府中くらやみ祭り2018の日程とスケジュール。見どころは?
府中くらやみ祭りとは、東京都府中市の大国魂神社(おおくにたまじんじゃ)で毎年5月に開催されるお祭り。
大國魂神社は武蔵国の総社で、東京五社の一社。武蔵一宮から六宮までを合わせてお祀りしているので、六所宮とも呼ばれているんですよ。
くらやみ祭りはその大國魂神社の例大祭で、その名の通り暗闇の中で神輿(みこし)を担ぐことから名前がついたお祭りです。
六所宮を集めてお祀りしているので、神輿の数が多いことでも有名で、総勢8基のお神輿が練り歩く様子は壮大な眺めです。
そこで府中くらやみ祭り2018の日程や見どころ、アクセス情報など、府中くらやみ祭りのお祭り情報をお届けしたいと思います。
・府中くらやみ祭りのイベント内容。
・府中くらやみ祭りの見どころは?屋台の期間や内容は?
・府中くらやみ祭りの歴史。由来は?
・府中くらやみ祭りのアクセス方法と駐車場情報。交通規制は?
府中くらやみ祭り2018の日程とスケジュール!
主なイベントスケジュール2018
月日 | 行 事 | 時 間 |
4/30
(月休) |
品川海上禊祓式
(汐汲み・お浜降り) |
09:30~16:00 |
5/1
(火) |
祈晴祭 | 09:30~ |
5/2
(水) |
御鏡磨式 | 19:30~20:00 |
5/3
(木祝) |
囃子の競演 | 18:00~20:00 |
競馬式(こまくらべ) | 20:00~ | |
5/4
(金祝) |
御綱祭 | 09:00~ |
萬燈大会 | 12:30~14:00 | |
子供御輿渡御 | 13:00~ | |
太鼓の響宴 | 17:00~18:00 | |
山車の巡行 | 18:00~21:00 | |
5/5
(土祝) |
例祭 | 10:00~ |
道清め | 12:30~ | |
太鼓送り込み | 14:30~ | |
宮乃咩神社奉幣 | 14:00~ | |
御饌催促の儀 | 15:30~ | |
動座祭 | 15:30~ | |
威儀物授与 | 17:20頃~ | |
御霊遷の儀 | 17:20~ | |
神輿渡御 | 18:00~ | |
坪宮奉幣 | 20:30~ | |
野口仮屋の儀 | 22:10~ | |
やぶさめの儀 | 22:30~ | |
5/6
(日) |
神輿還御 | 04:00~08:00頃 |
鎮座祭 | 09:00頃~ |
府中くらやみ祭りのイベント内容
府中くらやみ祭りでは、様々なイベント(儀式・行事)が開催されます。主なイベントの内容を少しだけご紹介しますね。
府中囃子の競演:5月3日
馬場大門けやき並木にて18:00~20:00の間、約10基の山車がけやき並木に並びます。山車では府中囃子の競演が行われ、華やかに祭りを盛り上げます。
競馬式(こまくらべ):5月3日
旧甲州街道 府中街道交差点東側から大國魂交番前にて20:00より、6頭の御神馬が旧甲州街道を3往復します。
萬燈大会:5月4日
大國魂神社神楽殿前にて12:30~に萬燈大会が行われます。 毎年制作される萬燈の美しさや、それを繰る技術が競われる伝統行事。
萬燈の重さは50Kg以上にもなり、それをクルクルと回しながら、遠心力で傘を広げる、美しさと力強さを兼ね合わせた優美な大会です。
太鼓の饗宴:5月4日
神社大鳥居前の甲州街道けやき並木において太鼓の饗宴が行われます。打ち鳴らされるのは日本最大級を誇る大太鼓の数々。
腹の底に響き渡るような音は、夕闇の府中の空気を震わせます。勇壮な太鼓の饗宴は一見の価値があると思いますよ。
山車の巡行:5月4日
18:00~21:00の間、甲州街道とけやき並木を中心に、各町内の20基の山車が曳き廻されます。
それぞれに趣向の違うお囃子や踊りが非常に華やか。お囃子の競演合わせるかのように揺れる提灯の明かりがとても幻想的です。
太鼓送り込み:5月5日
夕刻より行われるメイン行事の神輿渡御の先駆けとして、先祓大太鼓を始めとする大太鼓が、各町内から大國魂神社を目指し、神輿のお迎えにあがります。
大國魂神社では約1時間ほど、威勢よく太鼓が打ち鳴らされます。
神輿渡御:5月5日
府中くらやみ祭りのメイン行事とも言える神輿渡御。花火の合図で大太鼓が打ち鳴らされ、太鼓の先導で8基の神輿がお旅所を目指します。
担ぎ手と観客で辺り一帯は熱気と興奮に包まれます。
「ほいさ、ほいさ」の掛け声と、直径二メートル以上もの大太鼓の力強い響きが、より一層気分を高揚させていきます。夜中に大太鼓に先導されて行く神輿の姿は、とても幽玄で荘厳ですよ。
威勢よく担がれた神輿は、旧甲州街道、府中街道を練り歩きながら3時間かけて御旅所に到着。この日はお旅所にて1泊します。
やぶさめの儀:5月5日
5月5日の最後に執り行われる神事は、神馬に乗った大國魂神社の宮司によって、御旅所の北門前で行われれるやぶさめの儀。
このやぶさめは儀式的な意味が強く、必ず的に矢が当たります。とは言え、暗闇の中で行われるやぶさめは厳粛で、神秘的ですらあります。
神輿還御(おかえり):5月6日
5月6日の04:00から、御旅所に1泊した神輿が各町内を練り歩きながら4時間かけて大國魂神社に帰ります。
早朝の清々しい空気の中、前日夜の熱気とは打って変わって神々しい神輿は、くらやみ祭りのフィナーレにふさわしい趣き。だいたい7:30~8:00頃までには8基全ての神輿が大國魂神社に揃います。
府中くらやみ祭りの見どころは?屋台の期間や内容は?
