頭がガンガンする原因!おでこ、こめかみの痛み、吐き気の対処法は?
日本人の3人に1人がなんらかの頭痛に悩まされているといいます。
風邪の時はもちろん、季節の変わり目や体調が良くない時、乗り物酔い、ストレスなど、日々の生活の中で頭痛に悩んだことは誰もがあることでしょう。
「ああ、ガンガンとする頭痛がない人生を送れたらどんなに幸せか」と思ったことがある人も少なくないのではないでしょうか。
今回は、そんな頭痛持ちの方の悩みを解消すべく、ガンガンする頭痛の原因とその対処法をご紹介します。
頭痛持ちで悩んでいる方や今頭がガンガンしている方、すぐにでも頭痛を解消するためにご参考になさってみてくださいね。
頭がガンガンする原因や対処方法は?
おでこが痛いときの原因は?
これは「群発頭痛」である可能性が高いです。
1~2ヵ月間に集中してほぼ毎日起こり、一回の痛みの時間は15分~3時間といわれています。
日本では平均発症年齢は男性29~40歳、女性24〜40歳である場合が多く、アルコールがきっかけになることがほとんどといわれています。
痛み方としては、片目の奥がえぐられるような痛みが特徴で、痛みと同じ側に涙、目の充血、鼻水・鼻づまり、額の発汗というような症状がでるようです。
対処法ですが、これはとにかくガンガンと痛みが激しいので、すぐに病院に行ってください。
また、痛みの期間は絶対に禁酒することが必要です!お酒を飲む方は要注意ですよ。
こめかみが痛い時の原因は?
これはいわゆる「片頭痛」というものですね。
片頭痛は10~20代の間に発症し、それから何度も繰り返し頭痛に悩まされ「頭痛持ち」になります。
脳の血管が拡張し突発的に起こる頭痛で、頭の片側のこめかみからはじまり、頭の両側や後頭部に痛みが出る場合も多いです。
ストレスから解放されたときに起こることもあり、寝すぎや寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の刺激で発生することも。
また、片頭痛は頭痛以外に吐き気・嘔吐・下痢などの症状があり、光・音・においや、気圧・温度の変化でひどくなることもあるので注意が必要ですね。
基本的に血管の問題なので、対処するためにはまず痛みが出る部分を冷やして血管を収縮させると痛みが和らぎます。
また、市販の薬も多くあるので自分にあったものを試してみると良いでしょう。
どうしてもガンガンとする痛みが引かない場合や恒久的に解決したい場合は、お医者さんに相談しましょう。
吐き気がする時の原因は?
片頭痛でも吐き気などの症状が出るという話をしましたが、「くも膜下出血」や「脳出血」の場合も、吐き気を伴う頭痛が症状となる場合があるので要注意です。
くも膜下出血は一部がふくらんでできた動脈瘤(どうみゃくりゅう)が破裂することで起こり、急に頭が割れるようなガーンという痛みが伴います。
そして、その後吐き気や嘔吐などの症状が起こり、意識がなくなることも。
脳出血は全く症状が出ないものから、酷いときには脳血管が破れて出血し、激しい頭痛や嘔吐、さらには麻痺が伴います。
対処法ですが、これは言うまでもなく自分で何かできるレベルではないので、すぐに救急車を呼んで病院に行きましょう。
吐き気や肩こりを伴う場合の症状や対処法は?
吐き気や肩こりを伴う頭痛で圧倒的に多いのが「慢性頭痛」。
これは日本でもかなり悩まされている方が多いのではないでしょうか。
慢性頭痛の種類は?
慢性頭痛は頭痛の80%の原因であると言われ、「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「郡発頭痛」があります。
片頭痛は、頭痛の前に目がチカチカし肩がこり、ガンガンと頭痛がしてから吐き気がする場合が多いです。
緊張型頭痛は、頭痛で最も多いといわれ、頭や首、肩の筋肉が固くなって血液の流れが悪くなって起こります。
目の疲れや倦怠感があり、後頭部を中心に頭全体が締め付けられるようなギューという痛みがでます。ですが吐き気や嘔吐などは少なく、痛みも片頭痛よりマシな場合がほとんどです。
どうして起こるの?
