葬儀の返礼品の金額相場!品物やのしの書き方は?挨拶状は?
葬儀に参列すると、お土産のようなものを渡されます。
ひとつの紙袋に入りそうな品物をわざわざ二つに分けて渡されることも。
何のための品なのかよく分からないけれど、持ち帰ったということはありませんか?
このお土産は、葬儀の返礼品です。
今回は、この返礼品について、相場や熨斗の書き方など詳しくまとめていきます。
返礼品を渡す立場になったときに役立ちますので、どうぞご参考くださいね。
・葬儀の返礼品の金額相場は?
・葬儀の返礼品の品物はどういうものがいいの?
・返礼品ののしの書き方は?
・返礼品の会葬礼状の挨拶文は?句読点はつける?
・葬儀の返礼品の渡し方は?
葬儀の返礼品とは?
葬儀の返礼品というのは、参列してくれた人へお礼の意味を込めて渡す品物のことです。
葬儀だけでなく、通夜の時にも渡します。
混同されやすい言葉に、「会葬御礼」や「香典返し」などがありますが、少しずつ意味が違いますので注意しましょう。
「返礼品」と、「会葬御礼」「香典返し」の違い
「会葬御礼」は「会葬品」とも言われるもので、参列された方全員に渡す品です。
お香典を戴いたかどうかは関係なく、足を運んでくださったことへのお礼です。
葬儀後、参列者が帰る時に、渡す品物と覚えておくといいでしょう。
対して、「香典返し」はその名の通りお香典を戴いた人へのお礼の品です。
葬儀に足を運んでいただいたかどうかではなく、お香典を戴いた方へ渡します。
49日が終わってから自宅に持参するか送るのが、元々の渡し方でしたが、葬儀後に直ぐ渡す「即日渡し」も増えています。
では「返礼品」とは、どういう時に渡すものでしょうか?
返礼品は、お礼の印に渡す品物という意味ですから、参列のお礼に渡す「会葬御礼」も香典のお礼に渡す「香典返し」も返礼品です。
香典返しを即日で行うときは、「会葬御礼」と「香典返し」をまとめて一つとして渡す場合と、別々の二つを一緒にお渡しする場合があります。
葬儀の返礼品の金額相場は?
会葬御礼は、500円から1,000円程が相場になります。
香典返しの相場は、香典の半額から3分の1程度です。
ただ、葬儀当日に香典返しをする「即日返し」が増えています。
この場合、当日に香典の中身を確認しながら香典返しの内容を変えるのは難しいものです。
即日返しの場合は、香典の相場である5,000円の半分程度にあたる2,000円~3,000円の香典返しを用意して渡すという方法をとることが多くなります。
相場以上の香典を戴いた方へは、別途四十九日が過ぎてからお礼状と共に、相場程度の香典返しをすれば問題ありません。
いずれにしても、相場とあまりにかけ離れた額のものを渡すのは混乱を招きます。
また、簡素な葬儀であっても豪華な葬儀であっても相場は変わりません。
葬儀の返礼品の品物はどういうものがいいの?
避けるべきもの
無駄にならないようにと商品券や金券を渡すことがあるようですが、本来は好ましくありません。
もちろん現金もNGです。
また、参列者の負担を考えて、重たいものやかさ張るものは避けましょう。
葬儀に関わらず法事関連で避けるべきなのは、肉や魚など殺生を連想させるものです。
会葬御礼に相応しい品
タオルやハンカチ、お茶などが定番です。
香典返しに相応しい品
消えものが相応しいとされています。
お茶、コーヒー、乾物、調味料などの食品、石鹸や洗剤が定番です。
また、悲しみを包むという意味合いから、タオルやシーツなどの布製品もよく用いられます。
他には、悲しみを塗り潰すという意味で漆塗り、土に還るという意味で陶磁器を贈る習慣もあります。
カタログギフトについては賛否がありますが、好きなものを選んでもらえるということで、増える傾向にあります。
なお、カタログギフトに肉や魚が載っているのはタブーではありません。
返礼品ののしの書き方は?
返礼品の表書きで最も一般的なのは、白黒の水引に「志」です。
これは、宗教・宗派に関係なく使うことができます。
西日本で用いられることがある表書きは、白黄の水引に「粗供養」です。
仏式以外のキリスト教式・神式の場合は、白黒の水引に「偲び草」と書きます。
返礼品の会葬礼状の挨拶文は?句読点はつける?
お礼状は手書きにするのが本来のマナーです。
ただ、葬儀は急な事で手書きの挨拶状を準備できない場合が多いので、印刷でも許されるでしょう。
会葬礼状の基本は次のとおりです。
・時候の挨拶は入れない
・句読点をつけない
・故人との続柄は、喪主からみた関係を書く
・参列への感謝とお礼を書く
たくさんの方々にお別れをしていただき 故人もさぞ喜んでいることでしょう
混雑にとりまぎれ 行き届かぬことばかりでございましたことをお詑び申し上げます
略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
令和○○年○月○日
〒000-0000
○○県○○○1-2-3
喪主 ○○○○○
外 親戚一同
例文は、定型ともいえる文章ですが、故人が言い遺した言葉や遺族の想いなどを綴たものや、故人の詩に際しての詩やエッセイを会葬礼状の代わりとする例もあります。
故人の人柄を踏まえて、用意するといいでしょう。
葬儀の返礼品の渡し方は?
会葬御礼を渡すタイミング
葬儀終了後、参列者が帰路につく時にお渡しします。
持ち帰りやすいように紙袋に入れておくといいでしょう。
香典返しを渡すタイミング
香典返しを渡すタイミングは、次のパターンがあります。
2.参列時に香典を戴いた場合→49日が終わってから自宅に送る
3.参列して貰えなかったが香典を送って貰った場合→49日が終わってから自宅に送る
葬儀の返礼品は二種類
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葬儀の返礼品についてでした。
葬儀の返礼品には、「会葬御礼」と「香典返し」の二種類あることが分かりましたね。
会葬御礼は、葬儀に来てくれた人全員に渡すお礼です。
参列者が帰宅する時に必ず渡しましょう。
香典返しは、忌明けの発送でも構いませんが、お礼状を添えるようにしてください。