登山初心者【装備品(持ち物)リスト】春夏秋冬おすすめは?費用は?
登山やハイキング、トレッキングに格好の季節。
普段は仕事や家事で忙しい方も、大自然を満喫しに、何処かへ出掛けたくなることでしょう。
日頃の運動不足の解消にも、気分のリフレッシュにも軽登山やハイキングは最適。
青い空、美しい緑、美味しい水、季節の花たち。
そんな自然のマイナスイオンをたっぷりと味わえる登山やハイキング、トレッキング人口は年々増加の傾向にあります。
そこで今回は、初心者さんにも気軽にチャレンジできる「日帰り」の軽登山やハイキング、トレッキングを中心にした、初心者登山におすすめの装備品(持ち物)や服装などについてご紹介します。
この記事の目次
登山初心者におすすめの装備品・持ち物は?
服装は?
目的地によって必要だったり不必要だったりするものもありますが、基本的な服装についてリストアップしました。
ここで注意したいのは、分からなかったり迷ったりしたら持っていく!ということ。
出発点と頂上の気温の差や、天候の変化を想定して、過剰なくらいが丁度良いことを念頭に置いておいてくださいね。
服 装 | 備 考 |
下着 | 速乾性の素材のTシャツなどがおすすめ。着替え兼、防寒着用に予備も用意してくださいね。 |
トップス | 樹木によってかぶれたり虫刺されを予防するためにも夏でも長袖がおすすめ。速乾性の素材を。 |
パンツ(ズボン) | 動きやすい長ズボンがおすすめ。 |
靴下 | 足元の保護のためにも長めの厚手素材のものを。濡れやすいので予備の靴下も用意してください。 |
手袋 | 夏場は薄手のものでも可。 |
帽子 | 日除けや頭の保護のため。冬場は防寒の目的も。 |
防寒着 | 夏場はレインウェアとの兼用も可 |
靴 | トレッキングシューズがおすすめ。軽いハイキングなら運動靴でも可。 |
持ち物は?
目的地によって必要だったり不必要だったりするものもありますが、基本的な持ち物についてリストアップしてみました。
持ち物 | 備 考 |
ザック | 登山用のザックが便利ですが、日帰りなら普通のリュックサックで代用も可能。容量は持ち物の量によって違いますが、脱いだ服などを収納できるように余裕を持っておくことが重要です。 |
ザックカバー | 無ければゴミ袋で代用も可。その場合は小型のハサミも持参すると便利です。 |
レインウェア | 上下セパレートタイプが便利。アウトドア用のものが蒸れなくて快適です。季節によっては防寒着との兼用もOKなものが便利。 |
水筒 | 中身は塩分補給も可能なスポーツドリンクがおすすめ。 |
水 | 水筒とは別にペットボトルの水を。緊急飲料としてのほか、タオルを濡らしたり怪我した時に傷口を洗ったり、手を洗ったりします。 |
マップ | 少なくとも簡単なガイドマップくらいは必要 |
軽食 | 昼食のほか歩きながら食べられるおやつなど。緊急用の補助食として高カロリーなチョコレートやアメ、クッキーなども余分に持参しましょう。 |
ライト・電池 | 光量のある懐中電灯を。万一に日が暮れてしまった場合を考えて予備の電池も忘れずに。ヘッドライトがあるとさらにGoodです。 |
タオル | 汗や手を拭くほか、日除けに使用したり、万一の時に傷口を縛ったりできるよう最低2枚は必要です。 |
ティッシュペーパー | BOXタイプの中身を取り出した物か、芯を抜いたトイレットペーパーがおすすめ。 |
救急用品 | 絆創膏、消毒液、鎮痛剤、解熱剤など |
保険証のコピー | 万が一のために |
ビニール袋 | ゴミを入れるほか、防水目的などにも利用 |
輪ゴム | 持参しておくと何かと便利です |
その他 | ハサミまたはカッターナイフ、ライター、筆記具、腕時計など |
【春夏秋冬別】あると便利な装備や持ち物は?
