清水寺の紅葉2024の見頃時期!ライトアップの時間や混雑は?駐車場は?
清水寺(きよみずでら)は京都府京都市東山区にあるお寺。
世界遺産にも認定されている清水寺は、年間約500万人以上の人々が訪れる京都の観光名所ですね。
訪れるたびに感動する錦の絶景は人々の心を捉えてはなしません。
季節を問わず多くの方々が訪れますが、特に晩秋の清水寺は、1年で最も美しく、燃え上がるような紅のモミジに染まります。
紅葉の名所が数多くある京都の中でも、最もポピュラーなスポットが清水寺であると言っても過言ではないでしょう。
夕暮れ時は夕日に染まってさらに紅々と染まった紅葉がとても美しいです。
今回は、清々しいほどに美しい景観を誇る、清水寺の紅葉2024年の見頃時期や鑑賞ポイントなどについてご紹介します。
※2024年は記載内容と異なる場合があります。
この記事の目次
清水寺の紅葉2024年 見頃時期は?
清水の舞台から色とりどりの鮮やかな紅葉を楽しみましょう!ライトアップは約4分15秒頃から見れますよ。
[2024年 紅葉見頃時期]
見頃時期:11月20日頃~12月9日頃
種類:モミジ、サクラ、カエデ、など
清水寺の紅葉の見頃は例年、11月下旬から12月上旬頃となっています。
紅葉は天候の変化で見頃の時期が異なってきます。
紅葉は桜とは逆で、寒い日を好みます。
そのため、暖かい日が続くと遅くなり、寒い日が続くと早くなります。
天候条件を考慮した今年の紅葉の見頃時期予想はこちら。
2024年 清水寺の紅葉 見頃時期予想
見頃時期 :11月21日(木)頃~
落葉時期 :12月6日(金)頃~
※気候の変化などにより時期が変わる可能性もあります。
落葉時期から数日(3日間~1週間ほど)は紅葉の余韻を楽しむことができます(天候や品種等により変動します)。
※下記は昨年の時期となっております。
色づき始め:11月1日(水)頃~
見頃時期 :11月21日(火)頃~
落葉時期 :12月6日(水)頃~
清水寺は紅葉以外にも見どころが多く、また、周辺にも紅葉の名所があるため、比較的見頃時期の幅が広いといえるでしょう。
混雑を避けたい場合は早めや遅めに行くのもありですね。
深紅のモミジの海に浮かぶ、清水の舞台からの眺めは絶景。
晩秋の清水寺は、荘厳な国宝の本堂や堂塔伽藍(どうとうがらん)と調和して見事な景色が広がり、境内全体が紅葉に埋めつくされます。
清水寺寺務所(075-551-1234・清水寺)
※2024年は記載内容と異なる場合があります。
清水寺の紅葉 見どころは?
見晴らし抜群で赤や黄色のグラディエーションが素晴らしい清水寺の紅葉。
悠久の時の流れの中で、はるか1,000年以上前から変わらぬ清水寺の舞台から眺める紅葉は、それだけでも非常に感慨深いもの。
清水寺から見る紅葉の景色は、木々が真っ赤な雲のように群がって見える絶景です。
紅葉の海に浮かぶ名舞台
清水寺は観音霊場として古くから信仰を集めてきました。
清水の舞台は音羽山の崖を利用して木材を組み上げた舞台。
舞や芸能を奉納するために造られたものです。
舞台からの見晴らしは抜群で、舞台の下にはカエデや桜がたくさん植えられている錦雲渓が広がっています。
南苑の新高尾、錦雲渓と北苑の紅葉谷を中心に、山全体が錦繍を装う清水寺。
秋になると赤や黄色のグラディエーションがとても美しく、夕日でさらに紅味を増した光景も感動的ですよ。
ライトアップされると夜空に清水寺全山が浮かび上がり神秘的な魅力を放ちます。
広い境内の中でも最も見応えのある紅葉ビュースポットをご紹介しますね。
清水寺の紅葉 鑑賞ポイントは?
