【月の表面】様子や特徴、表面温度は?裏面と表面が違う理由は?
月を眺めると模様がありますよね。
日本ではウサギが餅をついている場面に見立てられています。
国によってカニや女性の顔、ライオンなど、さまざまなものに例えられているようです。
今回は、普段見慣れているようであまり良く知らない、月の表面の様子や特徴、温度、表側と裏側(裏面)の違いなどについてご紹介します。
飲み会や食事時などのちょっとした雑学にも使えますので、ぜひ読んでみてくださいね。
・月の表面温度はどれくらい?
・月の表面と裏面の違いや理由は?
・月の土地が購入できるって本当?
月の表面の様子や特徴は?
月には地球のような空気や水がほとんどありません。
そのかわり、岩石やレゴリスと呼ばれる砂でできています。
そして、植物や生物は生息していないといわれています。
月面には、クレーター、や海、陸と呼ばれる場所があります。
水がないのに、海や陸と呼ばれる場所がるのは不思議ですよね。
月の海・陸・クレーターとは?
海とは?
『海』と呼ばれる場所は、水がある場所ではなく、黒い影のように見える部分のことです。
火山活動によって噴出した玄武岩が、低いところで固まった場所です。
この場所は光を反射しないために、地球から見た時に黒く見えます。
昔の人は、黒い部分が海ではないかと思って観察していたそうです。
陸とは?
『陸』と呼ばれる部分は、逆に、月面の標高が高い部分です。
地球からは、白っぽく見えます。
クレーターとは?
『クレーター』は、穴のことです。
ギリシャ語で「皿」「ボウル」を意味する言葉が語源になっています。
ガリレオ・ガリレイが名づけました。
月面に隕石などがぶつかってできます。
隕石が衝突すると、その熱や爆発のために丸い穴を作るのです。
月の表面温度はどれくらい?
月の表面の平均温度はおおよそ-23℃(250K(ケルビン))となっています。
※ケルビン = 絶対温度の単位で、摂氏0度(0°C)は273.15ケルビン、摂氏1度(1℃)は274.15ケルビン。
しかし最低温度は-233℃(40K)で、最高温度は+123℃(396K)と、地球に比べるとかなりの開きがあります。
この、激しい寒暖差の原因は、月に空気がないことにあります。
なぜなら空気には、太陽光を和らげる力と保温効果があるので、それが温度調整の役割を果たしているのですね。
太陽の光を受ける昼間は、太陽の熱に容赦なく熱せられるため、急激に温度が高くなります。
しかし、逆に太陽の光が届かなくなると、月には大気がないために、太陽から受けた熱のほとんどを蓄えることができず温度がどんどん下がってしまいます。
さらに月にはほとんど地熱もないため、暖かさを保つことができないのです。
月の表側と裏側の違いや理由は?
月の、地球を向いている側を表側、外側を向いている面を裏側と呼びます。
月は、常に地球に同じ面を向けて公転しているのです。
月の表側と裏側の違いはクレーターの数です。
月の裏側は、表に比べてクレーターの数がとても多いのです。
クレーターとは、隕石の衝突などでできた大小の穴です。
月の裏側には「東の海」とよばれる巨大な三重クレーターもあります。
裏側になぜクレーターが多いのかというと、それは地球の引力が関係しています。
月の表側は地球の方向に向いていますが、そのため地球の引力に隕石が引っ張られます。
月と地球の引力で相反するため、裏側に比べて隕石が落ちにくくなっているのです。
月の土地が購入できるって本当?
月の土地を販売している会社があります。
アメリカ人のデニス・ホープ氏が、作ったルナエンバシ―という会社です。
1967年に発効した宇宙条約では、国家が所有することを禁止しています。
しかし、個人が所有してはならないということは言及されていません。
常識的に考えれば、誰のものでもない土地を販売する権利などないはずですが、デニス・ホープ氏は堂々と販売しているのです。
その根拠としているのが、1980年にサンフランシスコの行政機関に月の所有権を申し立てて、受理されたことと、国連、アメリカ合衆国政府、旧ソビエト連邦に月の権利宣言書を提出し、異議申し立てがなかったことです。
そもそも、地球(に生きている人)が、月を所有しているのか?という疑問はありますが、とりあえず、月の土地の権利を手に入れたことになります。
日本で月の土地を買う場合は、ルナエンバシ―の日本法人、ルナエンバシ―ジャパンが売ってくれます。
土地を買うというよりも、月の土地権利書を買うというものですが、最低価格は約2,700円(変動あり)からあります。
クリスマスや誕生日などでの変わったプレゼントとして、たまに紹介されていたりもしますね。
月はとてもありがたい存在
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月の表面の様子や温度、裏面との違いなどをお送りしました。
月の表側と裏側(裏面)の違いは、クレーターの数にあることが分かりましたね。
月の海と呼ばれる黒い部分を、日本ではウサギの餅つきに見立てているわけですね。
また、月には空気や水がなく、表面温度は驚くほど激しく変化していることも分かりました。
地球から見上げる月はキレイで優しい光を放っていますが、月面の環境は厳しいんですね。
さらに、月は地球へ来る隕石を引き寄せてくれる盾の役割も果たしているのです。
夜空を明るく照らしてくれる月は、地球にとってとてもありがたい存在なのです。