三回忌【香典の金額相場】表書きや中袋の書き方は?入れ方や渡し方は?
法事・法要は亡くなった故人を弔い、供養する仏教の行事です。
亡くなって1年目が一周忌、2年目が三回忌の法要となります。
その後七回忌、十三回忌、三十三回忌、五十回忌と続きます。
その法要でも参列する際には香典を包む必要があります。
お通夜や告別式とはまた違ったマナーが法要でも必要になってきます。
今回は、亡くなって1年後に行われる三回忌の法要について、香典の相場や書き方などをご紹介します。
・三回忌の香典袋の種類や色は?
・三回忌の香典の書き方。表書きや中袋は?色は薄墨?
・香典のお札の入れ方は?新札でも大丈夫?
・香典の渡し方は?
三回忌の香典の金額相場は?
三回忌での香典の金額相場はどのくらいなのでしょうか。
故人や遺族との関係性によって一般的には金額が変わってきます。
また法要の後、会食の席が用意されているかどうかでも金額は変わってきます。
①故人と血縁関係がある(会食なし)
親 | 1~3万円 |
兄弟 | 1万円 |
親族 | 5千円 |
②故人と血縁関係がある(会食あり)
親 | 3~5万円 |
兄弟 | 1~3万円 |
親族 | 1万円 |
三回忌は親族のみで行われることも多くなっています。
法要時、施主は僧侶へのお布施も用意する必要がありますのでその分、親族で少しでも援助しましょうという気持ちが入っている金額です。
会食に夫婦でご案内をいただいた場合には、2人分をお包みしましょう。
また故人の孫など子供を連れての参列の場合は、子供の食事代を含めた金額にするか、別でお菓子やお花などの供物をお持ちすると良いでしょう。
③故人の友人、知人の場合(会食なし)
友人 | 5千円 |
④故人の友人、知人の場合(会食あり)
友人 | 1万円 |
故人と血縁関係のない友人、知人の場合は親族ほどの金額をお包みする必要はありません。
故人を供養する費用としてお持ちすれば良いでしょう。
三回忌の香典袋の種類や色は?
香典袋は白黒や双銀となります。
地域によっては白黄、双白が使用されるところも多くあるようです。
あらためて水引のそれぞれの色の用途を確認してみましょう。
白黒 | お通夜、葬儀 |
白黄 | お布施、忌明け後の仏事、法要 |
双白、双銀 | (白黄と用途は同じ) |
宗派によっては初七日から白黄を使うところもあります。
それぞれの宗派を確認して、失礼のないようにしましょう。
三回忌の香典の書き方。表書きや中袋は?色は薄墨?
香典袋の書き方は宗派によって違いが出てきますが、一般的には四十九日前までは「御霊前」、四十九日からは「御仏前」となります。
これは、仏教の考え方で亡くなって四十九日までは霊としてい続けるが、四十九日を過ぎると仏となる、という教えに基づいています。
仏になることは仏教上喜ばしいこと、とされています。
そのため白黒の水引を使わないところもあるのですね。
宗派によっては亡くなるとすぐに仏になるため、お通夜から「御仏前」とする場合もありますので、よく確認してください。
白黄や双白の水引のものは中袋が省略されている場合も多いので、中袋は必ずなくてはいけない、ということはありません。
もし用意できるのであれば、中袋に入れて裏に金額を旧漢字で記します。
お通夜の時は薄墨で書くのが礼儀とされていますが、これは故人をなくした悲しみの涙で墨がにじんで薄くなってしまったという意味を持ちます。
先ほども言ったように、四十九日を過ぎると故人は仏となり、仏教上は喜ばしいこととされています。
ろうそくの色も葬儀は白でしたが、四十九日には赤い朱色のろうそくに変わりますので薄墨にする必要はありません。
香典のお札の入れ方は?新札でも大丈夫?
できれば中袋に入れたほうが丁寧ですが、近しい身内だけで法要を行うことも多いですし、必ずしも中袋は必要ありません。
新札か、旧札かについてですが、お通夜・葬儀は「急なことでお金の用意ができなかった」との意味合いから新札を使わないのがマナーとされています。
しかし、あらかじめわかっている三回忌法要では新札でもマナー違反ではありません。
ですが、お祝いの席と区別するために新札を避ける傾向にはありますね。
いずれにしても、旧札でも新札でもどちらでもマナー違反ではありません。
香典の渡し方は?
袱紗に入れて持っていきます。
特に受付などは設けていない場合が多いので、遺族に直接お渡ししましょう。
法要では「ご愁傷様です」という言葉は使用しません。
「お疲れ様です」など、遺族をねぎらう言葉をかけると良いでしょう。
あまり堅くならずとも大丈夫
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三回忌の香典の相場や書き方などをお送りしました。
お通夜や葬儀に比べて法要は少しカジュアルにはなりますが、大切なご供養の儀式です。
頻繁にあることではありませんので、わからないことも多いですが、法要も葬儀社さんにお願いすることも多いですので、担当の方に聞くか、お寺の住職などに確認するのも良いでしょう。
三回忌では、故人が亡くなってから1年間のご遺族のご苦労も同時に労(ねぎら)うという気持ちを持つと良いですね。