絵馬の書き方。恋愛、合格、健康、結婚、安産、就職、商売。
絵馬の正しい書き方をご存知でしょうか。
書き方が分からずに、適当な書き方をしている人も多いかもしれないですね。
今回は、絵馬の正しい書き方と、奉納の仕方をまとめていきます。
節目節目に絵馬を奉納する機会は意外と多いので、覚えておくといいですよ。
・絵馬とは?絵馬に願い事を書く意味は?
・絵馬の正しい書き方とは?
・願い事の書き方。どんなことを書けばいいの?
・絵馬の奉納場所や作法は?自宅に飾っても効果があるの?
絵馬とは?絵馬に願い事を書く意味は?
絵馬はその字の通り、絵の馬という意味です。
なぜ、絵にかいた馬を神社に奉納するのでしょうか?
実は、元々は本物の馬を奉納していました。
この馬を神馬というのですが、現在でも伊勢神宮(三重)、住吉大社(大阪)、日光東照宮(栃木)などでは奉納された神馬が飼育されています。
神馬は神様が乗る為の馬とされていますから、それなりの馬が選ばれ奉納されます。
ただ、馬は高価で奉納する側にとってかなりの負担です。
一般市民にはとてもできることではありません。
奉納された神社でも大切に飼育しなければならず、やはり負担です。
そういうわけで、生きた馬の代わりに土や木で作った馬を奉納するようになり、さらには木や紙に書いた絵を奉納するようになったのです。
つまり元々絵馬は、願い事を書くのではなく神様へのお供え物だったんですね。
願い事を書くようになったのは、江戸時代ごろからと言われています。
絵馬の正しい書き方とは?
願い事は、絵馬の裏(絵の書いていない方)に書きます。
油性のサインペンなど消えないもので書くといいですね。
願い事の他に書かなければならないのが名前と住所です。
ただ、他の参拝客に見られる事を考えると躊躇する人もいるのではないでしょうか?
その場合、名前はイニシャルだけ、苗字だけにするとか、住所は○○区ぐらいに留めても大丈夫です。
というのも、絵馬にお願いを書く習慣が始まった江戸時代には、「丑年女」「戌年男」のような匿名で書くのが普通だったのです。
願い事の書き方。どんなことを書けばいいの?
絵馬に書くお願いはどんな事でも大丈夫です。
でも、神社によって祭られている神様が違いますから、当然ご利益も違います。
参拝する前に祭られている神様が誰なのか、どのようなご利益があるのかを調べていくといいですね。
願い事の書き方にもルールがあります。
1.お願い事は一つだけ
2.お願い事は具体的・簡潔に
3.宣言する形で書く
この三点だけですから覚えておきましょう。
では具体的な例を見てみましょう。
・受験・就職
合格祈願の場合は具体的な志望校名を、就職の場合も会社名まで書きましょう。
例:
○○学校合格!!
○○学校 合格祈願
○○株式会社 採用祈願
・健康・厄払い
病気の快復のお願いや長寿のお願いだけでなく、宮参りや七五三などでも絵馬を奉納する事がありますね。
例:
無病息災、健康長寿
今年一年病気をしない!、厄除祈願
・恋愛・結婚・縁結び
縁結びの場合は、特定の人がいるかいないかでも書き方が変わってきますので使い分けができるとよいでしょう。
例:
恋愛成就(特定の人がいて、その人と結ばれるようにという意味)
良縁成就(特定の人がおらず、いい出会いに恵まれるようにという意味)
夫婦円満
・安産・子宝
妊娠五か月の戌の日に安産祈願に行くと縁起がよいとされています。
安産祈願の場合は、出産予定日や夫婦の名前を書いてもいいですね。
例:
安産祈願
母子ともに健康で安産!
子宝祈願
・仕事・商い
例:
商売繁盛
今期目標達成!
絵馬の奉納場所や作法は?自宅に飾っても効果があるの?
絵馬というと、その場で書き込まなければならないというイメージがありますが、本来は家に持って帰って願掛けをしたあとで神社に奉納します。
自宅で落ち着いて願い事を書き、しっかりと自分の想いを込めてから神様にその願いを届けていたわけです。
神社では、絵馬所と呼ばれる絵馬を書ける場所がありますから、そこに奉納(かける)します。
基本的に、絵馬を頂いてきた神社に奉納しますが、遠くの場所の絵馬を頂いた場合など直接絵馬を持って行く事が出来ない場合もありますよね。
その時は近所の神社でもいいですし、家に置いておいても構いません。
家に置いておく場合は、神棚がある場合はそこに飾るのがベスト。
神棚がない場合は壁にフックなどを取り付けて、そこに絵馬を掛けるか家具の上に飾るといいですね。
できれば目線より高い位置がいいでしょう。
絵馬奉納だけで終わらないで
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今回は、絵馬の正しい書き方と奉納の仕方でした。
1.お願い事は一つだけ
2.お願い事は具体的・簡潔に
3.宣言する形で書く
というのがルールということが分かりましたね。
そうそう、絵馬を奉納するという事は神様にお願いするということです。
お願いしたのですから、お願いが叶ったらお礼参りを忘れないようにしましょうね。