【しめ飾り】意味や飾る期間はいつからいつまで?場所や向きは?
しめ飾りは新年を迎えるお正月の飾りつけの定番ですよね。
毎年年末が近づくと必ず飾っているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、この当たり前のように飾っているしめ飾りですが、飾ることの意味や正しい飾り方をご存知ですか?
「なんとなく‥」という方も実は多いかもしれませんね。
そこで今回は、しめ飾りを正月に飾る意味や期間、飾り方などについてご紹介します。
今年の年末の飾りつけの際に参考にしていただけたら幸いです。
・しめ飾りの意味は?
・飾りの意味や種類は?
・しめ飾りを飾る期間はいつからいつまで?
・しめ飾りを飾る場所や向きは?
しめ飾りの意味は?
なぜ『しめ飾り』はお正月に飾るのでしょうか。
理由は、歳神様をお迎えするためといわれています。
しめ縄は不浄なものから聖域を守る役割があるため、しめ縄を飾っている家は神聖な場所であることを示していることになります。
しめ飾りは縁起物を使って作られていることが多いです。
それぞれの縁起物にどのような意味があるのかをご紹介しますね。
新しい藁で編んだ縄
しめ飾りのもとになるもので、旧年の不浄を祓うという意味があります。
裏白(うらじろ)
ウラジロ科のシダのことで、葉の裏が白いので「後ろに暗いところがない」ということから、清浄な心を意味します。
御幣(ごへい)
和紙でできており、神の力が宿るといわれています。
ゆずり葉
ユズリハ科の常緑高木の葉のこと。
若葉が伸びると古い葉が落ちることから、親が成長した子どもに後を譲ることに例えられ、継承を意味します。
杉の葉も、長寿で神聖な縁起の良い木とされているので、飾られることもあります。
橙(だいだい)
毎年続けて実を付けることから、代々(だいだい)の繁栄を意味します。
実が熟しても、枝から落ちにくいため縁起が良いとされています。
ちなみにほかの柑橘類を使用しても大丈夫ですよ。
昆布
「よろこ(ん)ぶ」=喜ぶ、という意味があります。
えび
腰が曲がってみえることから、長生きするようにという長寿を意味します。
扇
扇は別名で「末広」ともよばれ、末広がりという、子孫繁栄や商売繁盛を意味する縁起物です。
稲穂
稲穂は豊作の印なので、感謝を込めつつ、五穀豊穣を願って飾ります。
その土地の特産品を飾る場合もあります。
紙垂(しで)
紙を四角く切って垂らしたもので、稲穂が垂れている様子を表しています。
紙垂は穢れを防ぐ魔除けの紙とされ、内側が清浄であることを示しています。
飾りの意味や種類は?
しめ飾りにもいくつか種類があるのをご存知ですか。
地域によっても違いがあるので、代表的なものをご紹介しますね。
たわら
俵型のしめ飾りは、たくさんお米がとれるようにという意味が強いといわれており、山形県などで多く見られるようです。
ほうじゅ
宝珠は願いを叶えてくれる玉といわれており、その形をしめ飾りで表しているそうで、宮城県などで多く見られるようです。
かめ
亀の形をしたしめ飾りは、「亀は万年」という言葉から長寿を願う意味があり、石川県などで多く見られるようです。
うま
馬の形をしたしめ飾りは、「神様の乗り物」といわれていた馬が縁起物といわれ、しめ飾りにも使われるようになったそうで、三重県などで多く見られるようです。
しゃくし
しゃくしの形をしたしめ飾りは、一年の福をすくいとるという意味が込められており、愛媛県などで多く見られるようです。
しめ飾りを飾る期間はいつからいつまで?
しめ飾りの意味が分かったところで、次はしめ飾りを飾る期間についてです。
なかには、なんとなくご近所さんが飾りだしたからうちも飾ろう!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご先祖様の集合霊である歳神様をお迎えするための縁起物でもあるので、飾る期間はできれば間違えたくないですよね。
正しい期間は地域によって少し差があることもあるようですが、基本的には12月28日~1月7日といわれています。
しめ飾りを飾る場所や向きは?
最も重要なのが、しめ飾りを飾る場所です。
そもそもしめ飾りとは、歳神様を迎えるという意味を持つ飾り物でしたよね。
そのため、歳神様に見つけてもらえるよう目印として飾るのが本来の目的です。
そして家の中で最も目立つのが入り口でもある玄関の外。
ここに飾ることが一般的ですね。
大人の目の高さか、それよりやや低めに飾るのがよいでしょう。
神棚に飾る場合は御札が隠れないように
また、神棚があるご家庭では神棚にも飾りたいですね。
神棚に飾る際は、御札が隠れないようにしめ飾りを配置しましょう。
御札が隠れてしまうことは縁起が悪いので注意が必要です。
どうしてもスペースが足りないというときは、神棚の横に置くなど工夫しましょう。
しめ飾りの向きは?
そして、しめ飾りの向きですが、基本的には縄の編み始めが右からのものが多いので、太い端の部分が右側にくるように飾ります。
これは、神様からみて左が上位・右が下位といわれていることが関係しています。
ただし、稀に編み始めが逆(左から)で作られているものがあるので、その場合は太い端が左側にくるように飾りましょう。
しめ飾りを正しく飾って良い年を送りましょう!
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しめ飾りの意味や期間、飾り方などをお送りしました。
何気なく飾っていたしめ飾りにも、きちんと意味があることが分かりましたね。
歳神様をきちんと迎え入れることができるよう、飾る期間も気を付けなければなりません。
しめ飾りは正しく飾って、ぜひ良い一年を送れるようにしましょう♪