汗のニオイ対策!においの原因や予防方法は?食べ物おすすめやNGは?
暑い夏にどうしても気になることといえば「汗」ですね。
次から次への流れてくる汗は止められません。
「汗くさいかな‥?」と気になり始めると、途端に心配になってしまい、お出かけを楽しめなくなることもあると思います。
汗は止められなくとも、効果的な方法で対策することで、汗臭くならずに過ごすことができますよ。
汗をかく前の予防が汗のにおい対策の大切なポイントです。
今回は、年間を通して役に立つ、汗クサくならない方法や対処法をご紹介していきます。
汗臭くならない食べ物やスプレーなどもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
この記事の目次
汗くさい原因は?においやすい場所は?
汗くさい原因は?
汗をかいたときにニオイが気になり始めるケースが多いので、汗自体にニオイがあると思われがちですが、実は、汗は本来、無臭なのです。
汗は本来無臭なのですが、皮膚の垢や皮脂が汗と混ざり合うことで細菌の餌となり、その結果、におい物質が発生します。
また、汗腺の働きが悪い場合にはにおいやすい汗が出てしまうこともあります。
においやすい場所は?
体でおもに、においやすい部位は、頭や脇、そして足(とくに足の裏)です。
これらの場所は、緊張した時に汗をかきやすい場所でもあり、精神性発汗は運動での発汗よりもにおいの原因となりやすいのです。
頭皮には皮脂がたまりやすいので、手を抜くと汗臭くなりやすいです。
髪を洗う際には汗くささを予防するため、髪だけではなく頭皮までしっかり洗う方法を意識しましょう。
この時、シャンプーを使うと頭皮へのダメージが強くなるので、お湯のみでしっかり洗い、その後に軽くシャンプーで洗うと良いでしょう。
また、脇の下にはアポクリン腺が多く、独特のにおいが発生しやすくなります。
汗を吸収しやすい素材の下着を身につけるなど、汗が留まらないような方法の工夫をする必要があります。
そして足ですが、足の裏にはエクリン腺があり、汗と皮脂が混ざり合うことでにおいが発生してしまいます。
吸汗性のある靴下や通気性の良い靴を選び、汗がこもらないような方法をとりましょう。
汗のにおい対策方法は?
体を清潔に保つ
汗のにおいを予防するためには、何よりもまず体を清潔にしておくことが大切です。
夜の入浴時にボディソープでしっかりと体を洗うのはもちろん、夏場など特に汗の臭いが気になる時期には、朝にシャワーを浴びることも効果的。
寝ている間に発生した汗や皮脂などの汚れをきれいにすることで、汗のいやなニオイを予防できるのです。
汗をかいたらすぐに拭き取る
朝にシャワーをする時間がないときや、日中汗をたくさんかいてしまったときには、ボディシートなどで汗を拭きとることもおすすめです。
汗をかいてから約1時間ほど経つと、細菌が繁殖し、イヤなにおいが発生しやすくなります。
ですので、汗をかいたらできるだけ早く汗を拭きとるようにすることが、汗臭くならない方法です。
汗を拭くときには、乾いたタオルではにおい成分が拭い切れませんので、濡らしたタオルやウェットシートなどを使用する方法がおすすめです。
汗をかきやすい場所は集中ケア
足の裏や頭皮など、汗をかきやすく、においが気になる場所は集中的にケアしておきましょう。
たとえば、足の裏は臭いの原因となる角質がたまりやすい場所なので、ピーリングやスクラブなどで角質のケアをすることがニオイの予防対策になりますよ。
制汗剤でニオイ対策!おすすめは?香水でも効果ある?
