【厳寒の意味と読み方】対義語は?厳寒の候を使う時期や例文は?
『厳寒』という言葉は、冬に使われる言葉です。
普段の会話だけでなく、時候の挨拶などにも使われますね。
間違った使い方をしないためにも、意味や使い方、使う時期などを知っておきましょう。
今回は、「厳寒」「厳寒の候」の意味や使い方についてご紹介します。
・厳寒の時期は?対義語は?
・厳寒の候(厳寒のみぎり)を使う時期や例文は?
厳寒の意味や読み方は?極寒とどちらが寒い?
厳寒の意味と読み方
『厳寒』は、両方音読みで「げんかん」と読みます。
意味は漢字の意味するところと同じで、厳しい寒さです。
非常に寒いということを表す言葉ですね。
また、冬の季語としても使われる言葉です。
季語としての厳寒は1月下旬に使われます。
「厳寒」と「極寒」どちらが寒い?
「厳寒」とよく似た言葉に、『極寒』があります。
こちらも、漢字の意味通り「極めて寒い」という意味です。
「厳寒」も「極寒」も非常に寒いという意味の同義語なのです。
では、どちらのほうがより寒さが厳しい表現になるのでしょうか?
それは、『極寒』です。
“極めて~”という言葉は、「それ以上ない~、最も~」という意味合いがあるからですね。
厳寒の時期は?対義語は?
季節を表す言葉の多くは、二十四節気に因(ちな)んだ言葉で、はっきりと使う時期が決まっています。
ただ、「厳寒」は二十四節気の言葉ではありません。
ですから、暦上の日付によってはっきりと時期を区切ることができません。
多くの人が「寒さが厳しいな」と感じる時期、つまり体感で使う時期を決める言葉です。
とはいえ、下記のようにだいたいの目安はあります。
① 12月22日頃の 「冬至」から、2月3日頃の「節分」まで
体感で寒さが厳しいと感じたら使ってもいいという考え方。
② 1月6日頃の「小寒」から、2月3日頃の「節分」まで
「寒の入り」から、「寒の明け」までを区切りとする考え方。
③ 1月20日頃の「大寒」から、2月3日頃の「節分」まで
二十四節気で寒さが最も厳しくなる時期とされる、大寒に当たる時期だけに使うという考え方。
「厳寒」の対義語
「厳寒」の対義語は『厳暑』です。
ほかには、「極暑」や「酷暑」なども使われます。
因みに同義語は、[極寒]のほかに[酷寒]があります。
厳寒の候(厳寒のみぎり)を使う時期や例文は?
厳寒の候(厳寒のみぎり)を使う時期
「厳寒」は時候の挨拶として使うことができます。
「厳寒の候」(げんかんのこう)または「厳寒のみぎり」という使い方です。
「厳寒の候」または「厳寒のみぎり」は、前の項で説明した通り厳密に使う時期が決まっている言葉ではありません。
あくまでも感覚的にとても寒いと感じる時期に使う言葉です。
真冬の、特に寒い時に使う言葉として覚えておくと良いでしょう。
逆に、1月や2月であっても、暖冬でちっとも寒くならないような年には使わない言葉ということになります。
時候の挨拶例文
時候の挨拶とは、手紙で「拝啓」の後に書く言葉です。
頭語とも呼ばれる挨拶文で、季節感を大事にする日本ならではの書式ですね。
「厳寒」も時候の挨拶として使うことができます。
拝啓 厳寒のみぎり、お変りなくお過ごしでしょうか。
(本文)
季節柄、お風邪など召しませぬようご自愛ください。
敬 具
拝啓 極寒の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申しあげます。
(本文)
季節柄、くれぐれもご自愛専一にてお過ごしください。
敬 具
厳寒は寒さが厳しいころに使う言葉
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「厳寒」「厳寒の候」の意味や使い方についてお送りしました。
厳寒という言葉は、文字通り寒さが厳しい冬の時期に使われる言葉です。
時候の挨拶としては、一年のうちで最も寒さが厳しいとされている1月下旬から2月初めにかけてよく使われます。
また、12月や1月上旬であっても大雪が続く日などには使ってもかまいません。