【御花料の意味と封筒の書き方】金額相場は?キリスト教の場合は?
家族や知り合いに不幸があると悲しみがとまりません。
そしてお通夜などに出席したいと思ったときに、亡くなった方の宗教がキリスト教だった場合とても戸惑いますね。
マナーはもちろんですが最初に困るのがお香典のやり方です。
キリスト教の場合は『御花料』というものになります。
今回は、御花料の相場や封筒の書き方などについてご紹介します。
・御花料の金額相場は?
・御花料の封筒の種類は?キリスト教の場合は?
・御花料の封筒や中袋の書き方は?連名の場合は?
・書く色は淡墨?ボールペンや鉛筆はダメ?
御花料とは?意味や読み方は?
御花料と書いて「 おはなりょう 」と読みます。
キリスト教式の葬儀のお通夜や告別式のとき、弔慰金を渡す際の表書きとなります。
仏式でいうと、ご霊前と同じ意味です。
キリスト教の葬儀に参列することはなかなかないことと思いますが、そもそもキリスト教の葬儀では仏式でいう御香典のようにお金を渡すという習慣はないのです。
そのため御花料とは日本の習慣にしたがってあるものということのようです。
御花料の金額相場は?
御花料の金額としての相場についてですが、ほぼ仏式のお香典の相場と同じと考えてよいでしょう。
参考までに金額を書いてみます。
渡す人が30代まで | 40代以降 | |
両親が亡くなった場合 | 5~10万円 | 5~10万円 |
兄弟が亡くなった場合 | 3~5万円 | 5万円~ |
親戚が亡くなった場合 | 1~2万円 | 1~3万円 |
知人が亡くなった場合 | 5,000円~1万円 | 5,000円~1万円 |
渡す方の年代も多少考慮したほうが良いでしょう。
渡すタイミングとしては、前夜祭(仏式でいうとお通夜にあたります)の時に渡すケースが大半です。
前夜祭に参列できなかった場合は、葬式(仏式でいうと告別式にあたります)に渡します。
渡すときはふくさにおいて渡すことを忘れないでください。
御花料の封筒の種類は?キリスト教の場合は?
キリスト教の御花料の封筒は、白い封筒に百合の花や十字架などが書かれているものを使います。
キリスト教には宗派としてカトリックとプロテスタントがありますが、どちらでも使えます。
水引等はありません。
大きい文具屋さんにおいてありますが、もし用意できなかった場合は、白い封筒であれば大丈夫です(郵便用の封筒は郵便番号の記載などがありますので使用できません)。
たまに「御花料」と書いて蓮の花が描かれているものがありますが、それは仏式で使われる「お花代」のことですので、間違いのないようにしましょう。
御花料の封筒や中袋の書き方は?連名の場合は?
御花料の封筒の書き方についてですが、表書きは宗派によって変わります。
カトリックは「御ミサ料」、プロテスタントは「御花料」「献花料」となります。
宗派がわからないときは「御花料」とすると良いでしょう。
そして下の方に氏名をかきます。
連名にするときは3名までぐらいとして、それ以上の人数になるときは、「○○一同」と書いて、別の紙に全員の名前を書き、中包みの中に入れておくようにします。
また中袋の書き方ですが、仏式のときと同じように金額を書きます。
この金額を書く時、特に漢数字とかにこだわる必要はないと言われています。
書く色は淡墨?ボールペンや鉛筆はダメ?
仏式ではよく薄墨を使うように言われますが、キリスト教でも薄墨で書くようにします。
もちろんボールペンや鉛筆で書くのはマナー違反です。
ご冥福を祈る気持ちは共通
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御花料の意味や書き方、相場などについてお送りしました。
なかなかキリスト教の葬儀に参加することが少ないので、戸惑うこともあると思います。
ですが御花料については、封筒の選び方や書き方に間違いがなければ大丈夫でしょう。
後は渡すときのマナーなどについては仏式と変わりません。
葬儀についても違うところが多々ありますが、故人のご冥福を心よりお悔やみ申し上げることが大事ですね。