【帯祝いの金額相場・のしの書き方】初穂料や服装は?お返しは?
妊娠中期になるとそれまで辛かったつわりもだいぶ落ち着いてきて、少しずつ動けるようになってきますね。
余裕が出てくると、わが子への想いも一層深くなってくる頃かと思います。
そんな時期に行う帯祝い。
みなさん、どのようなものかご存知でしょうか。
今回は、妊婦さんになって初めてのお祝い、帯祝いについてご紹介します。
・帯祝いとは?祝い金の金額相場は?
・帯祝いは誰が何を贈るの?のし紙などの書き方は?
・神社への祈祷料は?のし袋の書き方は?
・お参りの服装は?食事会は誰が払うの?
・帯祝いのお返しは必要?
帯祝いとは?祝い金の金額相場は?
帯祝いとは?
恥ずかしながら私自身、3度の出産を経験してきましたが、帯祝いという言葉を知りませんでした。
戌(いぬ)の日の安産祈願と聞けばご存知の方も多いと思います。
具体的に言うと、妊娠5ヶ月目の戌の日に、神社などに安産祈願のお参りをして腹帯を巻くことですね。
帯祝いの帯は腹帯のことだったわけですね。
さらに腹帯は「岩田帯(いわたおび)」とも呼ばれ、岩のように丈夫な子供が生まれるようにという願いが込められていたようです。
なぜ戌の日かというと、犬はお産が軽くて多産なため安全祈願にもってこいだからなんですよ。
祝い金の金額相場は?
帯祝いが何か分かったところで、気なるのがその祝い金の金額相場。
贈るのであれば、気持ちよく受け取ってもらえるようにマナーを守りたいもの。
包むべき金額はほかのさまざまなご祝儀と同様に、自分自身が妊婦さんとどんな関係なのかによって異なってきます。
あくまでも目安ですが、基準がないと戸惑ってしまいますよね。
下記に記してありますので参考にしてみてくださいね。
【妊婦さんの実の親】
10,000円~30,000円
【妊婦さんの義理の親、実の兄弟】
5,000円~10,000円
【親戚】
3,000円~10,000円
【友人や同僚】
3,000円~5,000円
注意点は?
お金で贈る場合、4や9などは「死」や「苦」に結び付いてしまいます。
縁起が悪いんですね。
ですから、それらの金額は避けた方がよいでしょう。
お札は、新札を使うとより良いですよ。
商品券やギフト券の場合、受け取る側が使いやすいものなのかどうかも確認してから用意するようにしましょう。
帯祝いは誰が何を贈るの?のし紙などの書き方は?
帯祝いでは、正式なものとされているのがこのような感じになっています。
・ 妊婦の実家から、岩田帯と呼ばれる紅白の布の帯と白木綿一反を贈る
・ 表書きは「寿」「祝い帯」「祝の帯」など、水引は紅白の蝶結びのものを使用する
でもそうはいっても、帯祝いのしきたりそのものが平安時代から続く古い風習。
現在は岩田帯よりも便利で使いやすく、機能も優れた妊婦帯がたくさんありますよね。
ですから、両家のご両親方があまりこだわりがないのであれば、妊婦さん自身が使いやすいものをご両親にリクエストしてみても良いのではないでしょうか。
表書きや水引は上記のとおりです。
神社への祈祷料は?のし袋の書き方は?
神社へお参りし、ご祈祷を受ける場合は祈祷料も必要になりますね。
この際ののしの表書きは「初穂料」。
水引は紅白の蝶結びのものになります。
妊娠は何度あってもおめでたい事柄ですから、ほどいて何度も結びなおせる蝶結びが縁起が良いとされるからです。
署名は妊婦さんと旦那さんの連名、もしくは姓のみを記します。
金額の目安は5,000円~10,000円。
予約や祈祷料を事前に確認すると安心
神社によっては、祈祷してもらうには事前に予約が必要な場合もあります。
その際に祈祷料を確認しておくというのも良いと思います。
帯を持参する場合などによっても金額が変わる場合もありますので、予約が必要でないところの場合もあらかじめ確認をしておくとよいでしょう。
御祈祷を受ける神社やタイミングによっては、かなりの混雑も予想されます。
その場で慌てたり時間がかかってしまうと、妊婦さん自身の負担にもなりますので、確認できる事柄は事前に確認するように心がけましょう。
お参りの服装は?食事会は誰が払うの?
服装は?
お参りの際の服装は特に決まりはありません。
しかし、経験上あまりラフすぎる格好だと浮いてしまうような気がしました。
というのも、初めての妊娠の際、夏ということもありかなりラフな格好で参拝してしまい恥ずかしい思いをしてしまったのです。
堅苦しい必要はありませんが、参拝される方全員がなるべく落ち着いた服装である方が無難だと思います。
食事代は?
参拝の後の食事会に関しても、誰が払うという決まりはないようです。
私の場合は、私の実家が遠方ということもあり、義両親と主人とでお参りに行ったのですが、その後の食事会では義両親が支払いをしてくれました。
両家の両親が集まる場合は、少しややこしくなりそうですよね。
やり取りに気を遣わせないためにも思い切って、集まってくれたお礼に自分たちで払います!、と言っていいかもしれません。
出費は少々いたいですが、後々必ずお世話になるわけですから、それくらいの気持ちを持っても良いのではないでしょうか。
帯祝いのお返しは必要?
お祝いをいただく、お返しはどうしたらいいのかということが気になってきますよね。
いろいろと調べてみましたが、帯祝いのお返しは基本的には必要ないようです。
ただし、地域によってはお赤飯や紅白餅をお返しとして用意するところもあるようです。
よくわからないようでしたら、両親や親戚の方などに相談してみても良いかと思いますよ。
帯祝いは妊婦さんの負担のないように
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帯祝いの金額相場やのしの書き方などをお送りしました。
安産やおなかの赤ちゃんの健やかな成長をお祈りする目的で行われる帯祝い。
しきたりや風習を守ることはとても大事ですが、何よりも大切なのは妊婦さんとお腹の赤ちゃん。
なるべく負担のかからないように、無理なく和やかに行うことを心がけましょう。
気負わずに、ゆったりと楽しい時間を過ごすことが、なによりの安産の秘訣ですね。