西門
西門は、両脇間に持国天・増長天をまつり、丹塗りに極彩色文様が施された優美な門。
三間一戸(正面約10m、側面約8.4m、高さ約14m)の八脚門で、切妻造り(きりづまづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)という造り。
ここより見上げると、背後にモミジの上にそびえる三重塔が青空に映えて、美しく見えます。
市街地も一望でき、西山連峰も遥かに眺めることもできます。
仁王門
両脇間に阿・吽(あ・うん)の金剛力士像(高さ約3.65m)を安置する楼門で、入母屋造り、檜皮葺の堂々たる室町様式の門です。
別名「赤門」と称される、鮮やかな朱塗りが印象的。
朱色の仁王門と紅葉のコラボがとても素晴らしいので、周囲の紅葉と一緒に階段の下から見上げるのがおすすめです。
三重塔
一重(1階部)に大日如来をまつり、天井や柱などが密教仏画や龍などの文様で極彩色に彩られた荘厳な塔。
高さ約31mは日本最大級の三重塔とされ、燃えるような紅のモミジの海に浮かび上がります。
色鮮やかな総丹塗りの建築と、紅葉、青空が見事に調和しており、素晴らしい景観を見せてくれますよ。
本堂(清水の舞台)
清水の舞台で有名な舞台造りの本堂は国宝で、錦雲渓と呼ばれる渓谷の断崖にせり出して建てられています。
徳川家光が1633(寛永10)年に再建したもので、139本のケヤキの柱で組んだ懸(かけ)造りの高さは約18m。
現代の建築の4階建ての高さになるんですよ。
懸造りという建築方式で、「地獄組み」という釘を一切使わない組み方で造られています。
舞台からは京都市街を一望することができ、紅葉に埋まる錦雲渓を見下ろす景色は最高です。
また、ここから紅葉に囲まれる奥の院を眺めるのもおすすめ。
平安時代の宮殿の面影を残す、優美な寝殿造りの本堂より、たっぷりと錦繍の装いを堪能してくださいね。
奥の院
本堂と同じ時代に建てられた、寄棟造り(よせむねづくり)の奥の院は、檜皮葺きの屋根が美しい反りの曲線を描き、軒下の随所に極彩色の文様の跡が残っていて、当時の面影を深く残しています。
ここより本堂を望むと、燃えるような紅のモミジの海に堅牢な舞台が浮かんでいるように見え、その向こうに京都市街の南半分を見渡すことができます。
京紅葉の代表格ともいえる絶好の撮影スポットとして、とても人気があります。
音羽の滝(おとわのたき)
紅葉が美しい場所とは少し違いますが、音羽の滝は清水寺が1番最初にまつられた場所。
この滝から流れ出る清らかな水を指して「清水寺」と称した、名前の由来でもあります。
滝の水は「黄金水」「延命水」と呼ばれて、茶の湯の水汲み場としての長い歴史があります。
所願成就を祈って、柄杓に水を汲んでくださいね。
本堂の舞台を見上げられるスポットでもあります。
子安の塔
2013年に修復が完了して、建立当時の鮮やかな朱塗りが甦った三重塔です。
本堂の南に位置する、錦雲渓を挟んだ丘の上にあるので、ここより西門、三重塔、経堂、轟門、回廊、本堂までがずらりと並ぶ、見事な大パノラマ景観を楽しむことができるビュースポット。
紅葉に染まる錦雲渓に埋め尽くされた清水寺の全貌を観覧することができるので、非常におすすめです。
毘沙門堂や地主神社もおすすめ
また、少し離れますが、JR「山科駅」から徒歩約20分の毘沙門堂の散り紅葉もおすすめです。
人混みのピークが和らぐ晩秋には、勅使門へ続く参道が散り紅葉で紅色に染まり、幻想的な光景でとても綺麗ですよ。
縁結びの願いをするなら地主(じしゅ)神社がおすすめ。
人気の『恋占いの石』は、目を閉じて片方からもう片方の石へたどり着ければ恋が叶うというもの。
恋愛成就の可愛いお守りもありますよ。
清水寺の紅葉ライトアップは?
