。
空気中の水分が冷たいものに触れて、固まったものが霜なので、車のフロントガラスが霜で真っ白だったのであればこのようなことが起こっています。
放射冷却によって気温が下がる
↓
車のフロントガラスが0℃以下になる
↓
そのフロントガラスに空気中の水分がくっつく
↓
フロントガラスについた水分が凍る = 霜が降りる
朝早く出ていかなくてはならないと急いでいる日に限って、車のフロントガラスが真っ白なんて経験ありませんか?
この条件を知っていれば、少し余裕をもって行動できるとおもいますよ!
霜は地上でできた雪?霜柱とは違うの?
霜とは気温が下がり、何らかのものの表面が0℃以下になった時に、空気中の水蒸気が水にならずに凍ったもの。
この現象を「昇華」と呼ぶことは覚えていますか?
確か小学校高学年か中学校で習ったような?
水蒸気が水にならずに空で凍ったものが雪ですから、霜は地上でできた雪といっても間違いではないですね。
次に霜が降りたところを目にした時に、何だかちょっとロマンチックな気分になれそうです。
一方、霜柱というのは、空気中の水蒸気ではなく、地中の水分が地面にしみだして凍ったもの。
空気中の水分が、昇華という過程を経てできた霜とはちょっと違うものなのです。
といっても私は踏むとザクザク音がして、独特の感覚を味わえる霜柱が大好きですが^^
霜が降りる条件を知って、レッツ霜対策!
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今回は霜が降りる条件について、いろいろと調べてみました。
霜が降りる現象というのは、ただ単に寒いだけではなく、さまざまな条件が重なって起こることだったのですね。
霜が降りる条件や時期を知ったことで、霜対策ができそうです。
いつもより強い寒さを感じた夜に、家族と明日は霜が降りるか話してみるのも面白いかも、とも思いました。
寒いのが苦手な私ですが、いつもより楽しい気持ちで冬を過ごせそうです。