七五三に千歳飴を食べる意味は?なぜ長細い?千歳飴の由来。
かわいいお子さんやお孫さんの七五三。
その七五三の時に、必ずといっていいほどお子さんたちが袋で持っているものは、千歳飴です。
その姿を見ると、「ああ、七五三だな」と実感する方も多いのではないでしょうか。
ところでその千歳飴、なぜ七五三の時に食べられるようになったか、あなたはご存知ですか?
「知らない!」という方もきっと多いはずです。
今回はそんな千歳飴の意味や由来を、下記の内容で詳しく調べてみました!
・七五三に千歳飴を食べる由来は?
・千歳飴は千年飴!
・長寿を願って!千歳飴が長細い意味。
・おいしくても食べ過ぎ注意!
・千歳飴は折って食べても大丈夫!
七五三に千歳飴を食べる由来は?
そもそもなぜ、七五三の時に千歳飴が食べられるようになったのでしょうか?
千歳飴を見たことがある方はその形を想像できると思いますが、紅白の長い棒状の飴です。
この千歳飴は、「長く伸びる」というところから「長寿」という意味と結びつき、大変縁起が良いものとされています。
そういったところから、七五三の時には千歳飴が食べられるようになりました。
袋のデザインも、亀や鶴など、長寿に由来するものが多いです。
江戸時代、徳川綱吉が子供の健康、長寿を祈るために始まったという七五三。
この七五三と紅白で縁起のいい千歳飴が組み合わさり、食べられるようになったのです。
千歳飴は千年飴!
千歳飴はもともと、江戸時代の浅草の浅草寺から生まれたと言われています。
そこで飴売りをしていた七兵衛という人が、紅白の飴を「千年」という名前にして売り出したそうです。
長寿などを連想させる縁起のいいネーミングのおかげで、この飴は話題となり、「千年飴」からやがてその後「千歳飴」に変わっていきました。
甘いものが貴重だった江戸時代、子供たちだけではなく大人にも嬉しい贈り物の飴だったのですよ。
長寿を願って!千歳飴が長細い意味。
千歳飴の起源は、江戸時代がはじまりだと先述しました。
千歳飴が始まった当時、お子さんが生まれても、その生存率というものが今ほど高くはありませんでした。
七五三のお祝いは、そもそもお子さんが無事にその年齢まで育ったことへの感謝と、節目を祝うという意味で始まりました。
そんなお祝いの時に、「長く伸びる」ことから健やかな成長と長寿を連想させる千歳飴が食べられるようになり、広まっていったのです。
千歳飴のサイズには、直径1.5センチ以内、長さ1メートル以内と規定が設けられています。
ちなみに現代はバラエティーに富んでいて、長いいつもながらのタイプの飴もあれば、着物に合わせるために短いタイプの飴というのもあります。
おいしくても食べ過ぎ注意!
千歳飴は、神社で買う場合やスーパーなどのイベントの一画で買う場合など様々あります。
特に毎年人気の高い不二家の千歳飴は、ミルキーの味でお子さんでも食べやすい味です。
この一本分のカロリーは約113カロリーと、少々多いような気もしますので、こちらを食べるときは半分にして食べた方がいいかもしれません。
おいしいからといってたくさん食べたりすると、虫歯の元になったりするので注意しましょうね。
千歳飴は折って食べても大丈夫!
本来、「長寿祈願」の意味もある千歳飴を、折って食べてはいけないという場合もあるようです。
ですが、小さいお子さんが最長1メートルもある飴を一人で折らずに食べるというのは、至難の業です。
先ほども言った通り、健康を祈るものなのに、それが原因で虫歯などになってしまったら意味がありませんよね。
現代では、由緒あるお菓子屋さんで作られた千歳飴は、一度作ってから神社でお祓いを受けるそうです。
こういったところからも、ぜひ家族みんなで千歳飴を食べ、家族全員の長寿を祈るべきです。
ちなみに千歳飴を折るときは、袋に入れたままで包丁の背を当て、たたくように折るのが一番やりやすいですよ。
七五三での千歳飴、楽しみですね!
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七五三の時の千歳飴の意味、由来についてご紹介しました。
今までなんとなく七五三には千歳飴だから…とお子さんに渡していたお父さんやお母さんも多いはずです。
千歳飴の由来などがわかると、ますますお子さんに買ってあげたくなりますよね。
お子さんの長寿や健康を祈ることは、親としたらごくごく普通のことです。
そんな千歳飴を家族全員で食べることで、家族の健康、長寿を祈ることにもなります。
七五三の機会があるご家庭は、やってみてはいかがでしょうか?