金閣寺の紅葉2020の見頃時期!コースや混雑は?ライトアップは?
金閣寺は世界的に有名な紅葉の名所です。
色めく盛秋、きらびやかな紅葉の彩りに満ちる世界遺産の古寺。
京都に紅葉の名所は多いですが、金閣寺はお庭の広さと御堂の煌びやかさが紅葉の美しさと相まって本当に美しい場所です。
毎年、金閣寺の紅葉を撮るためだけに、有名な風景カメラマンがたくさん訪れるほど。
足利義満の栄華を映す光り輝く黄金の楼閣に、秋になると紅が重なりさらに華やかに美しくなります。正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)といいますが、これは義満の法号である鹿苑院殿が由来となっています。
今回は、金閣寺の紅葉2020年の見どころやおすすめコース、ライトアップなどについてご紹介します。
この記事の目次
金閣寺の紅葉2020年の見頃時期は?
鮮やかな紅葉に彩られた金閣寺を散策してみましょう!池の映り込む逆さ金閣が見事ですよ。
見頃時期:11月15日頃~12月7日頃
【2020年金閣寺周辺の見頃時期予想】
見頃時期:11/16(月)頃~
落葉時期:12/04(金)頃~
※気候の状況により変化する可能性があります。
金閣寺の紅葉見頃の時期は例年11月中旬頃から12月上旬頃です。
見頃の時期をはっきりさせる指標として、“紅葉が色付くための条件”というものがあります。
それは、紅葉10・10・10の法則と呼ばれるもので、朝の最低気温(10度未満の日数)で見ます。
〈朝の最低気温が10度未満の日数〉
10日程度 → 紅葉の色付き開始
さらに10日程度(合計20日)→ 見ごろ
さらに10日程度(合計30日)→ 見ごろ最盛期~落葉
地域や天候により変わることもあるので確実というわけではありませんが、朝の最低気温を1つの目安としてもいいと思いますよ。
金閣寺の紅葉の見どころは?
金閣寺は歴史の教科書にも載っていて、誰でも知っている寺院ですね。この金閣寺でも紅葉が楽しめます。
金閣寺の参道は、紅葉が天を覆う絶景です。総門を入ったすぐにある鐘楼付近でも美しい紅葉を観賞できますよ。
金閣寺を眺めるベストポジションは、鏡湖池(きょうこち)の南側。拝観受付から順路を進むとすぐに到着するポイントですね。
金閣寺舎利殿の周辺は紅葉がいっぱいあるわけではありませんので、少し離れたところから鑑賞すると良いでしょう。
書院を過ぎたあたりからの眺めもおすすめですよ。
鏡湖池に映るもう一つの金閣寺は通称『さかさ金閣』と呼ばれます。また、境内内部の丘から眺める金閣は『見返り金閣』と呼ばれ、こちらも美しい景観。
陸舟の松の横あたりから金閣を見ると、衣笠山と重なり、こちらも良い景色ですよ。
金閣寺を見学する時間ですが、一番美しく見られるのは金閣に正面から陽差しが当たる午前中です。
一番混雑を避けられる時間帯は、拝観時間ギリギリの夕方16:30~17:00です。
拝観時間:09:00~17:00
拝観料金:大人(高校生以上) 400円、小中学生 300円
金閣寺の紅葉おすすめコースは?
金閣寺周辺には紅葉を楽しむことができるスポットがたくさんあります。
今回は、紅葉三昧のモデルコースを紹介します。
【京都駅】
↓ 市バス26系で約40分 ⇒「御室仁和寺」下車後、徒歩すぐ。
【仁和寺(にんなじ)】
平安時代に宇多天皇が創建。金堂には阿弥陀三尊が祀られており、王朝文化の雰囲気を感じさせます。広大な境内で艶やかな紅葉をゆったりと観賞できますよ。
江戸時代に建てられた重要文化財の五重塔(約36m)も必見。開放感あふれる境内で、優雅な趣を味わってください。
↓ 約1km徒歩約20分
【龍安寺(りょうあんじ)】
海外にも人気が高い石庭は、秋風が漂うと風雅な趣を醸し出します。
「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」とも呼ばれる石庭ですが、白砂にある大小15個の石は、どの角度から見ても15個いっぺんに見ることができない配置になっています。
↓ 約1.5km徒歩約30分
【金閣寺】
仁和寺~龍安寺~金閣寺のルート(きぬかけの路)は、紅葉の時期に散策するのにおすすめですよ。
↓ 約1km徒歩約20分
【平野神社】
↓ 約400メートル徒歩約8分
【北野天満宮】
天神様といわれる菅原道真公を祀る全国天満宮の総本社。境内には豊臣秀吉が築いた土塁、御土居(おどい)があります。
一帯に「もみじ苑」が整備され、秋に特別公開(600円:お茶屋でのお茶とお茶菓子代含む)をしています。
苑内散策路には約350本のもみじが頭上を鮮やかに染め、紙屋川や鶯橋(うぐいすばし)が風情を誘います。樹齢400年の“三又の紅葉”や樹齢600年の大ケヤキなど、古木の紅葉が見事。
夜にはライトアップもありますよ。本殿奥のイチョウも見どころです。ライトアップは昼夜入れ替えがないので、昼間から続けてライトアップも見ることができます。
紅葉シーズンの混雑を避けるには?
