餅は消化に良い?悪い?腹持ち、便秘や胃腸炎の時について。
お餅というとお正月にしか食べないという人が多いと思います。
どうしても「お餅=太る」という意識がそうさせるのでしょうか。
ですが今このお餅についても、いろいろと見直されてきているのですよ!
栄養の面やダイエットの面でも、少しずつお餅を食べている人が増えてきているようです。
今回、そんなお餅の良いところ、「消化」や「腹持ち」、食べ方などにスポットを当ててご紹介します。
・お餅の腹持ちが良い理由は?
・便秘や胃腸炎の時はお餅を食べないほうがいい?
・消化に良いお餅の食べ方は?
お餅は消化に良いの?悪いの?消化時間は?
お餅は消化に良いの?悪いの?
お餅は皆さんご存知のようにもち米を蒸してついて食べます。
このもち米は主成分がデンプンなのです。
このデンプンは消化がとても良いので、お餅が消化に良いというのはこのデンプンのおかげなのです。
もう少し専門的なお話をさせていただきますね。
このデンプンにはアミロースとアミロペクチンがあります。
普通のお米はアミロースが20%ほど含まれていますが、もち米はアミロースが含まれていません。
アミロペクチン100%なのです。
このアミロペクチンが消化の速度を上げているものです。
またデンプンは蒸すなどの熱が加わることで、柔らかくなります。
そのため、お餅を食べるときには熱を加えて食べるのがポイントです。
お餅の消化にかかる時間は?
消化時間は胃に入ってから1時間から2時間半と言われています。
ごはんを食べるのとおなじくらいか、少し早い感じとなっています。
お餅の腹持ちが良い理由は?
お餅は消化が早いということはお話させていただきました。
そうすると消化が早いならお腹が空くのが早いということでは?と疑問に思いますね。
でも昔からお餅は「腹持ちが良い」と言われていますから、矛盾していると思われたのではないでしょうか。
この矛盾を解決してくれるのが炭水化物による影響なのです。
炭水化物には糖質と食物繊維が含まれていて、このなかの糖質というものが身体の中に入ると、ブドウ糖として吸収されてエネルギーとなります。
この時、血糖値が高くなり満腹感を得るのです。
ちなみにお餅1個に含まれる炭水化物は約25.15gです。ご飯1膳分と比較してみるとわかりやすいかもしれませんね。
・ お餅1個(50g)炭水化物25.15g(ご飯一膳分にすると80.48g)
いかがでしょうか。結構な炭水化物の違いになりますよね。
それにお餅も2~3個は簡単に食べられますから、これだけお腹のもちがいいということになります。
便秘や胃腸炎の時はお餅を食べないほうがいい?
では消化が良いからといって便秘や胃腸炎の時、お餅は食べたほうがいいのかしら?と考えますね。
いつもでしたら「お粥などの消化の良い物」と思ってしまいます。ではそれぞれの症状で考えてみましょう。
便秘の時
消化に良いというお餅でも、便秘になっている時は止めておいたほうが良いと思います。
もち米には粘着質の部分がありますので、お餅だけ食べていたら便秘を悪化させる部分があると思います。
お餅を食べる時に水分(お茶など)や野菜と一緒食べているのでしたらさほど影響は出ないと言われていますが、できるなら避けたほうが良いかもしれません。
胃腸炎の時
消化に良くて問題ないように思われます。
ただ食べる時にお餅はよく噛んで食べないといけないので、胃腸炎で体力が落ちている時に噛む力があるかどうかが心配なところです。
軽い胃腸炎のときでしたら大丈夫ではないでしょうか。
消化に良いお餅の食べ方は?
それではお餅のおすすめの食べ方をご紹介しましょう。
おろし餅
大根おろしとお餅を一緒に食べることです。
大根おろしにはデンプンを分解する「アミラーゼ」という酵素が含まれていて消化を助けてくれます。
この食べ方はスポーツ選手のようにエネルギーを必要とする時、また受験生のように朝早くから脳を活性化させたい方には適した食べ方と言われています。
おろし餅の動画をご覧ください。さっぱりとした後味でおいしいですよ♪
お雑煮
野菜をたっぷりと入れて食べると、より満腹感と体を温めてくれるという効果があります。
さらにこの一杯で主食とおかずが一緒になるので、野菜が多く摂れてなおかつカロリーの量が少ないのでダイエットにもなるということです。
こちらは関東風のお雑煮の動画です。
こちらは関西風のお雑煮の動画です。
お餅を見直してみませんか?
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お餅の「消化」と「腹持ち」、食べ方などについてお送りしました。
今までのお餅に対してのイメージが少し変わっていただけたのではないかと思います。
食べ方によってもお餅の良さを引き出して食べることによって、それぞれの場面で活用されれば良いなと思います。
昔からの日本の食べ物ですから、お餅の良さを知っていただければうれしいです。