郡発頭痛と片頭痛はすでに説明をしたので、「緊張型頭痛」について起こる理由を書いていきますね。
ずばりこれは、精神的・身体的ストレスが原因です。
身体的ストレスでいうと、デスクワークで長時間同じ姿勢を続けたり、合わない眼鏡やPCやスマホによる目の疲れも原因になります。
精神的ストレスは、職場や家族での人間関係だったり、不安なことがあったりすることで誘発されるケースも多いです。
対処方法は?
「緊張型頭痛」の対処法は、とにかく心も体も緊張から解きほぐすことがとても大事です。
デスクワークが多い方は1時間に一回屈伸をしたり、目を閉じたりして体を休めましょう。
お昼休みに外を散歩するのも効果的かもしれません。
なかなかストレスをためるなというのは難しいかもしれないので、寝る前にストレッチやヨガ、瞑想などをしたりして一日の中で心と体が同時にリラックスする時間を作っていきましょう。
頭痛薬の常用は症状を慢性化させる危険があるため、まずは薬に頼らずに解決していくことをおすすめします。
夏場に頭がガンガンするのは熱中症?対策方法は?
夏はさまざまな高温、冷房、日射、脱水など、一年間で最もガンガンとする頭痛に悩まされる原因が増える季節です。
もともと頭痛を持っている人はもちろん、そうでない人も「夏頭痛」の備えをバッチリしていきましょう。
夏の3大頭痛に気をつける
夏の頭痛は下記の3つに気を付けておかないといけません。
「冷え過ぎ頭痛」
「光頭痛」
「脱水頭痛」
これは頭痛持ちの人以外でも誰でも起こりうる可能性がありますので、自分事と思ってしっかりと対策を立てていきましょう。
冷え過ぎ頭痛
夏は暑いと思いきやエアコンや扇風機をガンガン使うため、意外にも体が冷え筋肉が強張ります。
そうすると血液の巡りが悪くなり、「緊張型頭痛」が発生することが多くなります。
対処法としては、とにかく体を冷やしすぎないこと。
できればエアコンを28度設定したり、時々外の空気を浴びたりして体温を適度に保ちましょう。
光頭痛
夏は太陽の日差しがとても強いです。そんなときには「光頭痛」に要注意。
日差しが直接目に入ることが増えると、脳が刺激されて頭がズキズキと痛み出します。
この場合はサングラスがおすすめです。とにかく外に出るときはサングラスを付けて直接太陽を見ないようにしましょう。
脱水頭痛
血圧が低下すると頭痛になるというのはなんとなくイメージつきますよね。
よく低血圧で頭痛がするという話を聞きますが、まさにあれです。
実は脱水症状になると血圧は下がっていきます。そうすると、血圧低下で頭痛を起こしやすい人は、夏場の脱水で頭痛を起こすことが増えてきます。
また、普段から頭痛薬を飲んでいる人はさらなる注意が必要です。
市販の頭痛薬には血圧を低下させる作用があり、脱水の状態ですぐに頭痛薬を飲むと頭痛が悪化する場合もあるのです。
対策として、まずは脱水症状にならないように喉が乾いてなくても細めに水を飲むこと。
そして、頭痛薬を飲むときは、水を飲んでから薬を飲むという順番を意識しましょう。
頭痛の種類を見極めて適切な対処を
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頭がガンガンする原因や対処法をお送りしました。
「頭痛」といってもさまざまな種類があることがわかりますね。
まずは自分がどういった頭痛なのか、その原因を知ることで適切な対処法が見えてきます。
ただの頭痛だからといって油断は大敵。今日からガンガン頭痛とおさらばしましょう!