京都の紅葉シーズンには、世界中から観光客が訪れます。
特に混み合うのは、週末や祝日で、11月の連休が人出のピークです。ホテルなどは3ヶ月前には決めないと有名なところは満室になってしまうほど。
はっきりいうと混雑を完全に避けることはできません。
ですから、混み合った京都をできるだけ快適に移動する方法を紹介します。
レンタサイクル
徒歩以外では最もリーズナブルで健康的、かつ効率よく早く回れるおすすめの方法です。
レンタサイクルは予約せずに当日借りることもできますが、開店直後になくなることがあるため予約したほうが安心です。
多くの寺社や街なかにも駐輪場が増えているので、駐輪場がないという不安はほとんどありません。
レンタサイクルは以前と違って性能の良い自転車も増えたので、40~60代の利用も増えているそうですよ。
人力車
すこし料金が高くつきますが、2人乗りで、人力車に乗りながら名所の説明をしてもらえるのと、渋滞を気にせずにまわれるのが魅力です。
京都市内では着物をレンタルできるところも多いですから、着物を着て人力車に乗ればタイムスリップしたような気分が味わえるかもしれませんね。
優雅な気分でゆったり周りたい方にとてもおすすめです。
観光タクシー
お財布に余裕があるのなら一番のおすすめといえるでしょう。所要時間だけを決めて、行き先は当日ドライバーと相談できます。
逆にどうしても行きたい場所だけ伝えておいて、当日の混雑具合を考慮して観光コースを組み立ててもらうこともできます。
京都の道は狭くて複雑。駐車場の心配がいらず、道に迷うこともありませんから、初めて京都を訪れる人にはタクシーが一番だと思います。
【観光タクシー】
・MKタクシー
電話:075-757-6212
料金:3時間 14,420円
6時間 26,780円
・ヤサカタクシー
電話:075-842-1214
料金:3時間 12,360円
6時間 24,720円
・雅京都観光タクシー
電話:075-922-4949
金閣寺の紅葉のライトアップ時期は?
桜の時期は金閣寺のライトアップが期間限定でありましたが、紅葉の時期は今のところライトアップをするという情報はありません。
ただ金閣寺の近くですと、北野天満宮がライトアップをしています。
夜になると照明の光で、木々や歩道、そして紙屋川などが橙色に染まって、とても趣深い世界を作り上げますよ。
また、退蔵(たいぞう)院では、食事付き特別拝観(予約制)があり、秋の深まる庭をおいしい精進料理を食べながら見ることができます。
通常は非公開の東林(とうりん)院では、約400本のろうそくが沙羅双樹の庭や蓬莱(ほうらい)の庭などを照らし出し、幻想的な雰囲気を味わえます。
防寒対策を忘れずに!
紅葉の時期は昼と夜の寒暖差が激しいので、軽く羽織るものや厚手のジャンパーなどがあるととても便利です。
12月になるとかなり冷え込むので、防寒着は必須。厚手の靴下で足元からの冷えを防ぎましょう。夜のライトアップともなるとなおさらなので、防寒対策はしっかり行ったほうが良いですよ。
また、夜間拝観ではライトを持っていくのもいいですね。足元が暗いので、ライトで照らせば段差などでの転倒を防ぐことができます。
金閣寺のアクセス方法と駐車場情報。
場所:金閣寺
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
鹿苑寺 事務局(075-461-0013)
地図:
バスでのアクセス
京都駅前のバスターミナルB2から出る101系統のバス「二条城・北野天満宮・金閣寺行」乗車「金閣寺道」で下車。
または、B3乗り場の205系統「金閣寺・北大路バスターミナル行」乗車「金閣寺道」で下車。
下車後、金閣寺前の交差点を左折して、鞍馬口通を直進すれば、金閣寺に到着します。距離は約430m程度で、時間は約5分程度かかります。
A2乗り場からも205系統のバスは出ますが、遠回りになってしまいます。また、快速205系統というバスがありますが、金閣寺へは行きませんので注意してください。
京都のバス路線は複雑で初めての人は分かりにくいので、乗車前に確認してくださいね(バス・鉄道の達人)
駐車場
境内の東側、道路を挟んで第1駐車場(大型バス駐車可)、第2駐車場が、また金閣寺前交差点南東部に第3駐車場が整備されています。
料金は3ヶ所とも1時間300円です。
京都の紅葉を満喫して!
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金閣寺の紅葉の見どころやおすすめコースなどをお送りしました。
金閣寺の紅葉についてまとめてみましたが、京都には金閣寺だけでなくたくさんの紅葉の名所があります。
何ヶ所か訪ねてみて、それぞれの趣の違いを比べても楽しいかもしれませんね。京都は風景が美しいのでその価値は十分にありますよ。
京都の紅葉がきれいなのは、古都の街並みがあるからだけでなく、秋の京都の寒暖の差が大きいからでもあります。早朝や夜間はかなり冷え込みますから、温かくしてお出かけくださいね。
金閣寺のお土産なら「金箔入りあぶらとり紙」(300円)がおすすめ。金箔が入っているので、汗を拭いたりお化粧直しするたびに、ちょっと優雅な気分に浸れそうですね。