おみくじの順番と意味。半吉や末吉は?待ち人や縁談とは?
お正月になると、初詣のついでに神社でおみくじを引く人もたくさん見かけます。
初詣ではぜったいにおみくじを引く、と習慣として決めている人という人もいますよね。
1年の運勢を決める気分になるおみくじですが、順番や意味について正確には把握できていないという人も多いと思います。
おみくじの順番や書かれている内容は、ややこしくて曖昧な理解のままになっていることもありますよね。
今回は、おみくじの順番や意味、さらに結び方などのマナーについてもご紹介していきます!
・おみくじの正式な順番は?
・おみくじの内容の意味は?待ち人や縁談とは?
・おみくじの結び方は?結ぶ理由は?
・おみくじは持ち帰ってもいいの?
・おみくじの処分方法は?
おみくじの正式な順番は?
おみくじには、7種類のものや12種類のものなど、いろんな種類があります。
12種類のおみくじの順番
12種類のおみくじですと順番は、
となります。
吉や末吉、半吉のあたりはややこしく、どういった順番かいつもわからなくなってしまいますよね。
7種類のおみくじの順番
7種類のおみくじの場合、実は神社などによって順番は異なるとされています。
たとえば、
という順番の神社もあれば、
という順番のところもあるのです。
①の順番で認識している場合、吉を引いたときにあんまりいい運勢ではなかったと思ってしまいますよね。
しかし、神社によってはもしかしたら大吉の次にいい運勢ということになるのです。
この順番については地方などで決まっているなどの厳密なルールはありません。
そのため、引いたおみくじの正確な順番を把握したい場合は、神社に直接聞いてみるのがおすすめです。
おみくじの内容の意味は?待ち人や縁談とは?
おみくじに書かれている項目や内容は、どういった意味なのでしょうか。
代表的なもの解説していきます。
待ち人
待ち人は、おみくじでよく聞く言葉ですよね。
ここの項目では、「待ち人来ず」などと書かれていることがあります。
なんとなく悪い運勢に感じられますが、正確にはどういった意味を表すのでしょうか。
「待ち人来たる」と書かれている場合、恋人ができることを暗示しているなどと認識してしまう人もたまにいるようです。
しかし、待ち人とは、自分が会いたいと思っている人や待っている人というのとは少し違います。
自分をよい方向へと導いてくれる人のことです。
縁談
縁談とは、結婚に関係した出会いのことを表すとされます。
友人などの関係の運勢ではなく、結婚についての運勢を示しているのが縁談です。
争事
争事は、喧嘩やいさかいについてを表します。
また、それだけでなく争事には訴訟などの争いも含まれます。
ちょっとした喧嘩ならともかく、訴訟まで関係するとなると、内容によってはとても怖い項目ですね。
その他の意味を解説
・失物
漢字のとおり、失くしたものについてのことを示します。
・求人
これは、よく待ち人との違いがわからないとされる項目です。
求人は、よくあるアルバイト求人などのイメージで、雇う人のことを表します。
正確な意味は、待ち人とは大きく異なるんですね。
・訓
これは、「教える」ことを意味します。
・安し
安しは、簡単なことや、たやすくできる、ということを表します。
・出ずべし
古い言葉で、否定を表す表現にも感じられることから、出るのか出ないのかどっちなの?と迷ってしまいますよね。
出ずべしは、「出てくるだろう」ということを表しています。
・障り
これは、問題や障害などを表します。
障害の漢字からも想像できそうですね。
他にもおみくじにはいろんな項目や内容が書かれています。
意味を勘違いして認識していると、いい内容なのに悪い内容に受け取ってしまったり、その逆のことも起こりかねません。
内容の意味が気になる方は、思い込みで読まずになるべく細かく調べることをおすすめします。
おみくじの結び方は?結ぶ理由は?
おみくじの結び方は?
おみくじの結び方については、厳密な決まりはありません。
ただ、
・勝手に木に結んだりはせずに、神社やお寺が定める所定の場所に結ぶようにすること
は、結ぶときに気をつけたほうがよいです。
所定の場所に結ぶというのは、神社によっては木に結んだりすることを禁止している場合があります。
これは、おみくじを結ぶことで木の成長に悪影響を与えてしまうためです。
神社やお寺によって、おみくじを結ぶ場所は違いますので、決められた場所をしっかり確認して結ぶようにしましょう。
また、結び方に決まりはありませんが、おみくじはきれいに結ぶのが意外に難しいですよね。
結びやすいよう細く折ったおみくじを、結ぶというよりは折って差し込むというイメージで結ぶと、おみくじを破らずに結ぶことができます。
また、おみくじを結ぶときは縦結びならないようにするという意見もあります。
縦結びとは、結んだときの両側の余りが、結び目の上下に来てしまい縦の形になってしまう結び方です。
たとえば、横向きの棒に結ぶ場合には、縦結びになると両端が棒に対して平行になるのではなく垂直になってしまいます。
縦結びがよくないとされるのは、縦結びが死に装束に使われる結び方であるためです。
気になる方は、こういったことにも気をつけてみるとよいでしょう。
おみくじを結ぶ理由とは?
そもそも、おみくじはなぜ結ぶのでしょうか。
おみくじは、悪い運勢の場合は結んでいくと認識している人も多いのではないでしょうか。
これは、
・悪い運勢を木に結ぶことで、木が持つ強い生命力により、運勢をよい方向へ変える
などのためとされています。
おみくじを結ぶということは、神様と縁を結ぶとも考えられるため、縦結びはしないなど、神様に失礼のないように気をつけるべきなのです。
おみくじは持ち帰ってもいいの?
おみくじは、もともとは自分への教えとして持ち歩くものとされていました。
たとえ悪い内容のおみくじであったとしても、自身への戒めとして持ち歩かれていたのです。
つまり、内容に関わらずおみくじを持って帰っても問題はありません。
大吉などのいい運勢のおみくじは持って帰りたくなりますよね。
もちろん持ち帰ったり、財布などに入れて持ち歩いたりしても大丈夫です。
おみくじの処分方法は?
おみくじを持ち帰ってきたのはいいけれど、あとから処分に困ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
そのままゴミ箱に捨ててしまうのは、罰当たりな気がしてなかなかできないですよね。
おみくじは、そのままゴミ箱に捨てるなどの処分方法はおすすめしません。
基本的には、神社などに返納するのがよいとされています。
おみくじを引いた神社でなくてもよいので、近くの神社になるべく返納することをおすすめします。
また、おみくじを結ぶのは後日でもよいとされています。
こちらも、おみくじを引いた神社でなくても大丈夫です。
一度持ち帰り、後日近くの神社に結びに行くという方法もあるのです。
おみくじはそこまでかさばるものでもないのでずっと持っていても邪魔になりにくいですが、処分をしたい場合は近くの神社に持っていくのがおすすめです。
ルールを守っておみくじを楽しもう
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結び方の説明でご紹介したとおり、神社やお寺によっては結ぶことを禁止している場所があることがあります。
おみくじを結ぶときは、しっかり所定の場所を確認するようにしましょう。
悪い内容のおみくじを結ぶことは、神様のご加護を願ったり、運勢をよくしてもらうということが目的とされます。
マナー違反の結び方をすれば、神様からも怒られて見放されてしまうかもしれませんね。
おみくじは、自分への教えが説かれたものとも考えられていますので、良い悪いに関わらず、教訓として持ち歩くというのもおすすめです。
そのためにも、おみくじに書かれている意味をしっかり把握することが大事なんですね。