お通夜・告別式の焼香マナー!順番や時間は?数珠やお辞儀の仕方は?
お通夜や告別式に参加する機会は、年齢を重ねるにつれて増えていきます。
故人と積み重ねた時間を思い返すほど、悲しみは深くなるものです。
だからこそ、お通夜や告別式では、礼儀をもって焼香をすることで、故人を心から偲びたいですよね。
そこで今回は、お通夜・告別式の焼香マナーをご紹介していきます。
焼香の順番や流れ、数珠や手荷物の置き場所など、焼香の際に気になるポイントをまとめてご紹介します。
しっかりと焼香のマナーを確認しておけば、後悔なく故人を偲ぶことができますよ。
・焼香の仕方や作法は?遺族や親族の場合も同じ?
・焼香だけで帰るのはマナー違反?
・お通夜・告別式の焼香に数珠は必要?色や持ち方は?
・焼香の際にバッグやコートはどうすればいい?
お通夜・告別式の焼香の時間や順番は?
焼香はお通夜開始後、僧侶の読経中に行います。
焼香全体にかかる時間は参列者の人数によって前後しますが、おおよそ30分~1時間です。
喪主から焼香を始め、ご遺族、ご親族と続き、一般参列者はその後に焼香の順番が回ってきますよ。
焼香の仕方や作法は?遺族や親族の場合も同じ?
➁ 手前で一度止まりご遺族と僧侶に一礼をします。
➂ 焼香台の前で、一礼をします。
➃ 数珠は左手にかけ、右手の親指、人差し指、中指でお香をつまみ、額に押しいただきます(お香を額近くまでかかげることです)。
➄ 左側にある香炉にお香をくべます。
➅ 最後に合掌して、一礼をします。
➆ ご遺族と僧侶に一礼をして、席に戻ります。
席についたまま焼香をする形式の場合は、香炉が回ってきたら一礼をし、お香をくべた後、合掌して隣の人へ回します。
また、お香をつまむ回数やお香を押しいただくかどうかは宗派によって異なりますので、宗派がわからない場合は喪主やご遺族などの作法を見ておきましょう。
喪主の場合は葬儀社の方に確認をしておくと良いでしょう。
立礼焼香(一般の焼香の型)の仕方はこちらの動画をご参考ください。
一般参列者(約25秒~)、喪主(約1分18秒~)、親族(約2分27秒~)それぞれの焼香の流れを確認できます。
また約3分45秒からは宗教別の焼香マナーを見ることができます。
気になる方はこちらも確認しておきましょう。
焼香だけで帰るのはマナー違反?
お通夜や告別式は突然執り行われますので、時間を割けない事情があることも多いものです。
そのため、焼香だけで帰るのはマナー違反になりません。
喪主やご遺族の方も、致し方ない事情があることは承知の上ですので、焼香だけで帰ったとしても、むしろ「忙しい中わざわざ焼香に駆けつけてくださった」と思われるでしょう。
また、早く抜けられないお仕事がある場合には、開式に間に合わない場合もありますよね。
お通夜が始まった後も受付は開いていますので、事情をお伝えして焼香ができるように取り計らってもらいましょう。
お通夜・告別式の焼香に数珠は必要?色や持ち方は?
数珠はなくても良いものではありますが、あって困るものでもありませんので、突然のお通夜や告別式のために一つ用意しておくことをおすすめします。
数珠の色に決まりはありませんので、好みのものを選びましょう。
ただし、男性用と女性用とでは色や作りが違いますので、代わりに購入するようなことがあれば、誰が使うものかを店員さんにお伝えした上で選んでくださいね。
数珠の持ち方
宗派によって持ち方は変わりますので、宗派ごとに違う「本式数珠」をお持ちの方は持ち方を確認しておきましょう。
ここでは宗派を問わず使える「略式数珠」の持ち方をご紹介していきますよ。
焼香の際、お香をつまむ動作は右手で行いますので、左手に数珠を持ちます。
数珠は、親指と人差し指の間に数珠をかけるようにして持ちましょう。
合掌をする際は、左手にかけたまま合掌するか、右手を左手に合わせ、両手にかけた状態で合掌します。
焼香の際にバッグやコートはどうすればいい?
焼香の際、バッグやコートは焼香台脇に用意されている手荷物置き場を利用します。
コートは手荷物置き場に置けるように、小さく折りたたんでおきましょう。
コートがなく小さいハンドバッグのみの場合は、バッグを腕にかけて焼香します。
また、葬儀会場によっては、座席に手荷物を置いて焼香台に向かう場合もありますので、周りの様子を見ておきましょう。
葬儀会場にクロークがある場合は、コートや大きな荷物は預けてくださいね。
落ち着いて故人を偲ぶため
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お通夜・告別式の焼香マナーをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
突然のことではあるものの、「焼香ってどうやるんだろう?」「マナーは大丈夫だろうか?」という思いが頭を駆け巡ってしまうと、肝心の故人を偲ぶ時間がなくなってしまうかもしれません。
時間がない中でもしっかりとマナーを確認しておけば、落ち着いた気持ちでお通夜や告別式に参列することができますよ。