京都北野天満宮の梅2019の開花状況と見頃!アクセスは?
京都北野天満宮の梅花祭。
京都の観光名所である北野天満宮は、学問の神様である菅原道真がまつられている神社です。
境内は受験シーズンこそ、合格祈願や絵馬の奉納に来た受験生でにぎわいますが、梅の花の時期にはまた違った一面を見せます。
北野天満宮には1,500本の紅梅白梅が、一重、八重と競うようにして匂う梅苑があるからです。
一足早い春の訪れを感じながら、梅の香の中でいただく野点の一服はまさに至福の味。
今回は京都北野天満宮の梅2019の開花状況と見頃などについてご紹介いたします。
お送りする内容はこちら。
・北野天満宮の梅2019の見頃や開花状況は?梅苑公開やライトアップは?
・北野天満宮の梅花祭や混雑状況は?
・菅原道真公の飛梅(とびうめ)伝説と北野天満宮について。
・北野天満宮周辺のおすすめ観光スポット!
・北野天満宮のアクセス・駐車場・参拝情報。
北野天満宮の梅2019の見頃や開花状況は?梅苑公開やライトアップは?
北野天満宮の梅苑は梅の開花状況に合わせて一般公開されます。
【梅苑公開時期】
日程:2019年2月8日(金)~3月下旬
時間:09:00~16:00
【ライトアップ期間】
日程:2019年2月22日(金)~3月17日(日)の金土日
時間:日没~20:00
一般公開の時期は開花状況によって数日ずれますが、詳しくは北野天満宮Facebookや北野天満宮HPにて情報公開されます。
開花時期は、2月上旬頃から3月下旬頃まで。
早咲きの「寒紅梅」に始まり、うっすらと青緑色の「月の桂」、「黒梅」、「雲龍梅」。
1本の樹に紅梅と白梅が乱れて咲く「思いのまま」など、1,500本、50品種の梅が植えられているので、楽しめる期間が長いのです。
毎年恒例の梅花祭が行われる2月25日の開花状況は、例年5分咲き~8分咲き(見頃)といったところ。
本格的な満開時期は2月下旬から3月上旬にかけてです。
北野天満宮の梅花祭や混雑状況は?
梅花祭は毎年、北野天満宮にまつられている菅原道真公の、命日である2月25日に行われます。
【梅花祭】
日程:2019年2月25日(月)
時間:10:00~
900年以上も続いてきた伝統のある梅花祭。
道真公と梅の花の関係についてはあとで詳しく説明いたしますね。
梅花祭では午前10時より祭殿にて、「梅花御供(ばいかのごく)」と呼ばれるお供えが献上されます。
4斗の米を蒸して大小2個の台に盛ったものと、男女の厄年にちなんで白梅42本、紅梅33本が供えられるのです。
それに合わせて10時より15時まで、三光門前広場では、上七軒の芸妓さんがお手並みを披露する野点(のだて:茶会)が開かれます。
この野点を拝服するためには、1月25日から先着3,000名で配布される
「拝服・宝物殿拝観・撤饌(てっせん:神様にお供えしたもののお下がり)引換券」の3連券(2,000円)が必要です。
人気があるので当日までにはしっかり売り切れてしまいます。
野点拝服を希望する場合は早めに入手しましょう。
撤饌とは別に、授与所では神事に使用した玄米を「厄除玄米」として1袋100円でいただくことができます。
こちらは前売り券は必要ありませんが、数に限りがありますのでやはり早めに入手されることをおすすめします。
梅花御供を見物し、芸妓さんたちの美しいお手前を拝見した後は梅苑へまいりましょう。
入場料として大人800円(中学生以上)、こども400円がかかりますが、こちらは嬉しい茶菓子付き。
公開時間は9時~16時まで。
野点拝服の栄誉にあずかれなかった人も、梅苑で風流を味わうことができますよ。
北野天満宮で育った梅は、正月の縁起物としてもとても人気があるんですよ。
天神さまの御神徳が宿るとされています。
土用干しした梅の実を奉書紙で包んだ“大福梅”は、12月13日の事始めから終い天神の頃まで社頭で授与されます。
梅の剪定ででる枝に厄除のひょうたんを付けた“思いのまま”は、元旦の0時より授与されます。
北野天満宮の混雑状況は?