汗のにおいが気になる方は、汗をかいた後に使用する制汗剤よりも、予防対策として効果が高い制汗剤を活用しましょう。
制汗剤にもさまざまな種類がありますが、予防対策としてはクリームタイプの制汗剤がおすすめです。
それでも日中や午後になるとにおいが出始めてしまう場合には、ボディシートとクリームを持ち歩き、お昼休みなどの時間を利用し、ボディシートで肌を清潔な状態にした後に再度クリームを塗り直しておくことがおすすめですよ。
汗をかいた後に使う場合には、汗を拭きとってから使用するほうが効果的です。
おすすめ制汗剤
「資生堂/Agデオ24 パウダースプレーh(無香料)」
数あるパウダースプレーの中でも特におすすめの制汗剤です。
抗菌・殺菌作用があり、においを抑えてくれるので、予防としはもちろん、汗をかいた直後に使用できるのも魅了ですね。
「花王/ビオレ 冷シート フローラルの香り」
汗を拭き取るのに便利なシートタイプ。
ひんやりした冷感が特徴の商品で、発汗を抑えてくれる効果もあります。
「ライオン/Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル」
肌に直接塗ることができるロールオンタイプの制汗剤。
汗や水分で落ちにくく、長期間汗を抑えてくれる効果もあります。
ロールオンタイプなのでちょっとしたお出かけ前にささっと濡れるのもいいですね。
手を汚すことがなく、朝の忙しい時間にもスムーズに使用できますよ。
「シービック/デオナチュレ さらさらクリーム」
クリームタイプなので指で塗れて成分が密着しやすく、汗や水分で落ちにくいのが特徴です。
足裏や脇などに汗をかく前の予防として、しっかり対策をしておきたい方におすすめです。
香水は効果ある?
香水をつけたとしても、汗のにおいを根本的に解消することはできません。
香水の匂いで汗のニオイを一時的に(一瞬だけ)ごまかすだけです。
むしろ、汗のにおいと香水のにおいが混ざり合うことで、悪臭になってしまいますので、汗くささが気になっている場合に香水を使うのは控えましょう。
香水をつける際には汗のにおい対策を万全にし、脇など汗が留まりやすい場所を避け、 下半身にふわっとまとう程度の使用方法がおすすめです。
汗のにおい対策におすすめの食べ物は?
汗くさくならない食べ物は?
【抗酸化食品】
ビタミンCやビタミンE、βカロテン、カテキンが多く含まれる緑黄色野菜や緑茶など。
酸化によるにおいを防いでくれます。
【アルカリ食品】
乳酸の産出を抑えてくれるお酢や梅干し、海藻類など。
夏バテ対策にもなりますよ。
【腸内環境を整える食品】
腸内環境を整えるために食物繊維、オリゴ糖や乳酸菌を含む食材もおすすめです。
腸内環境が整うと、におい物質を便として体外に排出しやすくやります。
オリゴ糖や乳酸菌は味噌や塩麹、ごぼう、玉ねぎ、大豆などに含まれていますよ。
汗のにおいを強くする食べ物は?
【肉類】
お肉を食べると体温が上がりやすいので、汗を大量にかいてしまう原因となります。
また、汗にタンパク質や脂質が含まれることで、においが発生しやすくなってしまいます。
【にんにく】
血液中に取り込まれたアリシンが皮膚からも排出されるので、汗がくさくなってしまいます。
【動物性脂肪(チーズ、牛乳など)】
タンパク質が大腸へ届くまでに腐敗し、それらが腸内の悪玉菌などによって分解されるとアンモニアが発生してしまいます。
【アルコール】
アルコールに含まれている成分、アセトアルデヒドが血液を介して汗腺に送られ、汗が臭くなってしまいます。
アルコールを飲む機会が増える夏場は特に飲酒量に気を配りましょう。
お肉、牛乳やチーズなど動物性たんぱく質をよく摂る方は、ビタミンB6を含む食べ物を一緒に食べることが効果的です。
マグロやカツオ、レバー、バナナ、きな粉、ごま、大豆などがおすすめですよ。
汗のニオイ予防方法は?
軽度の運動も大事!
