京都大原三千院の紅葉2024!見頃時期や散策コースは?ライトアップは?
三千院(さんぜんいん)は京都府京都市左京区大原にある天台宗のお寺です。
三千院のある大原は、京都市街の北東山中にあって、かつては貴人や仏教修行者の隠棲の地とされていた地域。
ひっそりと小さな寺院が点在し、秋には燃えるように美しい紅葉で彩られます。
山間部にあるため、市街地に比べ比較的早く紅葉が始まるんですよ。
京都の華やかな秋を満喫するなら、まずはのどかな山里の庭園から見てはいかがでしょうか。
今回は、京都大原三千院とその周辺の紅葉2024年の見頃時期や鑑賞スポットやコースなどについてご紹介します。
※2024年は記載内容と異なる場合があります。
この記事の目次
三千院の紅葉2024年 見頃時期は?
三千院の紅葉狩りに出かけましょう!色とりどりの紅葉やモミジの絨毯も素晴らしいですね。
[2024年 紅葉見頃時期]
見頃時期:11月9日頃~12月5日頃
紅葉樹:モミジ、カエデ、ヤマザクラ、など
三千院の紅葉の見頃は例年11月中旬~下旬頃になっています。
趣深い紅葉の風景は見頃の時期ほど色彩豊かに映えます。
紅葉は気候などによって色付き方が変わりますので、ぜひ一番の見頃の時期に行きたいところですよね。
今年の天候等をふまえた見頃時期予想はこちら。
2024年 大原三千院の紅葉 見頃時期予想
見頃時期:11月10日(日)頃~
落葉時期:12月2日(月)頃~
※気候の変化などにより時期が変わる可能性があります。
見頃を過ぎた頃からもしばらく(数日間)は紅葉の雰囲気を堪能できます(天候や場所などにより変わります)。
※下記は昨年の時期となっております。
色づき始め:10月30日(月)
見頃時期:11月8日(水)頃~
落葉時期:11月30日(木)頃~
三千院は “三千院門跡” とも称し、青蓮院、妙法院とともに天台宗の三門跡寺院の1つに数えられています。
荘厳な雰囲気の寺院と真っ赤に色づいた紅葉のコントラストが見事。
思わず足を止めてしげしげと眺めてしまう光景がいくつも点在しています。
また、地面や木々や石など、一面覆っている杉苔が豊かな風情を醸し出していて、とても癒やされますよ。
効率的に良い紅葉スポットを巡ることができる、おすすめ紅葉鑑賞コースをご紹介しますね。
三千院(075-744-2531)
※2024年は記載内容と異なる場合があります。
大原おすすめ紅葉散策コース!鑑賞ポイントは?
美しい紅葉と歴史は、人生の奥深さを多くの人々に伝えてきたのかもしれません。
そんな三千院、ただ訪れるだけではもったいない気もしますね。
そこで京都大原三千院を中心にして、大原で紅葉狩りが楽しめるおすすめ散策コースをご紹介しましょう。
所要時間については、標準的な鑑賞時間と移動時間を含んでいますが、時間に余裕を持って計画を立ててくださいね。
コース: 三千院 ⇒ 実光院 ⇒ 勝林院 ⇒ 宝泉院 ⇒ 来迎院 ⇒ 寂光院
所要時間:約90~120分(休憩時間、待ち時間は含みません)
三千院
天台宗の寺院で、大原散策の中心地です。
美しい紅葉と風趣な苔庭は一見の価値あり。
静かに舞い散る散り紅葉も風情があっていいですよ。
石垣と茶店に挟まれた参道の紅葉がひときわ美しく、境内の青い苔庭の上に色づいたカエデの葉が降り積もって、見事なコントラストの自然アートを披露してくれます。
杉木立から観る有清園、三千院朱雀門、往生極楽院など幽玄なビュースポットも点在。
ひっそりといる苔蒸したわらべ地蔵も可愛らしくてほっこりしますよ。
思わず見逃しそうですが探してみてくださいね。
山服の斜面に建っているので紅葉が色つくタイミングがずれるため、約1ヶ月間に渡って境内のどこかで紅葉が楽しめるようになっています。
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町540
電話:075-744-2531
時間:09:00~17:00(11月は08:30から、12月~2月は09:00~16:30)
料金:大人700円、中高生400円、小学生150円
駐車場:なし(近隣パーキングあり)
『2023年 秘仏金色不動明王御開扉』
期間:10/28(土)~ 11/28(火)
時間:〔10月〕09:00~17:00〔11月〕08:30~17:00
場所:金色不動堂
