初七日法要マナー!香典金額相場や書き方は?お供え物や服装は?
初七日とは、亡くなった日から数えて七日目(地域によって数え方は異なる場合があります)に行う最初の法要が、初七日(しょなのか)です。
葬儀後のはじめての法要ですので仏教では大切な位置付けとされています。
日を改めて行うのが基本ですが、葬儀後に同じ場所で繰り上げて初七日法要を執り行うことが一般的となっているところも多いようです。
参列者が忙しく頻繁に時間が取れない、遠方に住んでいるなどの理由です。
なかなかわかりづらい初七日のお作法についてまとめてみたいと思います。
・香典袋の種類や書き方は?薄墨で書くの?
・初七日法要のお供え物の金額相場は?
・お供え物はどんなものがいいの?のしの書き方は?
・初七日法要の服装は?喪服でないとダメ?
初七日(しょなのか)法要の香典金額相場は?
意外と知られていませんが、初七日の時も通夜・葬儀と同じく香典が必要です。
葬儀と同じ日に初七日の法要が執り行われる場合も、なるべく別で香典を用意しましょう。
香典の額は地域によっても異なります。
3千円程度が相場のようです。
ただし葬儀とは別に後日行われる場合で食事の用意がされている時は1万円程度は用意しておくと間違いがないでしょう。
香典袋の種類や書き方は?薄墨で書くの?
香典袋の種類は白黒、双銀、または黄白の水引の金封を使います。
表書きは、葬儀同様宗派によって違いがありますので注意しましょう。
一般的に、初七日の香典袋の表書きは「御霊前」「御香典」です。
葬儀でも薄墨にこだわらないところが増えていますので、薄墨にこだわる必要はありません。
ちなみに仏教では、個人の霊が四十九日まで仏とならず霊として在る、という考え方があります。
そのため「御霊前」とします。
しかし、浄土真宗の場合、霊はすぐに成仏すると考えられていますので「御仏前」とします。
そのため「悲しみの涙から墨が薄くなってしまった」という意味を持つ薄墨は浄土真宗の場合はむしろ使用しない方がよいでしょう。
悲しみと一転、個人の成仏を祝う儀式とも言えます。
宗派をよく確認して、間違いのないようにしたいものですが、宗派がわからない場合などは「御香料」としておくと間違いがありません。
初七日法要のお供え物の金額相場は?
次に気になるのはお供え物です。
初七日もお供えものは必要ですが、どの程度の金額のものを選べばいいのか?は迷うところですよね。
初七日のお供え物の金額は高額である必要は全くありません。
故人を弔う気持ちと遺族へ配慮して選ぶと良いでしょう。
2〜5千円程度が一般的とされていますが、ご遺族に何が欲しいか聞いてみたり、親族と相談するのも良いと思います。
お供え物は何を選べば良いの?のしの書き方は?
お供えものの種類は、お菓子や果物などの食べ物が多く用いられますが、お花、お茶、お酒などを選んでも良いでしょう。
お酒やお茶は好みがありますので選ぶ際には注意が必要ですが、参列者で分け合うのが基本とされていますので、喜ばれるでしょう。
お花はいくらあっても困りません。
胡蝶蘭や菊、ユリなどが一般的です。
トゲがあるということでバラなどの花はマナー違反という意見もありますが、故人がバラが好きであった、などの理由で供えるのは遺族にも喜ばれるでしょう。
また、葬儀の際に必要な消耗品などを選ぶのも一考です。
必ずのし紙で包装します。
表書きは、「御供物」が一般的です。
下段に名前を記しましょう。
初七日法要の服装は?喪服でないとダメ?
葬儀後に執り行われる場合には、そのまま喪服で参列しましょう。
葬儀とは別日に執り行う場合は略式の喪服で大丈夫です。
略式喪服とは、簡単に言えば白黒の服装、といったところでしょうか。
男性の場合はできれば黒のスーツとネクタイが望ましいですが、濃いグレーなどでも良いでしょう。
靴、靴下などは黒のものを着用するのが望ましいです。
女性の場合は黒やグレーのセットアップやワンピース、スーツなどを着用してアクセサリーは真珠などで控えめにします。
華美にならない結婚指輪は良しとされています。
遺族との関係性においてはかなりカジュアルでも許される場合もありますが、色のトーンは黒からグレーでまとめると良いでしょう。
基本のマナーを抑えておけば大丈夫
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お通夜、葬儀と比べるとわかりづらい初七日の法要についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
葬儀に関することは基本的な部分はあまり変わりませんので、基本を抑えておくといざとなっても慌てずに済みますよ。
最低限のマナーを守り、亡くなった方やご遺族へ敬意の気持ちをはらうような心持ちでいるようにしましょう。