春夏秋冬、オールシーズンにあると便利な装備や持ち物
持ち物 | 備 考 |
虫除け | |
ゲイター | スパッツとも呼ばれます。靴に砂利が入ったり裾が濡れるのを防いだりするのに便利。 |
トレッキングポール | トレッキングステッキ、ストックとも呼ばれます。 |
エマージェンシーシート | サバイバルシートとも呼ばれます。軽量で安価なので1つは持っておくと安心です。 |
コンパス | おもちゃでなければどんな物でもOK。マップを読むのにあると便利です。 |
ウエストポーチ | 頻繁に使用する小物はウエストポーチが楽ちん |
GPSマップ | スマホに地図アプリを入れておくと便利 |
モバイル充電器 | GPSマップを使用すると電池消費が激しいので充電器は欠かせませんね。 |
カメラ | あると便利というより楽しい!ですね |
サバイバルツール | 持っている方は。無ければ小型ナイフでもOK。 |
夏にあると便利な装備や持ち物
持ち物 | 備 考 |
アームカバー | 長袖より半袖+アームカバーの方が涼しく過ごせます。特に女性にはおすすめ。 |
日焼け止め | |
サングラス | |
扇子 |
秋にあると便利な装備や持ち物
持ち物 | 備 考 |
熊よけ鈴 |
冬にあると便利な装備や持ち物
持ち物 | 備 考 |
サングラス | 積雪による照り返しを防ぐのに便利 |
日焼け止め | 積雪の反射による日焼けを防ぐのに有効 |
アイゼン | 本格的なものでなくても爪数の少ない軽アイゼンでもOK。 |
スポーツタイツ | |
防寒手袋 | |
イヤーマフ | |
ネックウォーマー |
登山装備一式にかかる費用はどれくらい?
登山専用の装備一式にかかる費用
登山専用の装備は、けっこうお値段がするものです。
装備の度合いによって違いはありますが、一通り揃えようとすると春夏秋の3シーズン用で一式10~15万円、さらに冬用の装備が10万円くらいすると言われています。
初心者がこれを揃えようとするのは、けっこう勇気が要りますよね。でも心配することはありません。
これは本格的な登山に必要な装備の値段であって、初心者として必要な装備とはかぎらないからです。
たとえば、初心者がいきなり本格的な登山上級コースを登ることは、まずありませんよね。
最初は難易度が低い、軽い登山やハイキングから始めるはず。
つまり必要な装備も少ないんです。
まず最初は可能な限り家にある物で代用すると、0円からでも始めることができます。
少しずつ経験を積んで、コースの難易度が上がるにつれて、徐々に装備を買い揃えていくのがベストだと言えるでしょう。
欲しい装備も、経験するにつれて方向性が見えてくると思いますよ。
何から揃えれば良いの?優先順位は?
先にも申しましたが、登山用品は一度に一式を購入しようとするとかなり高額になってしまいます。
一説によると「初心者ほど道具は良い物を揃えた方が良い」とも言います。
確かに高価な物ほど機能的にも優れているので、それはそれで一理あるのですが、初心者にはなかなか敷居が高いですよね。
ここではやはり、レベルに合わせて少しずつ揃えていくことをおすすめします。
では、実際に登山用品を揃えるには何から購入するべきでしょうか?
優先順位には諸説がありますが、ここでは私の経験からご紹介したいと思います。
真っ先に揃えたいのは靴です。
トレッキングシューズは靴底が滑りにくいだけでなく、分厚くできているので、尖った石などの地面からのダメージを軽減してくれて、大変に歩きやすく、疲れにくくなっています。
足首もしっかりと支えてくれるので、捻挫などにもなりにくい構造。
また少々の水は侵入しないようになっているので、ぬかるんだ山道でも活躍します。
費用対効果(コスパ)的にもまずは靴を購入しましょう。
ザックはリュックサックやバックパックとも呼ばれます。
よく登山に慣れた方を見かけると、腰に太いベルトの付いたがっしりとしたザックを背負っていますよね。
普通の街歩きのザックでも登山は可能なのですが、登山用のザックは登山専用に作られているだけあって非常に背負いやすいのが特徴。
肩が痛くなったり腰を痛めたりすることのないよう、楽に、しかも安全に背負える構造になっています。
しかも丈夫で便利な機能がいっぱい!
最初は日帰りや1泊くらいまでを想定して30リットルくらいの容量のものがおすすめです。
その大きさに合わせたザックカバーもぜひ購入しておきましょう。
形はいろいろあると思うので、実際にお店で背負ってみて選ぶと良いと思います。
次に揃えたいのはレインウェア。
山は大気が不安定になるので雨に降られたり霧が出たりと、レインウェアが必要になることが多いんです。
アウトドア用のレインウェアは軽くて、耐浸透性が高く、しかも通気性が非常に良いのが特徴。
つまり雨には濡れないけれど、ムレないので、快適性が格段に良いんですね。
しかも動きやすい構造。
3シーズンなら防寒着としても活躍するので、あって損はない装備です。
山の装備としてはレインウェアは上下セパレートタイプが基本。
色は万一のことを考えて、目立ちやすい色を選ぶと良いと思います。
初心者ほど大活躍するのがトレッキングポール。
トレッキングステッキ、ストックとも呼ばれます。
登り道だけでなく下りでも活躍するのでぜひ揃えておきたいアイテムです。
登山用のポールは先が尖った形状と平な形状の2種類に変えられることができ、場所によって地面に突き刺したり支えたりすることができるようになっています。
しかもすごく軽くて、長さも伸縮させることができ、コンパクトに持ち運ぶことも可能。
持ち手がL字グリップとストレートグリップがありますが、それはお好みでOK。
2本セットのものと1本のものがありますが、まずは1本からでも十分だと思います。
初心者登山の注意点や覚えておきたい山のマナーは?
