お中元のお礼状の書き方例文。ビジネスや個人のハガキ書式。
お中元を頂いたら、どうしていますか?
もらいっぱなしではマナー違反になりかねません。
でも改まってお礼状なんて、なんて書いたらいいか書き方が分からないですよね。
大丈夫!お礼状は書き方が決まっている分、覚えてしまえば簡単に書けますよ。
お中元に限らず何かを頂いた時に、サッとお礼状が書けたら素敵ですね。
今回はお中元のお礼状の書き方と文例を紹介したいと思います。
・お中元のお礼状は必要?出す時期は?ハガキやメールでもいいの?
・会社や取引先へお中元のお礼状。ビジネス用の書き方は?
・友人や親せきへお中元のお礼状。個人用の書き方は?
・お中元のお返しは必要?
・今後お中元を断るときの断り方は?
お中元のお礼状は必要?出す時期は?ハガキやメールでもいいの?
お礼状は品物を頂いたお礼を伝える為のものですが、同時に「品物が届きましたよ」という報告を兼ねたものです。
最近では、品物が先方に届いたことを確認できる「荷物の追跡サービス」をしている宅配業者もありますが、やはり、先方から「お中元が届きました」という知らせがないと不安という人も多いものです。
お中元が届いたら、できるだけ早くお礼状を出しましょう。
この時、封書が良いのかハガキで良いのか迷うところですが、基本的にはハガキで大丈夫ですよ。
お中元のお礼状
出来るだけ早くって事は、メールでも良いのではないかと思いますよね。書き方が分からないし、電話でも良さそうな気もします。
電話はぜひして下さい。
特に生鮮食品の場合は、良い状態で届いたか心配しているかもしれません。
友人や家族など、親しい人には電話だけでお礼状を省略しても良いでしょう。
ただ、目上の人や仕事関係の人には、電話だけでなくお礼状を出すのがマナーです。
メールに関しては、ハガキに代わるものとして利用されているので、マナー違反にはあたりません。
しかしマナーとは、結局は相手を不快にさせない為のものですよね。
マナー本に書いてあるからではなく、相手がどう思うかが大切です。
メールでお礼は失礼だと感じる人も中には居るため、相手の性格を考えてから、相応の対応でお礼を伝えるようにしょう。
会社や取引先へお中元のお礼状。ビジネス用の書き方は?
手紙の基本の書き方は、
A前文
①頭語
②時候の挨拶
③安否の挨拶と日頃のお礼
B主文
④起し言葉
⑤用件
C末文
⑥相手の健康を祈る言葉
⑦まとめの言葉
⑧結語
D
⑨後付け(日付や差出人の名前など)
になります。
ビジネスシーンでのお礼状はこの形式で書きます。具体的な手紙の例を見てみましょう。
①拝啓
②盛夏の候、③ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご厚誼を賜り、心より御礼を申し上げます
④さて、⑤このたびはご丁寧なお中元のご挨拶を賜り、まことに有難うございました。
日ごろよりご支援をいただいておりますうえに、このようなご配慮を賜り、かたじけなく存じます。
⑥暑さ厳しき折ではございますが△△様のご健勝と貴社のご隆盛をお祈りし、⑦略儀ながら書中にてお礼を申し上げます。
⑧敬具
⑨令和○○年盛夏
株式会社○○ 山田 太郎
⑩代
⑩頂いた本人がお礼状を書けない時に代筆する場合は、後付けの氏名の後に小さく「代」と書き添えます。
妻が代筆する時は「内」と書くようにしましょう。
これは基本的な書き方ですので、頂いた品物の感想を添えた方が御礼の気持が伝わります。
例えば「○○は、家族の大好物でございます」「こんな立派な■■は、こちらではめったにお目にかかれません」など、できるだけ具体的にお礼を伝えた方が良いですね。
メールでお礼状に変える場合も同じ流れでOKですが、頭語や結語は必要ありませんのでご注意を。
友人や親せきへお中元のお礼状。個人用の書き方は?
基本的には、ビジネス用のお礼状の書き方と同じでかまいません。ただ、あまりに堅苦しい手紙では味気ないですよね。
プライベートのお礼状では、漢語調のあいさつを避けると良いでしょう。
ビジネス用の例文をプライベート用に書きなおしてみましょう。
①( )
②生ビールが美味しく感じられる季節になりました。
③○○さんはお元気でお過ごしでしょうか?
④さて、⑤お心のこもったご挨拶、本当にうれしく思います。
○○は私たちの大好物で、子供たちも大喜びで先を争うように頂いています。
⑥お忙しい毎日でしょうが、素敵な夏をお過ごしください。⑦まずはお礼まで。
⑧( )
⑨田中 花子
親しい間柄では、①頭語⑧結語は省略しても構いません。
もちろん書いても良いですし、漢語調を避けて、①「一筆申し上げます」などとしても良いでしょう。「前略ごめんください」でも良いですね。
②の季節の挨拶も、○○の候とするのが一般的ですが、親しい間柄、特に女性が使うには少々堅苦しい感じがしますから、季節を感じられる挨拶の言葉を添える程度で良いのではないでしょうか。
お中元のお返しは必要?
お中元のお返しは必要ありません。
なぜかというと、お中元というのはお世話になった人への日ごろのお礼として贈るものだからです。
でも、こちらもお世話になっているし、頂きっぱなしは気が引けるという気持ちもあるでしょう。
そういう時は、「御礼」として同程度の品物を送っても構いません。
ただ、頂いたものより明らかに高価なものを贈るのは失礼にあたりますし、「もう贈ってこないで」という意味合いがある地域もありますから注意しましょう。
今後、お中元を断るときの断り方は?
お礼状を送るときに、「いつまでもお心づかいをいただき、恐縮しております。今後はお気づかいのないよう、お願い申し上げます」と、書き添えると良いでしょう。
この時に、頂いた品と同程度の品を一緒に送るのが正式なマナーです。
逆にお歳暮・お中元を贈るのをやめたい時は、急にやめるのではなく、お歳暮だけにする、金額を下げるなど、段階を経てやめるようにします。
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今回はお中元のお礼状の書き方を紹介しました。
お礼状は「お中元が届きましたよ。ありがとう。」という気持ちを伝えるものですから、記事の書き方を参考に、お中元を貰ったら、ぜひお礼状を送るようにしてくださいね。