【一周忌の香典】金額相場や袋の種類は?書き方や入れ方、渡し方は?
故人が亡くなってから一年経つと、『一周忌』を行います。
この時、はたしてお香典は必要なのでしょうか。
葬儀の時に渡したらもう必要ないと思っている方が結構おられるかもしれませんが、一周忌のお知らせが届いたら、香典を用意しなければなりません。
そこで今回は、一周忌の香典の相場と、香典袋の書き方などをご紹介します。
・【一周忌】香典袋の種類や色は?
・【一周忌】香典の書き方。表書きや中袋は?色は薄墨?
・【一周忌】香典のお札の入れ方は?新札はダメ?
・【一周忌】香典の渡し方は?
【一周忌の香典】金額相場は?(親・兄弟・親族・友人)
香典の相場は?
呼ばれなくても参列する通夜や葬儀とは違い、一周忌に呼ばれるのは親族とよほど親しく付き合っていた知人だけです。
ですから、家同士のこれまでのお付き合いに合わせて額を決めるのが基本です。
また、事前に用意する額の目安を確認しても失礼にはあたりません。
むしろ、兄弟姉妹で額を合わせるなどをしておいた方が、後々揉めなくていいでしょう。
これまで香典のやり取りがなかった場合の相場は次のとおりです。
親・成人した子: 30,000~100,000円
兄弟・親族: 10,000~30,000円
友人: 3,000~5,000円
ただし、一周忌法要の後に会食が用意されている場合(通常案内状に記載される)は、食事代を上乗せするようにしましょう。
また、4(死)、9(苦)を避けた金額にすることもマナーとなっています。
辞退された場合は?
香典の辞退をされた場合は、無理に押し付けてはいけません。
どうしてもという場合は、お供え物を贈るなど、別の方法で気持ちを伝えましょう。
一周忌は一回忌?
ちなみに一周忌と一回忌って同じ?と思うかもしれませんが、一回忌という言い方は本来しません。
一回忌はいうなれば命日やお葬式のことなので、一周忌は回忌でいうと二回忌にあたりますね。
つまり流れは、お葬式(命日)→(四十九日)→一周忌(二回忌)→三回忌、という順番です。
そのため、一周忌(二回忌)の翌年にすぐに三回忌となるわけです。
三回忌という表現から3年目と錯覚しがちですが、実際は2年目にあたるのですね。
【一周忌】香典袋の種類や色は?
法事には、不祝儀袋を使いますね。
この不祝儀袋、一般的なのものは黒白の水引がかかっていますが、ほかに双銀、紫銀、黄白なども売られています。
一周忌に用いるのはどの袋が正解なのでしょうか。
結論から言うと、紅白の祝儀袋以外ならどれを使っても間違いではありません。
・ 金額が多い時(目安として10,000円以上)には双銀でもよい
・ 黄白は中部、関西などの地域で49日を過ぎてからの法要に用いられる
・ 紫銀は仏事全般(忌明け前・忌明け後)に使える
・ 金額が少ない時には水引が印刷されている袋を使う
このように細かい使い分けがあり、地域色もあるものなので迷うかもしれません。
困った時には、その地域の詳しい方に確認すると良いでしょう。
【一周忌】香典の書き方。表書きや中袋は?色は薄墨?
一周忌の表書き
まず、水引の上中央に書く、上書きの言葉から説明します。
四十九日を過ぎたら、「御霊前」は使いません。
亡くなって一年目の一周忌には、『御仏前』『御佛前』『御香料』と書きましょう。
神道の場合は、「御玉串料」「御榊料」です。
次に、名前の書き方です。
名前は、水引の下側中央にフルネームで書くのが基本です。
夫婦で参列する場合は夫だけ書きますが、妻の方が故人と親しくしていた場合は連名にします。
中袋
中袋の表側には、中心に金額を書き入れます。
住所と氏名は、中袋の裏左下に楷書で記入します。
会葬者名簿を設けていない場合、中袋の名前を名簿代わりに使用しますから読みやすい字で書くのが望ましいのです。
筆記具
筆、もしくは筆ペンで書きます。
一周忌では薄墨は使わず、濃い墨を用いましょう。
【一周忌】香典のお札の入れ方は?新札はダメ?
香典は、新札は避けるのが常識とされていますが、これはあくまでも通夜・葬儀の時です。
一周忌では、新札でもかまいません。
ただ、仏事全般で新札はダメと勘違いしている方はけっこう多いのです。
誤解を避けるために、新札の場合は少し折り目を入れておくといいかもしれませんね。
また、お札の入れ方は肖像画を正面に向けて入れるのが正解です。
しかし、地域や家の風習などによっても異なります。
裏に向けたほうが良いとされている場合は裏面に向けて入れるようにしましょう。
【一周忌】香典の渡し方は?
一周忌に伺ったら、まず施主の方にご挨拶をします。
香典はその時に手渡しましょう。
袱紗から取り出して、袱紗の上に乗せて手渡します。
この時、「お仏前にお供えください」「どうぞお供えください」などと一言添えるのがマナーです。
もしも一周忌に欠席しなければならないときは、法要の前に香典を送ります。
香典の額は相談してもOK
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一周忌の香典の相場や香典袋の書き方などをお送りしました。
香典の相場は一応ありますが、世間の相場よりも家同士のこれまでのお付き合いに合わせるというのが基本です。
特に親戚関係の場合は、過去のお付き合いを調べたり、同じ立場の方と合わせたりしましょう。