[(未定)秘仏金色不動明王護摩供]
日時:10/28(木)11:00~
HP:三千院
※11/1~30は限定御朱印あり(梨菊の寺紋の印)。
実光院(じっこういん)
春と秋の2回咲く『不断桜』と『モミジ』のコラボレーションを観ることができる、非常に珍しい庭園があります。
東側は池泉観賞式の庭園で、江戸時代後期の作庭。
西側は回遊式の庭園で、旧理覚院の庭園を現在のご住職が作庭されたものです。
趣の違う2つの庭をゆっくり散策しながら紅葉を楽しみましょう。
住所:京都府京都市左京区大原勝林院町187
電話:075-744-2537
時間:09:00~16:00(11月は16:30まで)
料金:中学生以上500円、小学生300円
駐車場:なし(近隣パーキングあり)
HP:実光院
勝林院(しょうりんいん)
勝林院は日本音楽の源と言われる、天台声明発祥の地。
重要文化財の梵鐘(ぼんしょう)は、藤原時代からのもので、歴史的価値が大きく必見。
梵鐘を取り巻くモミジは趣深いので、格好の写真スポットです。
1186(文治2)年には、顕真と法然が宗論(いわゆる大原問答、大原談義)をした寺とされています。
※大原問答とは、顕真が招いた高僧の談義中で、法然がとりわけ深い悟りを語ったので、周囲の人々が法然に信服を抱いたという話。
住所:京都府京都市左京区大原勝林院町187
電話:075-744-2409(宝泉院)
時間:09:00~17:00(最終受付16:30)
料金:高校生以上300円、小中学生200円
駐車場:なし(近隣パーキングあり)
宝泉院(ほうせんいん)
勝林院の僧坊として約800年前よりあったお寺です。
お寺のシンボルである、近江富士をかたどった五葉松は樹齢700年超。
客殿の柱と鴨居を額縁に見立てて、客殿の中から絵画を眺めるように楽しめる庭園、“額縁の庭園” があります。
季節を問わず美しいですが、やはり秋の紅葉は一層に美しいものです。
鶴亀庭園もおすすめ。
座敷で抹茶を味わいながら紅葉を眺めるのは最高ですよ。
鮮やかに青みがかった竹林を背景に夜の闇に浮かぶ紅葉は、絵画のように芸術的景観で五感にしみ渡ります。
夕方からロウソクの優しい光が庭園などを照らす中、水琴窟の美しい音色が響きます。
幻想的な空間で、癒やしのひとときをお過ごしくださいね。
住所:京都府京都市左京区大原勝林院町187
電話:075-744-2409
時間:09:00~17:00(最終受付16:30)
料金(茶菓付):大人900円、中高生800円、小学生700円
駐車場:なし(近隣パーキングあり)
HP:宝泉院
来迎院(らいごういん)
日本音楽の源、声明(しょうみょう:仏典に節をつけたもの)の本場となった天台宗のお寺で、別名大原寺。
参道はさまざまな色の紅葉が、もみじトンネルを形作っています。
周囲を背の高い木々に囲まれ、本堂や鐘楼の周辺のモミジが美しく色づきます。
来迎院からさらに山道を登っていくと、景勝地の音無の滝(おとなしのたき)があります。
人が少なめなので、静かにゆっくり紅葉を眺めることができますよ。
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町537
電話:075-744-2161
時間:09:00~17:00
料金:高校生以上400円、中学生300円
駐車場:約5台(無料)
寂光院(じゃっこういん)
三千院と並んで、大原を代表するお寺で、天台宗の尼寺です。
聖徳太子が父・用明天皇の菩提を弔うために創建し、平清盛の娘・建礼門院徳子(けんれいもんいんとくこ)が平家一門の菩提を弔いながら余生を過ごしたとされます。
山門に続く石段を囲む紅葉は、黄色の鮮やかさが目立つ色彩で思わずハッとなります。
樹齢500年を超えるオオヤマモミジの見事な枝ぶりにも、歴史の趣を感じることでしょう。
本堂前西側の庭園は、平家物語当時のままと言われ、平家物語ゆかりの汀(みぎわ)の池や汀の桜があります。
住所:京都府京都市左京区大原草生町(おおはらくさおちょう)676
電話:075-744-3341
時間:09:00~17:00(12月~3月は16:30まで、正月三が日は10:00~16:00)
料金:高校生以上600円、中学生350円、小学生100円
駐車場:なし(近隣パーキングあり)
HP:寂光院
三千院 紅葉ライトアップの時間は?
