正月鏡開きの鏡餅はいつ食べる?おしるこの意味や由来は?
お正月といえば鏡餅。
お正月の飾り物といえば、一番に鏡餅が浮かぶ方もいるのではないでしょうか。
なんといってもただ飾るだけでなく、あとに食べることもできますから、鏡開きを楽しみにしている人もいると思います。
でもなぜお正月に鏡餅を飾るのでしょうか。そしてなぜその後に食べる、“鏡開き”という習慣があるのでしょうか。
そんな疑問をふと抱いた方必見!今回は、お正月の鏡餅や鏡開きの意味や由来をご紹介します。なぜおしるこにして食べるのかも合わせてご覧くださいね。
・鏡餅と鏡開きの意味や由来とは?
・鏡餅の鏡開きはいつするの?
・鏡開きにおしるこを食べる意味や由来は?
鏡餅と鏡開きの意味や由来とは?
鏡餅の意味・由来
鏡餅は、昔の銅でできた鏡の形に似ていたことから呼ばれます。
鏡はもともと八咫鏡(やたのかがみ)という三種の神器のひとつを表すとされ、古来より神事に使われてきました。
そこでお正月には、穀物の神様である「歳神様」へのお供えとして、鏡餅が広く用いられるようになったのです。
松の内は神様や仏様がここにやどる、とされています。
鏡開きの意味・由来
お正月に鏡餅を神様や仏様にお供えするようになると、松の内を終えた後に、お供えした鏡餅を下げて食べる習慣ができました。
鏡餅の鏡開きはいつするの?
鏡餅の鏡開きはいつ行われるのでしょうか。
鏡餅の鏡開きは、「松の内」が終わってから行います。
ところが実はこの松の内が、関東と関西では違うんです。
つまり、鏡餅の鏡開きの日にちは、関東と関西では違うことになります。
もともと習慣によるものから、地域性が高く、一概には言えませんが、松の内と鏡開きの日にちは一般的に次のようになります。
【関東の場合】
・ 1/1~1/7が松の内
・ 鏡開きは1/11
【関西の場合】
・ 1/1~1/15が松の内
・ 鏡開きは1/15(場所や家庭によっては1/4や1/11、1/20のところもあるようです)
元来、鏡開きは1/20に行われてきました。
ところが江戸時代、徳川第3代将軍、家光公が慶安4年4月20日に亡くなり「月命日」が20日になったことから、20日を避けるようになり、このような地域性が生まれたと言われています。
鏡開きにおしるこを食べる意味や由来は?
鏡開きで鏡餅を食べる意味は、神様に供えたものをお下がりでいただくという儀式です。
なぜおしるこかというと、単純におしるこで食べたほうがおいしいからです。
・ あんことお餅の相性の良さ
・ 鏡開きの際にかち割ったお餅も、汁粉にすれば見栄えも良くなる
上記のようなことから、おしるこで食べるのが通例となったのです。
こちらの動画は鏡餅で作るお汁粉の作り方を丁寧に解説しています。
とても明確で分かりやすく、すぐにでも作りたくなりますよ♪
『格別の美味しさ!鏡餅でお汁粉を作ろう♪』
おしるこじゃないとダメなの?
おしるこで食べなくてはいけないという風習はありません。
それこそ力うどんでも雑煮でも大丈夫です。
そもそも鏡開きは主に武家の間で行われていたもので、神様から“力”を授かるという意味もありました。
なので、力うどんで食べるのは実に理にかなっているといえますね。
神様から力を授かりご利益パワーアップ!
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正月の鏡餅の食べる時期や由来、食べ方などをお送りしました。
お正月になんとなく鏡開きをして鏡餅をおしるこで食べていた方もいることと思います。
実は鏡開きと鏡餅にはちゃんとした意味や由来があったのですね。
これからは意味や由来を意識して鏡餅やおしるこをいただいてはいかがでしょうか。
新年から神様の力を授かると思えば、ただおしるこを食べたということではなく、なにやら元気が湧いてくるかもしれませんよ。