北海道で節分の豆まきに落花生やチョコをまく理由は?
2月にある行事といえば節分があります。
「鬼は外、福は内」と言って厄を払い、家族の健康を願いながら豆を食べる行事ですね。
この節分には地方によっていろいろなやり方があって、調べてみると面白いことがあります。
今回は、北海道にスポットを当てて、北海道の節分ではどんな特色があるのかご紹介します。
・落花生以外にもまくの?
・北海道の節分に行われるイベントは?
北海道の歴史。
北海道は皆さんご存知の通り幕末に最後の維新戦争があったところです。
それ以降、北海道開拓のために全国からたくさんの方が集まってご尽力いただいて北海道が拓(ひら)けていったのです。
そんな中で昔からの伝統的な行事も、それぞれの地方からこられた方々が伝えられてきて混ざっていったのではないかと考えられています。
また北海道はかなりの広さがありますので、同じ北海道でもやはり場所によってやり方の違いがあります。
北海道の節分の豆まきで落花生をまくのはなぜ?
節分に落花生をまいているところは、ほかに東北などでもありますね。
北海道でも落花生をまいているところは結構あります。
理由としては、家の中や外にまいても大豆より大きいので見つけやすいこと、また殻にくるんでいるから食べる時衛生上キレイであること、などが主な理由とされています。
ほかにも、落花生の油分が、寒い北海道に暮らしている人にとって大事な栄養の補給源だという説もあります。
「この理由が正解」というものはわかりませんが、北海道の節分では落花生が飛び交っています。
落花生以外にもまくの?
落花生以外にまくのはもちろん炒った大豆です。
ほかの地方と同じで神棚にあげて撒きます。
あと北海道には昔から『旭豆』というものがあります。
これは撒いたりするより食べるためにあるのでしょうか。
もちろん撒いている方もいます。
スーパーでも節分になると必ず節分コーナーに並びます。
旭豆とは何?と思われる方に少し由来などをお話ししますね。
「旭豆」とは?
旭豆の歴史は古いのです。
明治のころ旭川という街に住んでいた方が最初に作られたとのこと。
炒った大豆にてんさい糖と小麦粉をコーティングしたお菓子です。
昔は甘いお菓子の少なかったころには、この旭豆がおやつに出ると嬉しかったものです。
北海道の節分に行われるイベントは?
ほかの地方と同じで、神社での豆まきのイベントが多いです。
ただ神社で撒かれているものには、ほかでは見られないものがあるようです。
北海道神宮
北海道では一番大きな神社です。
周りの空気も神聖な雰囲気がして心落ち着く感じがします。
この北海道神宮で行われる節分は、撒かれる豆は炒った大豆です。
小さな子袋に入れられて撒かれていました。
さらに紅白の福餅もまかれます。
なんと福引券もまかれていて、のちほどそれは品物と交換ということらしいのですが、なんとも豪勢ですね。
毎年すごい人数が参加されているようで、北海道神宮で買った大豆で家に帰ってから豆まきをする人も多いようです。
神社でお祓いしてもらったお豆ですからご利益がありますね。
節分祭の動画がありますのでごらんください。
西野神社
札幌市内にある神社です。
縁結びや安産、育児の神として有名な祭神を祭っています。
こちらの節分は毎年年男の方や年女の方に豆まきと餅をまいてもらうそうです。
豆はもちろん、炒った大豆でお祓いをしてますのでご利益はありますね。
そのほかにまかれた福豆の中には番号が入ってあるのがあり、後ほど景品と交換してくれるそうです。
札幌八幡宮
こちらの豆まきは、炒った豆のほかにまくものがすごいです。
飴やチョコレートなどのお菓子などをまくようです。
ほかの神社もそうですが、大人と子供が一緒に豆まきに参加すると危ないということで分けて豆まきをするようですが、子供向けにお菓子などが撒かれているのでしょう。
北海道護国神社
旭川市にある神社です。
炒った大豆をまくのですが、この神社では七輪を使って炭で豆を炒るので、とても香ばしい匂いがするそうです。
北海道らしい節分
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北海道で節分の豆まきに落花生やチョコをまく理由についてお送りしました。
北海道はいろいろな地方での特色をもって行事が成り立っていることが分かりますね。
気持ち的にも受け入れやすいのかもしれません。
広い北海道でさまざまなところの伝統行事が融合して作られて、昔は今のように情報があるわけではないので伝えられたしきたりがそのまま受け継がれていくわけです。
それは節分だけではなくいろいろなところでも表れています。
でもそれも、北海道ならではのやり方として受け継がれていくのもよいのかと思います。