カモガヤ花粉症の症状と対策。時期や季節はいつ?食べ物は?
カモガヤ花粉症を知っていますか?
スギやヒノキの花粉症に比べて認知度が低いですが、カモガヤも花粉症の原因になります。
今回はそんなカモガヤ花粉症について、下記の流れでまとめていきます。
・カモガヤとは?カモガヤ花粉症の症状は?
・カモガヤ花粉症の流行する季節は?時期はいつ頃が多い?
・カモガヤ花粉症の治療方法は?
・カモガヤ花粉症が比較的少ない地域はある?
カモガヤ花粉症はきちんと対処すれば、症状をグッと緩和することができます。
心当たりのある人は、記事を参考にしてみてくださいね。
カモガヤとは?カモガヤ花粉症の症状は?
カモガヤってどんな植物?
カモガヤは今では日本のあちこちに自生していますが、元々はユーラシア大陸原産の外来種です。
ヨーロッパなどでは牧草や芝生としても利用されています。
カモガヤは、米や麦と同じイネ科の植物です。
イネ科の花は、花粉を風に乗せて雄しべに受粉させる「風媒花(ふうばいか)」です。
風で目的地まで飛ばさないといけませんので、とにかく大量の花粉を飛ばします。
この大量の花粉が花粉症の原因になるんです。
ちなみに春の花粉症の原因であるスギやヒノキも 「風媒花」です。
カモガヤ花粉症の症状
カモガヤに限らず、花粉症の症状としてあげられるのは、
・鼻水が止まらない
・咳が止まらない・目がかゆい
・目がしょぼしょぼとして開けているのがツライ
・微熱が続く
・頭が重い
・耳の中がかゆい
・肌がかゆい
・とにかく眠い・胃腸の調子が悪い・不眠
といった症状です。
これらの症状が全部出る人もいますが、たいていは目の症状・鼻の症状など特定の症状が現れます。
カモガヤ花粉症の流行する季節は?時期はいつ頃が多い?
花粉飛散のピークである5月・6月が花粉症の症状のピークでもあります。
カモガヤ花粉症の対策。おすすめの食べ物と注意したい食べ物は?
病院に行く以外にできる対策は?
まずすべき対策は、原因であるカモガヤなどの雑草に近付かないこと!
というのも、スギやヒノキなどと違って、カモガヤはあまり遠くまで花粉が飛ばないからです。
ですから、空き地や河原など、雑草の生えている場所を避けるだけでかなり症状は抑えられます。
犬がカモガヤの生えている草むらに入ると、人間以上に花粉が飛び散ります。
そのうえ、犬の毛に花粉が付くと、取り除くのは難しいですよね。
花粉症の時期は散歩のコースも工夫しましょう。
もちろん、外出時にマスクをしたり、部屋に花粉が溜まらないようにマメに掃除をしたりすることも大切です。
おススメの食べ物
花粉症はアレルギー症状の一種ですから、アレルギーに効果があるとされる食べ物を紹介します。
【ヨーグルト】
花粉症に効果がある食べ物の中で、人気が高いものです。
一日200ml以上のヨーグルトを1年間摂取した人の3割で、花粉症の症状が軽快したという実験結果が報告されています。
【ブロッコリー】
花粉症の緩和に効果のあるαリノレン酸、アルファリポ酸(αリポ酸)が多く含まれていています。
カリフラワーも同種の野菜なので、同じ効果があります。
【トマト】
「カロテノイド(主にリコピン)」 「ナリンゲニンカルコン」を継続的に摂取することで、花粉症の自覚症状が改善するとされています。
生で食べるより、加工品の方が果皮に多く含まれるポリフェノールの一種「ナリンゲニンカルコン」を摂取しやすいのでおすすめ。
【ニンニク】
ニンニクにはNK細胞というものが含まれており、活性化すると、アレルギー性の過剰な免疫反応が抑制され、IgE抗体の産出を抑制してくれます。
その結果、花粉症の症状も緩和されるとされています。
【さば、あじ、いわし、鯛など】
青魚に多く含まれているEPAやDHAは免疫力の働きを正常にして、アレルギー症状を抑えるはたらきがあるといわれています。
※魚介類はアレルギー反応を誘発する可能性が高いので注意しましょう。
※りんご、チョコレートは蕁麻疹などのアレルギーを悪化させる可能性がありますのでご注意ください。
【りんご】
りんごに多く含まれる水溶性食物繊維ペクチンに、アレルギー症状の原因物質を減らす効果があるとされています。
【チョコレート】
花粉症の原因のひとつとされる、活性酸素の過剰な動きを抑える働きがあるポリフェノールを多く含み、花粉症予防にも効果があるとされています。
注意したい食べ物
カモガヤはイネ科の植物ですから、同じイネ科の植物を食べてしまうと、症状が重症化するといわれています。
最悪な場合、アナフィラキシーショックを引き起こします。
小麦を使用しているパンやうどん等の食品を食べるときには、注意が必要です。
花粉の時期だけでも、小麦製品をできるだけ避けた方がいいですね。
小麦のほかにカモガヤ花粉症の患者が気をつけたい食べ物は、果物です。
カモガヤ花粉症の方がアレルギーを起こしやすい食べ物は、メロン、キュウリ、バナナ、すいか、キウイなど。
唇の付近が腫れる、痛みを覚える、かゆくなるなどの症状が出やすいので、果物を食べた時に違和感があったら、すぐに食べるのをやめましょう!
カモガヤ花粉症の治療方法は?
実は、カモガヤ花粉症に限らず、花粉症は完全に治る治療法はまだ確立されていません。
でも、薬で症状を抑えることはできます。
ただし、薬は「花粉症用」のものでないと効かないことを覚えておきましょう。
咳や鼻水を抑えるのだから風邪薬でもよさそうなものですが、もちろん、病院で医師による診断のうえで、処方薬をもらって服用するのが一番効果的です!
そして、ポイントとなるのは受診する時期です。
症状がでる前にあらかじめ服用しておくことで、症状を軽減できたり症状が出る時期を遅らせたりすることが可能です。
カモガヤ花粉症の場合は、ピークが5月~8月ですから、遅くとも4月、できれば3月中旬ごろには受診して医師に相談するのがおすすめです。
カモガヤ花粉症が比較的少ない地域はある?
カモガヤはもともと牧草として北海道に輸入された植物ですから、北海道に一番多く生息しています。
でも、とても繁殖力の強い植物ですから、日本全国カモガヤが自生していない地域はほとんどありません。
ですから、残念ながら花粉症が起こりにくい地域はないのです。
ただし、患者の数は、東海地方や北海道、関西に多く、九州地方では少ない傾向にあるようです。
カモガヤ花粉症は夏の花粉症
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カモガヤは日本各地に生息している植物。
初夏から夏かけて、花粉を飛ばしてカモガヤ花粉症を引き起こすことが分かりましたね。
この時期はやっとスギやヒノキの花粉症から解放されてホッとしている時期。
でも、スギやヒノキの花粉症を持っている人の、三分の一から半数は、カモガヤ花粉にもアレルギー反応があるといわれています。
春の花粉症がいつまでも長引くなあと思ったら、一度カモガヤなど他の花粉症も疑ってみてもいいかもしれませんね。