光と静寂の余韻を味わう
[宝泉院「秋の夜灯り」]
2024年 期間:11/9(土)~ 12/1(日)
時間:17:45~21:00(最終受付20:30)
料金:大人900円、中高生800円、小学生700円(勝林院・宝泉院共通参拝券)
〔特別演奏会〕
11/9(土)18:30~
ヴァイオリン・ヴィオラ、ヴァイオリン、ピアノ
11/17(日)18:00~
箏、尺八、舞踊、三味線など
[勝林院]
期間・時間:宝泉院に同じ(合同開催)
勝林院は公式HPがないため、詳しい日程については不明ですが、例年宝泉院と同時開催で、夜間共通参拝券を販売しています。
主催・お問合わせ: 大原 宝泉院(075-7422-2409)
三千院 紅葉時期の混雑状況や回避方法は?
紅葉時期の三千院はとても混雑しています。
しかしその混雑を押してでも観に行く価値があると言っても過言ではないでしょう。
そこで、紅葉の時期の三千院の混雑状況を、もう少し詳しくご紹介しますね。
まず、道路渋滞と駐車場状況ですが、10:00~15:00がピークの時間帯です。
この時間帯は個人観光客のみならず、団体客も多く訪れる時間帯。
したがって、団体客が帰り始める15:00過ぎを狙うか、10:00以前を狙うとよいと思います。
とくに朝の時間帯は狙い目。
三千院は、周囲の寺院が09:00より開門のところ、三千院だけが08:30より開門します。
この30分の差は大きいですよ。
朝イチの開門を狙えば駐車場も空いている確率が高くなりますね。
もちろん、可能なら平日の方がベターです。
また、車で三千院へ向かう場合、京都市街地よりほぼ1本道なので混雑が避けられない状態になります。
可能なら、少し遠回りをしてでも、滋賀県守山市側より、レインボーロードを利用して南下するルートをとる方が得策だと思います。
とはいえ、皆さん考えることは同じなので、時間に余裕を持って計画してくださいね。
三千院周辺おすすめランチは?
三千院周辺でランチにおすすめの場所をご紹介しますね。
芹生(せりょう)お食事処 「ひな里」
予約なしで日帰りランチが可能な温泉宿です。
三千院のほぼ真ん前、湯豆腐とゆば、季節の食材を使用したランチコースがあります。
ランチ付き貸切り温泉プランも人気です。
住所:京都府京都市左京区大原三千院畔
電話:075-744-2301(08:00~21:00)
時間:11:30~15:00
駐車場:約50台
京美茶屋(きょうびじゃや)
三千院御用達、1枚1枚丁寧に手作りされた、しっとりやわらかなゆばをいただくことができます。
ゆば専用のポン酢は自家菜園で収穫したゆずを使用したもの。
食材も可能な限り自家菜園の京野菜にこだわっています。
住所:京都府京都市左京区大原勝林院町23
電話:075-744-2123
時間:10:00~16:00
駐車場:なし
定休日:木曜日
魚山園(ぎょざんえん)
三千院門前の旅館のお食事処です。
いかにも京都らしい、三段引き出しの大原女弁当あじさい膳や朱雀前が女性に人気。
ランチ+1,050円で日帰り入浴も可能です。
住所:京都府京都市左京区大原三千院畔
電話:075-744-2321
時間:10:00~17:00、17:00~21:00
駐車場:30台
三千院周辺おすすめ観光スポットは?