山の天気は午後から崩れる
山の大気は非常に不安定です。
特に午前中は晴れていても午後になると崩れるパターンが多いのが特徴的。
登山をしている人を見てみると、朝早くから登り始めて、午後にはゆっくりとされている方が多いですよね。
これは午後に天気が崩れることを想定して、余裕を持って行動しているからなんです。
山は日暮れも早いので、15:00頃には下山していることを目標に、行程はそこから逆算して登り始める時間を決めると良いと思います。
計画は時間に余裕を持って
15:00には下山していることを目標にして、計画は時間に余裕を持ってたてましょう。
この際、登山マップがあると非常に便利です。
登山マップはその名の通り登山道専用のマップで、トイレや給水の場所や休憩所などのほか、ポイントからポイントまでの所要時間がひと目で分かるようになっています。
同じ道でも登りと下りでは所要時間が違いますよね。
これも方向別に所要時間が記されているので、計画を立てるのに非常に有効だと思います。
ガレ場や鎖場など、注意を要するポイントも記されているので、ぜひ購入することをおすすめします。
エスケープルートがあるコースを
初心者の場合、いざとなったら途中リタイアが簡単にできるようなコースを選ぶのも重要ポイントです。
たとえば山道のすぐそばを車道が走っているコース、途中にバス停のそばを通るコース、ホテル・民宿やレストランの近くでタクシーを呼べるコースなどです。
あるいはオール徒歩でも途中にショートカット道があるコースでも良いですね。
登り始めたら最後、ゴールまで完歩しなければならないルートは、初心者にはあまりおすすめできません。
ペースはおしゃべりしながらが基本
歩く速度は、おしゃべりしながらでも息が上がらない程度の速度で歩くのが基本。
張りきって早く歩きすぎると疲労の度合いが高く、早くバテてしまいがち。
「綺麗な花だね」「景色が良いね」「空気が美味しいね」と楽しみながら会話して歩くと気分も晴れやか。
せっかくの登山ですから、楽しんで登ってくださいね。
道に広がって歩かない
登山道はとにかく狭いですよね。
自分たちしかいないと思っていても、後ろから追い越したい人が来ているかもしれません。
どんなにおしゃべりが楽しくても、横に並んで歩くのはマーナー違反。
1列に並んで歩いてくださいね。
山道では挨拶がマナー
山道でほかの人に出会ったら挨拶するのがマナーです。
「こんにちは」「この登りはまだ続きますか?」「もう少しで頂上ですよ」など軽い挨拶でかまいません。
お互い気持ちよく挨拶をして道を譲り合うのも登山ならではの醍醐味です。
登りが優先
細い道で対向者に出会ってしまったら、道を譲り合うことが必要になってきますね。
この場合は登っている人が優先。
自分が下りの場合は「お先にどうぞ」、登りの場合は「ありがとうございます」と挨拶して、気持ちよく譲り合ってくださいね。
ゴミは全て持ち帰る
言うまでもないこととは思いますが、山で自分が出したゴミは持ち帰りましょう。
駅や休憩場所にゴミ箱が設置されている場合はこの限りではありませんが、シーズンになると登山者が多い場所ではゴミ箱があふれる可能性があるので、可能な限り持ち帰るのが基本です。
大自然に包まれて、気分もリフレッシュ!
【関連記事】
●登山ファッション!メンズ(男性)のおしゃれな服装【春夏秋冬】
●登山ファッション!レディース(女性)のおしゃれな服装【春夏秋冬】
登山初心者におすすめの装備品や持ち物、注意点などをお送りしました。
登山やハイキングは日頃の運動不足の解消になるだけでなく、緑に包まれ、マイナスイオンをたっぷりと浴びて、気分もリフレッシュされます。
それに知らない土地では、隠れた美味しいものにも出会えるかも。
帰りにお土産屋さんを物色するのも楽しいですよね。
可愛い野鳥たちが、美しい野の花たちが、あなたを待っています。
これを機会にぜひ登山を始めてみてくださいね。