北野天満宮への参拝は比較的すんなりと参拝できます。
ただしご神木付近には人だかりがあることは覚悟してください。
樹齢300年以上の梅の花はそれは見事ですが、特に2月25日の梅花祭当日は、前の人の頭の間から写真撮影、といった感じになります。
梅苑へは2月25日梅花祭当日を除けばすんなり入苑できます。
人出はありますが、ゆっくり鑑賞することが可能です。
梅花祭当日はかなりの人出があります。
しかし苑内が広いため、休憩所以外はさほど苦にはならないでしょう。
人が多すぎて梅の花が見えない、身動きがとれない、ということはありません。
菅原道真公の飛梅(とびうめ)伝説と北野天満宮について。
菅原道真公は幼少より和歌の才能にめぐまれました。
任官後は政治にもその才覚をあらわし、右大臣の地位にまで上りつめます。
しかし時の左大臣、藤原時平との政権争いに敗れて大宰府(福岡県太宰府市)に左遷されることに。
この時、後の世に広く伝えられるようになった和歌、
が詠まれました。
現代語で言うと、
といったところでしょうか。
風流人である道真公は、屋敷内の梅の木をとても愛でていたのです。
道真公が大宰府で都を懐かしんでいる頃、残された梅は道真公を慕い、1夜のうちに大宰府まで飛んでいって降り立ったといいます。
これが飛梅伝説で、北野天満宮のご神木とされている梅の木は、飛梅より株分けした伝説伝承の木であるとされています。
道真公が大宰府で失意のうちに亡くなると、都(京都)には落雷などの天変地異が起きるようになり、道真公の呪いではないか?といううわさが広まりました。
そこで道真公の霊を慰めるために創建されたのが北野天満宮です。
天暦元年(947年)、今から1000年以上前のことです。
以来、全国に1万2千社以上ある天満宮・天神社の総本社として広く人々の信仰を集めています。
北野天満宮周辺のおすすめ観光スポット!
北野天満宮へ参拝して、お時間に余裕のある方はこちらへもお立ち寄りください。
・天神堂
所在地:京都府京都市上京区社家長屋町687-2
創業55年の伝統のある焼餅屋さん。
カリっと香ばしく焼いたお餅の中は自家製のつぶあんでどこか懐かしい味。
用意してくれたお茶とともに店内で食べることもできます。
ただし地元でも人気のお店なので、午前中で売り切れてしまうことも。
11時の開店を目指してお召しあがりください。
・城南宮(じょうなんぐう)
所在地:京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
電 話:075-623-0846
方除け大社、城南宮では、北野天満宮とほぼ同時期に「しだれ梅と椿まつり」を開催しています。
社殿の西に広がる「春の山」の150本のしだれ梅は北野天満宮の梅苑とはまた違った趣きで、訪れる人の目を楽しませてくれます。
神苑内のお茶席「楽水軒」では、300円で巫女さんが立てたお抹茶を拝服することができます。
拝観時間:9時~16時30分
拝観料:大人600円、小・中学生400円
北野天満宮のアクセス・駐車場・参拝情報。
地図:
所在地:京都市上京区馬喰町
電 話:075-461-0005
公共交通機関の場合のアクセス方法
JR・地下鉄二条駅より市バス55系統
JR円町駅より203系統
地下鉄今出川駅より市バス51・102・203系統
京阪出町柳駅より市バス102・203系統
京阪三条駅より市バス10系統
阪急大宮駅より市バス55系統
阪急西院駅より市バス203系統
京福電車白梅町駅より徒歩5分
いずれも北野天満宮前下車すぐです。
車の場合のアクセス方法
名神高速道路南インター又は東インターより約30分。
ただし梅花祭の2月25日は混雑のため駐車場確保が困難により、公共交通機関の利用をおすすめします。
駐車場
無料駐車場あり(9時~17時)。
付近有料駐車場タイムズあり。
ただし梅花祭の2月25日は無料駐車場は利用できません。
参拝情報
楼門の開閉時間:5時30分~17時30分
社務所・授与所受付時間:9時~17時
ご祈祷受付時間:9時~16時30分
梅苑入苑料:800円(お茶菓子付き)、こども400円
春を告げる美しい花々とにおやかな梅の香り
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最後に万葉集から、次の和歌をご紹介いたします。
正月(むつき)立ち春の来たらば かくしこそ梅を招きつつ 楽しみ終へめ
(2月になって春がやってきたら こうして梅を見ながら楽しみましょう!)
大弐紀卿(だいにきのまえつきみ)