青龍が夜空を駆け上がる、清水寺の夜の紅葉は幻想的!
清水寺には、観音様の化身である龍が夜ごと飛来して、音羽の滝の清水を飲んでいく、という青龍伝説があります。
その伝説にちなんで、清水寺のライトアップでは、夜空に向かって1筋の青い光(観音慈悲光)が架けられているんですよ。
観音様の慈悲の心を表しているようにも見えますね。
そして大小約500基の照明がモミジを照らして、幻想的な清水の舞台を浮かび上がらせます。
その幽玄な光景は圧巻の一言。
照明でオレンジ色に輝く紅葉の群れはまるで燃え盛る炎のようですよ。
特に清水の舞台と京都のロマンチックな夜景を一望できる、奥の院からの光景が素晴らしいので、壮大なライトアップをお楽しみくださいね。
期間限定で公開される成就院庭園(じょうじゅいんていえん)のライトアップもおすすめ。
約50本の鮮やかなカエデと苔の緑のコラボが美しい景観を演出しています。
[2024年 秋の夜間特別拝観]
期間:11/18(月)~ 30(土)
時間:17:30~21:30(最終受付21:00)
拝観料:高校生以上400円、小中学生200円
[2024年 月の庭・成就院庭園特別公開]
期間:11/18(月)~ 30(土)
時間:09:00~16:00(最終受付)、18:00~20:30(最終受付)
拝観料:高校生以上600円、小中学生300円
昼間、夕方、夜それぞれに違った魅力があるのも見どころ。
昼とは違う表情の紅葉を楽しむことができますよ。
また、地下鉄「東山駅」から車で約10分の将軍塚青龍殿(しょうぐんづかせいりゅうでん)の紅葉ライトアップと京都夜景のコラボも良いです。
広大な庭園を散策しながらゆっくり紅葉を楽しむのもおすすめですよ。
紅葉シーズンの混雑具合は?回避する方法は?
清水寺は1年を通して約400万人が訪れる、京都の中でも非常に人気の高い観光スポット。
普段よりツアー客や外国人観光客で賑わっていて、平日でも30~60分の入場待ちということがよくあります。
したがって、紅葉の時期は1日中混雑しています。
混雑のピークの時間帯では90~120分待ちの行列を覚悟しましょう。
少しでも混雑を回避する方法としては、定番ではありますが、週末より平日を狙うこと。
日中であれば朝イチ、06:00~の開門と同時を狙う、遅くても08:00頃までには入場すると良いと思います。
もしかしたら、朝日に照らされた紅葉と舞台を独り占めできるかもしれません。
開門直後は比較的ストレスなく拝観できますが、08:00を過ぎると徐々にツアー客も来場し始め、10:00を過ぎてからはずっとピーク状態が続くと思ってください。
ライトアップの混雑は?
夜のライトアップは逆に早い時間帯が混雑します。
20:30を過ぎた頃より徐々に空き始めるので、21:00の受付終了ぎりぎりに入場すると良いでしょう。
受付は21:00で終了しますが、ライトアップは22:00頃まで開催されているので、1時間はたっぷりと観覧することができると思います。
清水寺周辺のお食事処おすすめは?
