【寸志の書き方】のし紙の会社名や連名は?のし袋の表裏や金額は?
『 寸志 』という言葉を耳にする機会はありませんか?
おもに会社に勤務するようになってから、聞く機会が増えたという方が多いかもしれませんね。
人とお付き合いしていくうえで、ちょっとした機会にお礼や気持ちでお金や品物を渡すことが増えます。
その時に便利に使えるのが“寸志(すんし)”です。
今回は、「寸志」に関してのしの書き方などを中心にご紹介します。
・寸志ののし紙で名前や会社名の書き方は?
・寸志の連名の書き方は?
・寸志ののし袋で表裏の書き方は?
・寸志の金額の書き方は?
『寸志』について。
「寸志」とは
そもそも「寸志」とはどういうものでしょうか。
漢字からも想像がつくと思いますが、「ちょっとした志(こころざし)」。
もしくは「少しばかり(心ばかり)の贈り物」といったところです。
どんな時に使う?
たとえば会社での飲み会で、上司の方が「少し援助するよ」という温かい言葉と一緒に渡したり、 また歓迎会や送別会で自分のために開いてくれたりしたとき、気持ちばかりのものを「寸志」として、お金を幹事の方に渡すという会社もあります(慣習のようになっている場合もありますね)。
また仕事関係では、イベントとかでお世話になって、「大げさにするわけでもないが感謝の気持ちを示したい」という時などは「寸志」としてお礼を兼ねて使うこともあります。
「寸志」とは結構便利に使えるものなので、社会生活では使ったり目にする機会も多くなってきます。
年下から目上の人へはどうしたらよいのですか?
「寸志」は目上の人から目下の人へするもの。
ですから、目下の人からは「御礼」とか「ご挨拶」などがいいですね。
寸志ののし紙で名前や会社名の書き方は?
のし紙に名前を書くときですが、毛筆で書くのが望ましいです。
しかし毛筆では書きづらいということであれば、筆ペンやフェルトペンの太字のものを使いましょう。
ボールペンや万年筆は避けたほうが良いかと思います。
個人名を書くとき
中央に書きましょう。
肩書を書く必要がある場合は右上に小さく書きます。
会社名と氏名を書くとき
氏名が真ん中に来るようにして、会社名はその右側に小さく書くようにしましょう。
会社名だけ書くとき
会社名が真ん中に来るように書きます。
会社名が長いとき、例えば「株式会社○○」でしたら、○○が真ん中に来るようにして右側に小さく株式会社を入れましょう。
寸志の連名の書き方は?
3名以内の連名の書き方
右位置が上位の方にあたりますので、役職順に書く、年齢の高い方から書くとなります。
その時上位の方を真ん中に書いて左に順番に名前を書いていく書き方になりますが、現在は、連名全体を中央に書いてバランスよく見せるようにする書き方が主流となっています。
また夫婦で連名となりますと、書き方としては男性が上位なので男性の名前の次に女性の名前ということになっております。
友人関係でしたら五十音順に書くというやり方が良いでしょう。
4名以上の連名の書き方
全員の名前は書ききれないので、代表者の名前を中央に書き、左隣に「外一同」と小さく書きましょう。
この時、全員の名前は別紙(和紙など)に書いて中包みに同封します。
寸志ののし袋で表裏の書き方は?
のし袋の表側
水引の上は「寸志」、下には氏名を書きます。
のし袋の裏側
金額を書きます。
寸志の金額の書き方は?
「金○○円」と書きます。
数字の書き方は漢字で「壱・弐・参・肆・伍…阡・萬」という表記を使います。
のし袋ではなく白い封筒を使う場合もあります。
行事やイベントで、受付を手伝っていただいた方や、そのほか裏方でお世話になった方などに「寸志」として渡すときは、白い封筒で渡すときもあります。
「寸志」は便利ですが使い方には注意をしましょう。
心ばかりのお礼をするときはとても便利な「寸志」ですが、扱い方を間違えると大変不敬にとられてしまいます。
またお葬式などでも受付や裏方を手伝っていただいた方に、「寸志」ではなく「志」となりますので、贈る相手のことを考えて間違えないように使ってください。
心遣いを大事にしましょう。
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寸志の書き方についてお送りしました。
会社に勤めていると、マナーとしてはどこでも使うことですので(役職順とか年齢順など)難しいことではありません。
役職などが上になっていくほど、使う機会が増えることが多くなるかもしれません。
若いうちからこういうマナーを覚えておくと良いと思います。
ちょっとした知識の積み重ねが実りある将来へつながっていきますよ。