三千院の紅葉は気温の温暖の差が激しいので紅葉が鮮やかです。
素敵な紅葉を見た後は周辺の観光も良いですね。
三千院周辺のおすすめ観光スポットをご紹介します。
もとしろ
和紙製品のお店で珍しい和紙で作った器などが人気ですよ。
菓子器やペン皿、コースターなどオリジナルの商品の購入ができます。
また、2日前に予約をすれば紙すき体験もできます♪
2名から実施可能なので旅の思い出におすすめですよ。
住所:京都府京都市左京区来迎院町400-3
電話:075-744-2038
時間:09:00~17:00(体験は15:00まで)
料金:紙すき体験2名~約40分500円(2日前に要予約)※和紙の花器、箸置きもあり。
駐車場:約3台
定休日:紙すき体験は11月休み
地図:
音無(おとなし)の滝
音無の滝は声明法師がこの滝に向かって声明の習礼を行った場所と言われています。
声明の声が滝の音に消えて聞こえなかったが稽古を重ねるごとに滝の音と声が調和し、やがて滝の音が消え、声明の声だけが聞こえたというのが滝の名前の由来です。
周りは自然に囲まれ清々しい気持ちになれる観光スポットです♪
住所:京都府京都市左京区大原勝林院町
電話:075-744-2148(大原観光保勝会)
駐車場:なし
地図:
京都市動物園
京都市動物園はエリアに分かれていてさまざまな動物を見ることができます。
もうじゅうワールドにはライオンやツシマヤマネコなど迫力ある動物がいます。
おとぎの国にカイウサギやテンジンモルモット、ヤギやアヒル、ヒツジ、ミニブタがいます。
レッサーパンダやフンボルトペンギン、亀やオウムなど子供や大人も楽しめますよ♪
デートにも家族旅行にもおすすめの観光スポットですね。
住所:京都府京都市左京区岡崎法勝寺町
電話:075-771-0210
時間:[3月~11月]09:00~17:00[12月~2月]09:00~16:30
料金:高校生以上620円、中学生以下 無料
駐車場:[岡崎公園駐車場]約506台(最初の1時間510円・以降210円/30分、最大平日1,400円・土1,800円)[みやこめっせ地下駐車場]約153台(最初の1時間520円・以降200円/30分、最大平日1,500円)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、12/28~1/1
地図:
京都大原三千院のアクセス方法と駐車場情報。
場所:京都大原三千院
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町540
電話:三千院(075-744-2531)
地図:
【電車でのアクセス】
① JR「京都駅」より京都バス「大原行き」で約62分→終点下車後に徒歩約10分
② 京都市営地下鉄「三条駅」より京都バス「大原行き」で約40分→終点下車後に徒歩約10分
③ JR「京都駅」より地下鉄烏丸線「国際会館」へ行き京都バスで約25分→終点下車後に徒歩約10分
※複数箇所巡る場合は、地下鉄・バス1日乗車券(大人1,100円、小人550円)がおすすめです。
【車でのアクセス】
名神高速「京都東IC」より国道161号(湖西道路)・477号・367号経由で約30km約60分
駐車場
三千院には駐車場がありませんので、周辺の有料駐車場をご利用ください。
【三千院周辺おすすめ駐車場】
〈三千院道〉
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町218
台数:約70台
時間:09:00~17:00
料金:1日500円
〈大原女駐車場〉
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町64-1
台数:約30台
時間:24時間
料金:1日500円
〈IRORI (イロリ)駐車場〉
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町129
台数:約30台
時間:10:00~17:00
料金:コーヒー一杯(450円)
はらりと降る紅葉に、時が一瞬立ち止まる
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京都大原三千院の紅葉の見どころや鑑賞ポイントなどをお送りしました。
秋でも青く苔むした地面に、はらりとモミジが舞い降りる時、ホッとお地蔵さんが微笑むような気がする、京都大原三千院。
敷地に可愛らしいお顔をしたわらべ地蔵がいらっしゃいます。
そっと寄り添っていたり、寝転んでいたり。
石彫刻家の杉村孝さんのわらべ地蔵が有名になり、次第に他の彫刻家さんや陶芸家さんのお地蔵さんも増えつつあります。
庭園を散策しながら、ぜひお気に入りのお地蔵さんを見つけてみてくださいね♪