汗臭さを解消していくためには、汗腺を鍛える必要があります。
良い汗とは、本来体に必要なミネラルが少ない汗のこと。
汗腺のろ過機能が正常に働いていると、ミネラルがしっかりとろ過され、水に近い成分の汗となるため、いやなニオイがすることはありません。
普段から汗腺を意識的に使うことで、汗腺の働きを正常化させることができますので、無理のない範囲で運動を習慣にすることをおすすめします。
水分補給をしっかりした上で20分以上のウォーキングをする方法は、体が汗をかくことに慣れるのでおすすめですよ。
お風呂や足湯も効果的!
汗腺を鍛えるためには湯船に入る方法も効果的です。
お風呂の場合も水分補給をしっかりして、ぬるめのお湯で半身浴をすることがおすすめですよ。
また、汗のにおい対策には足湯も効果的。
洗面器に重曹を大さじ2〜3杯入れると、足の角質をケアできるので、足のにおいを軽減することができます。
足(膝下)や手(ひじ先)を温めるだけでも、体の芯からポカポカ温まって良い汗をかきやすくなります。
水分補給も忘れずに
汗の臭いを予防するときに気をつけてほしいのが、しっかり水分補給をすることです。
汗の量が増えないようにと、水分補給を控える方も多いのではないかと思います。
そうすると、いくら体を清潔に保ってもイヤなにおいの汗が排出されてしまいますので、暑い夏はとくにたっぷりと水分を補給するようにしてくださいね。
洗濯でしっかり除去!
衣類の繊維まで洗えていなかったり、生乾きのままだったりすると、どんどん細菌が繁殖してしまいます。
汗臭さの原因となる皮脂や汗は弱酸性ですので、中和する弱アルカリ性の洗剤を使用すると、皮脂が落ちやすくなりますよ。
また、酸素系漂白剤で浸け置き洗いをするのもおすすめです。
洗濯物を干す際には、生乾きにならないように必ず間隔をあけてから干しましょう。
過剰に汗をかくのは病気?疲れやストレスもニオイの原因になる?
過剰に汗をかく場合、多汗症である可能性が高いことはご存知の方も多いのではないでしょうか。
実は、過剰に汗をかくのにはほかの病気が隠れている可能性がありますので、注意が必要です。
また、過剰な汗だけではなく、汗のにおいの種類でも病気を発見することができます。
例えば、甘酸っぱいにおいがすると糖尿病、酸っぱい臭いや腐敗臭がすると胃腸障害や歯周病、ちくのう症の可能性があります。
また、アンモニア臭がすると腎臓に関わる病気が隠れていることもあります。
最近汗のにおいの質が変わったと感じている方は、早急に病院を受診しましょう。
過度の疲れやストレスは汗くささを引き起こす!
一見関係ないようにも思われますが、過度の疲れやストレスも、汗くささの原因となることがわかっています。
体が疲れると肝機能が低下し、アンモニアを処理できなくなってしまいます。
そのため、アンモニアが汗から出てきてしまい、汗臭さの一因に。
また、ストレスが強くなり皮脂や活性酸素が増えると、皮脂が酸化しやすくなり、「加齢臭」のようなにおいが発生してしまいます。
汗のにおい対策はマメなケアが効果大!
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汗のニオイの原因や対策、予防方法をお送りしました。
気になる“汗のにおい”をなくすためには、地道な対策が必要です。
タオルや制汗シートなどを持ち歩き、いつもよりも汗を頻繁に拭き取るようにしたり生活習慣を改善したりすることで徐々に効果があらわれます。
特に生活習慣を改善することは、汗くささだけではなく、健康的な体作りにも繋がりますよ。
食習慣や運動習慣を整えることはもちろん、今まで以上に体を清潔に保つ工夫を習慣化して、汗のニオイを気にせず過ごせるようにしていきたいですね。
どうぞこの記事を参考にして、快適な毎日を送れるようにしてくださいね。