『一富士二鷹三茄子』読み方や意味は？続きの『四扇五煙草六座頭』は？
初夢で縁起の良い夢というものがあるのをご存知ですか？
一年の最初に見る夢が良い夢なら、その一年がとても良い一年になりそうですよね。
日頃、夢や迷信をあまり信じない人でも、初夢だけはなんとなく気になるものです。
そこで今回は、初夢で見ると縁起が良いと言われている、「一富士二鷹三茄子」の意味や由来、そして続きの「四扇五煙草六座頭」についてもご紹介していこうと思います。
・『一富士二鷹三茄子』の由来は？
・『四扇五煙草六座頭』の読み方や意味は？
・『四扇五煙草六座頭』の由来は？
『一富士二鷹三茄子』の読み方や意味は？
読み方は？
「一富士二鷹三茄子」の読み方は、「いちふじ にたか さんなすび」です。
「それ、聞いたことある！」という方もいるのではないでしょうか。
年配の方にはご存じの方が多いと思います。
意味は？
一番夢に見て縁起が良いのは富士の山、二番目に縁起がいいのは鷹の夢、三番目に縁起が良いのは茄子の夢、というように、初夢で見て縁起が良いですよ！と言われているものを順番に並べたものが、「一富士二鷹三茄子」ということです。
『一富士二鷹三茄子』の由来は？
「一富士二鷹三茄子」が初夢として縁起が良いといわれるようになった由来には、いろいろな説があります。
駿河国の名物説
富士山は日本一の山ですし、徳川家康は鷹狩が大好きだったと言われています。
そして茄子は、ほかの地方よりも一番早く取れて食べることができるということから来ているようです。
駿河国の高いもの順説
初物の茄子の値段が3番目に高いとはどれだけ高かったのでしょう。
初物の茄子は徳川家康が大好物だったということもあるのかもしれませんね。
縁起の良い物を並べた説
・ 富士は「不死」「無事」から『不老長寿』を意味している
・ 鷹は「（志が）高い」「貴」という字から『出世』や『運気の上昇』
・ 茄子は実がたくさんなるから『子孫繁栄』や『事を成す』につながる
上記のように、それぞれの言葉に当てはまる意味合いで縁起の良い物を並べたという説です。
広まったきっかけは？
広く広まったきっかけが、江戸後期に「駒込は一富士二鷹三茄子」と、縁起物として川柳が詠まれたことがあったようです。
この「駒込」とは駒込富士神社のことで、ここの神社は富士を信仰しています。
またこの神社の近くに鷹匠屋敷があったとか、駒込茄子が名産品だったことを合わせて、この川柳が詠まれたようです。
『四扇五煙草六座頭』の読み方や意味は？
「一富士二鷹三茄子」には続きがあります。
これをご存じの方は本当に少ないと思います。
この機会にぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。
忘年会や新年会の雑談で活躍するかもしれませんよ。
読み方は？
続きは「四扇五煙草六座頭」となります。
読み方は「しおうぎ ごたばこ ろくざとう」です。
「四扇」は「よんせん」とも読まれます。
また「五煙草」は「五多波姑」と表記されていることもあるようです。
意味は？
こちらも初夢に見ると縁起の良い順番として並べられています。
4番目に扇（扇子とか団扇ですね）、5番目に煙草、6番目に座頭の夢を見ると縁起が良いということですね。
『四扇五煙草六座頭』の由来は？
「四扇五煙草六座頭」の由来については、「一富士二鷹三茄子」と同じような内容になっていると言われています。
・四扇の『扇』は末広がりで子孫や商売の繁栄を意味する
・五煙草の『煙草』は煙が上に昇るということで、出世や運気上昇
・六座頭の『座頭』は髪を剃った琵琶法師や按摩（あんま）のことを指していて、「毛がない」＝「怪我ない」ことから家内安全や身体健康を意味する。ちなみにこれに対となる茄子にも「毛がない」とかけたといわれている
地域によっては四葬儀（しそうぎ）五雪隠（ごせっちん）とも言います。
葬儀で人が死ぬ夢は、逆夢で逆に縁起が良い、雪隠（トイレのこと）はウンがつく場所なので『運がいい』ということになります。
このように、初夢は昔から、その年の運勢を占う夢として重要視されてきたのですね。
縁起の良い初夢を見ましょう♪
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『一富士二鷹三茄子』や『四扇五煙草六座頭』の読み方や意味をお送りしました。
初夢に縁起の良いものがあるということを知らなかった方はもちろん、「一富士二鷹三茄子」に続きがあるのも驚きでしたね。
年の始めはやはり何事も縁起が良いことは嬉しいものです♪
初夢もぜひ縁起が良い夢を見られますように！