美しい紅葉はライトアップもされて昼間と違った顔を見せてくれます。
昼間なら紅葉狩りの後にお食事も良いですね♪
清水寺周辺にあるおすすめのお食事処をご紹介します。
有喜屋(うきや) 清水吉晴庵(きよみずきせいあん)
お店は大正時代の蔵をそのまま生かし雰囲気も抜群です。
そば打ち職人の技とこだわりのそばを味わうことができます。
国産の厳選された材料を使い、秘伝のつゆは鰹だしがきいていて一段と美味しいですよ。
四季折々の旬の食材をつかった創作そばもおすすめ。
清水吉晴庵でしか味わえませんよ♪
住所:京都府京都市東山区清水3-334 清水産寧坂(さんねいざか・三年坂) 青龍苑内
電話:075-532-0678
時間:11:00~19:00
駐車場:なし
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
清水順正(きよみずじゅんせい)おかべ家(おかべや)
清水寺の参道沿いにある京町家風のお店では、湯豆腐やおばんざいを頂くことができます。
胡麻豆腐や生麩を使ったおばんざいなど豆腐料理が自慢。
出来立ての自家製豆乳で食べる引き上げ湯葉も絶品。
京都ならではの料理を食べたい方におすすめですよ。
部屋からは京都市内を一望できます。
住所:京都府京都市東山区清水寺門前清水2
電話:075-541-7111
時間:11:00~16:00(L.O.15:00)
駐車場:なし
定休日: 不定休
阿古屋茶屋(あこやぢゃや)
京都らしい店構えのお店ではお茶漬けのバイキングが楽しめます。
特に若い女性に人気のお店です。
ご飯はおかわり自由で白米、十六穀米、おかゆから選ぶことができますよ。
店内には20種類の新鮮な野菜を使った漬物が並び、好きな漬物を組み合わせてオリジナルのお茶漬けを楽しみましょう♪
住所:京都府京都市東山区清水3-343
電話:075-525-1519
時間:11:00~16:00(土日は17:00まで・最終入店15:00)
駐車場:約100台(高台寺駐車場)
清水寺のアクセス方法と駐車場情報。
場所:清水寺
住所:京都府京都市東山区清水1-294
電話:清水寺寺務所(075-551-1234)
地図:
【電車でのアクセス】
① JR「京都駅」より市バス100系統・206系統で約15分→「五条坂」下車後に徒歩約10分
※土日は京都バス18系統でも行くことができます。
② 阪急「河原町駅(四条河原町)」・京阪「祇園四条駅」より市バス・京阪バス→「清水道」「五条坂」下車後に徒歩約10分
③ 京阪「七条駅」より市バス100系統・206系統→「五条坂」下車後に徒歩約10分
④ 京阪「清水五条駅」より徒歩20分
【車でのアクセス】
名神高速「京都東IC」より国道1号経由で約7km約15分
駐車場について
清水寺に駐車場はありませんので、周辺の有料駐車場をご利用ください。
市営駐車場が比較的収容台数も多くおすすめですが、ピーク時には満車が予想されます。
利用する場合は早めの時間帯で確保を心がけてくださいね。
【清水寺周辺おすすめ駐車場】
〈京都市清水坂観光駐車場〉
住所:京都府京都市東山区清水4-161-5
台数:約59台
時間:24時間
料金:1,040円
〈パークファースト清水茶わん坂〉
住所:京都府京都市東山区松原通清水寺門前1-287
台数:約64台
時間:24時間
料金:400円/30分、最大(平日2,000円・休日2,800円)
〈東山小松町パーキング〉
住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下ル四丁目小松町
台数:約91台
時間:24時間
料金:200円/30分、最大(平日1,000円・土日祝1,500円)
地には紅、空には青龍、いにしえと変わらぬ清水の晩秋
【関連記事】
清水寺の紅葉の見どころや鑑賞ポイント、ライトアップなどをお送りしました。
たいへん立派で名誉ある発表の場に立つことを「 檜舞台(ひのきぶたい)に立つ 」と言いますが、一説によると、この檜舞台とは清水の舞台のことを指すのだそうです。
清水寺本堂の舞台は総檜張り。
昔はここで奉納のための雅楽や舞いが行われていました。
清水寺で舞いや雅楽を奉納することは、大変名誉なことで、檜舞台に立つという言葉が生まれたんですね。
このほかにも、思いきって大きな決断をすることを「清水の舞台から飛び降りる」と言い表したり、清水寺にまつわることわざや伝説は数多くあります。
平安時代以前から観音霊場として著名だった清水寺。
紅葉シーズンの眺めは別格です。
いにしえと変わらぬ清水の紅葉をぜひお楽しみくださいね。