府中の夜が熱気に包まれる!くらやみ祭り
府中くらやみ祭りの見どころは、その名の通り暗闇で行われる神事の数々。特にメインとなるのは5月5日の夜の神輿渡御です。
大太鼓を先導にして8基の神輿が夜の府中市街を練り歩きます。夜に担がれる神輿は熱気に包まれ、大変に勇壮かつ神秘的。
また前日5月4日に行われる、華やかな萬燈大会や山車の巡行も見応えがあると思います。
大太鼓は両日とも観覧することができるので、山車を観たいなら5月4日、神輿を観たいなら5月5日に的を絞ってお出かけになると良いですね。
夜祭りには欠かせない屋台も充実
お祭りには屋台が欠かせませんね。特に府中くらやみ祭りは夜のお祭りですから、ひと際、屋台が楽しみになると思います。
府中くらやみ祭りでは屋台もたいへん充実。特に出店が多いのは5月3~5日で、約400店舗の出店があります。6日になると数はぐんと減りますが、境内にはいくつかの出店があるようです。
場所は大國魂神社の境内を中心に、一部けやき並木まで。時間帯は一部の屋台が午前中より営業、お昼頃には8割くらいの屋台が出揃い、午後になるとほぼ全ての屋台が営業しているといった感じです。
夜は早いお店で21時ころより閉店が始まり、居酒屋系の屋台はだいたい23時ころまで営業していると思います。
屋台の内容は、ベビーカステラや焼きそば、たこやきといった飲食系を中心に、クジやボールすくいなどの遊戯系を交えた、いわゆるお祭り屋台のほか、飲食ブースのある居酒屋系の屋台も充実。子どもから大人まで楽しめると思いますよ。
府中くらやみ祭りの歴史。由来は?
くらやみ祭りの起源は国府祭で、奈良時代から平安時代に令制国の国司が置かれた都市(国府)のお祭りに由来するといわれている、伝統と格式のあるお祭りです。
尊いものを見ることは許されない、神様を見ると目が潰れるという日本古来の儀礼にのっとっています。神聖な御霊が神社から神輿に乗り移って御旅所に渡御するのは、人目に触れない暗闇の夜でなければならないとし、街の灯りを消した中で神輿の渡御が行われたことが始まりのようです。
江戸時代にはほぼ現在のような神幸の形になったようで、時代とともに多少の時間の変更はあるものの、夜の神輿渡御は伝統のまま引き継がれています。
目黒流と船橋流からなる府中囃子は府中の郷土芸能となっており、くらやみ祭りは「武蔵府中のくらやみ祭」として東京都の無形民俗文化財(風俗慣習)に指定されています。
府中くらやみ祭りのアクセス方法と駐車場情報。交通規制は?
場所:大國魂神社及び周辺市街地
住所:東京都府中市宮町3-1 (大國魂神社)
電話:042-362-2130(大國魂神社)
地図:
公式HP:府中くらやみ祭り
電車の場合:京王線府中駅より徒歩5分
車の場合:中央道国立府中ICから国道20号経由4km15分
駐車場
府中くらやみ祭りのための臨時駐車場はありません。周辺の有料駐車場をご利用いただくことになります。大國魂神社の駐車場は祭期間中は使用することができませんのでご注意下さいね。
府中駅南口市営駐車場は、5月4日・5日は周辺道路が通行止めになるため、次の期間、使用できません。4日17:00~21:00、5日12:30~21:30
府中市街地は交通規制も敷かれる予定ですので、可能な限りパーク&ライドをおすすめします。
交通規制
①祭の期間にかかわらず、日・祝日にはけやき並木通りの国際通り入り口先から大国魂神社前交差点までの間に車両交通規制が敷かれています。
②くらやみ祭り期間中は京王線府中駅、JR総武線府中本町駅、けやき並木通り、旧甲州街道、大國魂神社周辺一帯で大規模な交通規制が敷かれる予定です。
時間帯は場所によって規制時間が変わりますが、12:00~21:30までを見込んでおくと良いと思います。
祭りの状況次第では規制時間の延長される可能性もありますので、お時間に余裕を持ってご計画下さいね。2018年の交通規制図はこちらから確認できます。
大國魂神社について
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大國魂神社の創建は景行天皇41年(111)と言われています。これは大化の改新後くらいであるようですから、大変に由緒のある神社ですね。
それまで、国司の仕事の1つに、武蔵国内の神社を一宮から六宮まで、順番に巡行するという責務がありました。
これは当時としては、なかなか大変なことで、時の国司が「あちこち巡行するのは大変だから1ヶ所に集めてしまおう!」と言ったかどうかは定かではありませんが、効率化を図って武蔵国内の神々を1ヶ所に集めてお祀りしたのが大國魂神社の始まりです。
6ヶ所の神社の神様をお祀りしているので、大変に大規模な神社になりました。
当初は六所宮と呼ばれており、江戸時代になると徳川幕府の保護が篤くなって、寛文7年(1667)造営の本殿をはじめ、拝殿・神楽殿・宝物殿などの建物が立てられました。
武蔵総社大國魂神社と称するようになったのは明治4年(1871)になってからのことです。
府中くらやみ祭りにお出かけの際は、ぜひ大國魂神社に参拝して、重要文化財の数々もご覧になって下さいね。