お宮参りはいつ頃まで?大安や仏滅などの時期や祝い方マナー。
赤ちゃんが生まれ、しばらくするとお宮参りをしますね。
お七夜は入院中の場合が多く、省略されることが多くなった現代では、赤ちゃんにとって、お宮参りが初めての儀式になりますね。
今回は、お宮参りの意味や正式な参拝時期などをご紹介します。
「大安にこだわるべき?」
「赤ちゃん以外に参拝する人は?」
「赤ちゃんを抱っこするのは誰?」
など、よくある疑問にも答えますね。
・お宮参りの時期はいつまで?仏滅でも大丈夫?
・お宮参りする神社はどこでもいいの?
・赤ちゃんの祝い着は誰が贈る?当日赤ちゃんを抱くのは?
お宮参りとは?
氏神様に参拝して新しい氏子(うじこ)として祝福をうけ、その地域の一員として認めてもらう大切な行事でもあります。
『お宮参り』
産土神(氏神様)とは?
産土神(うぶすながみ)といっても、聞き慣れない方もいるかもしれませんね。
つまり、土地の守護神ですね。
この神様は、人が生まれる前から死んだ後まで守ってくれる神様で、引っ越しても、ずっと守ってくれるとされています。
お宮参りは、赤ちゃんのこの守り神に、「赤ちゃんが生まれました。これからどうぞお守りください。」とご報告とお願いに伺う儀式というわけです。
お宮参りの時期はいつまで?仏滅でも大丈夫?
画像のように赤ちゃんの額に『大』や『犬』と書くのは魔除けのためといわれており、この風習を“あやつこ”というんですよ。
“犬”は、よく育つようにという願いも込められています。
お宮参りの時期は?
お宮参りの時期は、その土地の慣習によって色々です。
一般的には、男の子は生後31か32日目、女の子は32か33日目がよいとされています。
初七日と一緒に7日目に行ったり、お食い初めと一緒に100日目に行ったりするところもあります。
昔は、宗教的な意味合いが強かったので、日数に拘っていました。
最近は、厳格に日数にこだわるよりも、産後の母親と赤ちゃんの体調にあわせて決めることが多くなりました。
例えば、赤ちゃんの負担を考えて、夏の盛りや厳寒期も避けるといった配慮をします。
また、祖父母が遠方に住んでいる場合など、何度も集まることが難しいケースもあります。
お正月や、お盆、長期休暇などで集まった時に参拝する、お食い初めと合わせて一度に参拝する、など臨機応変で構わないでしょう。
仏滅でも大丈夫?
お宮参りっていつ行く?
お宮参りに、仏滅や大安などの六曜は気にしなくて大丈夫です。
仏滅以外にも、この日はタブーという日もありません。
そもそも、神道と六曜は関係がありませんからね。
気分的に気になるというなら、大安を選べばいいのではないでしょうか。
お宮参りする神社はどこでもいいの?
昔は、氏子入りの儀式的な意味合いがあったので、氏神様が祀られている神社に参拝しました。
今でも、お宮参りの本来の意味を考えると地域の氏神さまの神社でお宮参りするのが筋です。
とはいえ、最近は、氏神様にこだわる人は少なくなって、お宮参りはどこの神社で行ってもかまわないとされています。
赤ちゃんの祝い着は誰が贈る?当日赤ちゃんを抱くのは?
祝い着は誰が贈る?
お宮参りでは、産着ではなく、お宮参り用の晴れ着を着せます。
正式なお宮参りの祝い着は、肌着の上に白羽二重の内着を着せます。
その上から掛け着(晴れ着)を羽織らせます。
今では内着を省略したり、内着の代わりにベビードレスにしたり、掛け着を羽織らずにベビードレスだけという赤ちゃんも多くなりました。
これらの衣装を用意するのは、母方の祖父母が贈るという地域が一般的ですが、男の子だったら夫の実家、女の子だったら妻の実家、というような地域もあるそうです。
しきたりにこだわらない人が増えたので、両家にとっての初孫だったりすると、両家共が贈りたい!となって、トラブルになってしまうことも多いようです。
購入せずに、レンタル衣装を利用する人も多くなっているので、誰が買うのか、レンタルするのか、両家で出し合うのかなど、話し合って決めるといいでしょう。
お宮参り着物の付け方
当日赤ちゃんを抱くのは誰?
「父方の祖母が赤ちゃんを抱く」のがお宮参りの一般的なスタイルです。
なぜ、母親が抱かないのでしょうか?
現在では、あまり言われないことですが、昔は、お産は赤不浄といって、穢れとされていました。
出産や月経は出血を伴うので穢れ(けがれ)とされたのです。
赤ちゃんの忌み(穢れ)の期間は、ちょうどお宮参りの時に終わりますが、母親はまだ穢れが終わっていないので、近親の女性が母親の代わりに子供を抱っこするようになりました。
また、産後の母親の体調を気づかっての習わしとも考えられます。
父親側の祖母が正式と言われている理由は、次のように言われています。
・ 祖母には経血の穢れ(けがれ)がないはずだから
“嫁ぐ”という概念が、あった時代の名残なんですね。
昔は、お宮参りの参拝者も、昔は両親と父方の祖母だけが付き添いをするのが基本だったようです。
現在は両親と、双方の祖父母が揃ってということが多くなりました。
両親と赤ちゃんだけでお宮参りをするということもあります。
現在のスタイルは、参拝時は母親が抱っこし、写真撮影は、しきたりに則って父方の祖母(地域によっては母方の祖母)が抱いて撮るというのが一般的のようです。
お宮参りがトラブルにならないように注意。
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今回は、お宮参りの意味や正式な参拝時期などを中心にまとめました。
お宮参りの時期は、しきたりでは、男の子は生後31か32日目、女の子は32か33日目という地域が多いです。
しかし、実際の参拝日は、赤ちゃんとお母さんの体調を優先するのが一般的ということが分かりました。
参拝時期だけでなく、お宮参りに対する考え方や慣習は土地柄や各家庭によって違います。
そのため、祝い着の準備、お宮参りをする神社の場所、当日の段取りなど両家のトラブルが起きやすくなります。
特に両家にとって初孫の場合は、要注意です。
新生児のお世話で、大変な時期ですが、両家の関係にヒビを入れいることにならないように、しっかり打ち合わせをしましょう。