天使のささやきの日はいつ?由来は?ダイヤモンドダストの仕組みは?
みなさんは「天使のささやき」という言葉から、何を思い浮かべますか?
一点の濁りもなく透き通った、ときに聞き逃してしまうこともあるような、そんなイメージでしょうか。
今回ご紹介する天使のささやきとは、ダイヤモンドダストと呼ばれる自然現象のことで、その現象にちなんだ「天使のささやきの日」という日も制定されています。
一体どのような日なのか、気になりますよね。
そこで今回は、天使のささやきの日やその由来、ダイヤモンドダストの仕組みについてご紹介していきます。
ダイヤモンドダストの様子を映した美しい動画もご紹介しますので、ぜひご覧になってくださいね。
・天使のささやきの日が制定された由来は?
・ダイヤモンドダストの仕組みや条件は?
・ダイヤモンドダストが見れる時期や場所は?
天使のささやきの日はいつ?天使のささやきとは?
天使のささやきの日は、毎年2月17日です。
天使のささやきの日の「天使のささやき」とは、細氷(さいひょう)という自然現象のことで、一般的にはダイヤモンドダストと呼ばれています。
空気中に舞う氷の結晶一つひとつがキラキラと輝き、まるでダイヤのように見えることから、ダイヤモンドダストと呼ばれるようになりました。
こちらがダイヤモンドダストの様子を映した映像です。
「天使」が神秘的な美しい自然現象の様子を、「ささやき」が小さな氷の結晶の儚さをうまく表現していますよね。
また、氷の結晶が輝きながらはらはらと舞い散る様子は、天からの小さな贈り物のようにも思えますから、「天使のささやき」はまさにぴったりのネーミングです。
天使のささやきの日が制定された由来は?
天使のささやきの日は、北海道幌加内(ほろかない)町母子里(もしり)にある「天使のささやきを聴く会」という団体が、1994年に制定しました。
1978年2月17日に、母子里で氷点下41.2℃を観測した記録があることが由来となっており、非公式記録でありながらも、極寒の地として町の魅力をPRするべく、天使のささやきの日が制定されました。
一見天使のささやきの日とダイヤモンドダストは関係のないようですが、ダイヤモンドダストは氷点下10℃以下の寒い状態のときにしか発生しない自然現象で、寒ければ寒いほど綺麗に見ることができるのです。
そのため、極寒の地ということは、それだけ綺麗なダイヤモンドダストが見られる場所ということになりますから、天使のささやきの日と名付けられたこともうなずけますね。
ダイヤモンドダストの仕組みや条件は?
ダイヤモンドダストとは、水蒸気が凍ったことによってできる小さな氷が空気中を舞い散る現象のことで、特定の条件下でしか見ることができない、希少な自然現象です。
ダイヤモンドダストが見られる条件
・氷点下10℃以下
・快晴もしくは快晴に近い晴れ
・無風
・空気が澄みきっている朝
・湿度がある
以上のような条件がありますので、ダイヤモンドダストを見るためには、気温・天気・風量・湿度をチェックすることが必要ですね。
条件の良い日を見つけたら前乗りし、翌日の早朝に見に行くことができれば、ダイヤモンドダストを見られる確率が高くなります。
ちなみに、ダイヤモンドダストは雨や雪と同じ降水現象に含まれるため、ダイヤモンドダストが観測されれば、どんなに快晴であってもその日の天気は「雪」となるそうですよ。
ダイヤモンドダストが見られる時期や場所は?
ダイヤモンドダストを見られる可能性が高いのは、氷点下10℃以下になる日の多い1月~2月にかけてです。
日本では北海道の内陸部で見られることが多く、上川地方の旭川市や名寄市、美瑛町、幌加内町、十勝地方や道東の弟子屈町でよく見られます。
とはいえ条件が揃う日はなかなかありません。
確実にダイヤモンドダストを見たい場合は、人工ではありますが、北海道上川町にある「アイスパビリオン」という施設で見ることができます。
館内は常に氷点下20℃が保たれており、ダイヤモンドダストを見ることのできるコーナーがあります。
天使のささやきの日の由来となった、氷点下41℃を体験できるコーナーもありますよ。
希少だからこそ味わえる感動
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さて、天使のささやきの日やその由来、ダイヤモンドダストの仕組みについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ダイヤモンドダストの映像もご覧になっていただけたかと思いますが、映像で見るだけでも心が洗われるような本当に美しい光景ですよね。
実際に見ることは難しいかもしれませんが、希少だからこそ見ることのできたときの感動はひとしおでしょう。
ぜひ、そんな心に残る感動を味わいに、北海道を訪れてみてくださいね。