みかんの食べ過ぎは病気の原因?子供や妊娠中は何個まで大丈夫?
みかんを食べ過ぎると手足が黄色くなる、というのを聞いたことがありませんか。
「それって病気なの?それともただの迷信?」
『いったい何個からが食べ過ぎなのか』
今回は、そんなみかんにまつわる病気や適量についてご紹介します。
みかん好きな方やよく食べる方は必見ですよ。
・みかんを食べ過ぎると下痢や便秘になる?ほかの病気は?
・みかんの食べ過ぎはニキビや肌荒れの原因になる?
・子供や妊娠中はみかんを1日何個まで食べても大丈夫?
みかん食べ過ぎで手足が黄色くなるのは病気?
みかんを食べ過ぎると手足が黄色くなるというのは、迷信ではありません。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
原因はカロテン
それは、みかんに多く含まれている『カロテン』という黄色の色素が原因です。
カロテンを過剰に摂取すると、色素が皮膚表面や皮下脂肪組織に沈着します。
手足から黄色くなっていくのは、手足の皮膚がほかの部分に比べて厚いからです。
医学的には「柑皮症(かんぴしょう)」という名前が付いていますが、色素沈着以外の症状は出ませんから健康に問題はありません。
黄色くなった肌が気になる場合は、カロテンの過剰摂取を止めれば次第に元に戻ります。
黄色くなるのはみかんばかりではない?
みかんばかり食べていた覚えはないのに、黄色くなってきたんだけど‥?という方もいるかもしれませんね。
柑皮症は、みかんだけでなく、カボチャなど、ほかのカロテンを含む野菜でも起こります。
黄疸の可能性も
また、柑皮症ではなく「黄疸(おうだん)」という可能性もあります。
肝機能が低下したときに起こる症状で、柑皮症と同じく肌が黄色くなります。
黄疸の場合は治療が必要ですから、肌だけでなく目の白目部分が黄色くなっていれば受診しましょう。
みかんを食べ過ぎると下痢や便秘になる?ほかの病気は?
みかんに限らず、果物を大量に食べると下痢の原因になります。
原因はみかんなどの果物に含まれる水分や食物繊維です。
水分は体を冷やして胃腸に負担がかかり、下痢になることがあります。
また、水溶性の食物繊維は、適量であれば便秘の解消になりますが、多過ぎると下痢を引き起こします。
みかんの食べ過ぎはニキビや肌荒れの原因になる?
みかんを食べ過ぎると肌荒れするという根拠はありません。
みかんの皮がボコボコしていることや、食べ過ぎると柑皮症になることから生まれた俗説かと思います。
みかんには、ニキビの原因になるどころか、ニキビや肌荒れを予防する成分が多く含まれているんですよ。
ビタミンC
抗酸化作用、新陳代謝の促進、コラーゲン生成の補助など、美肌に欠かせない成分です。
みかんはビタミンCが豊富なだけでなく、果肉が薄い袋で包まれているので、ビタミンが酸化して失われることなく食べることができます。
空気に触れて酸化したりすることもなく、そのまま食べることができるのです。
葉酸(ようさん)
粘膜の代謝を高める効果があります。
また、老廃物を排出する効果があり、肌荒れ防止に役立ちます。
セラミド
肌の潤い成分として注目されているセラミドも含まれています。
β-クリプトキサンチン
免疫力を上げたり糖尿病の進行を遅らせることで注目されています。
肌のヒアルロン酸を増量させる、アクアポリンの生成を助ける役割も担っています。
子供や妊娠中はみかんを1日何個まで食べても大丈夫?
子供の適量は?
みかんに限らず、子どもにおやつとして果物を与える場合、1日の摂取カロリーの15%くらいを目安にします。
ですから、幼児の場合でみかん1/2~1個が目安になります。
野菜ぎらいのお子さんなど、ビタミンを摂るために果物をという場合なら少し増やしてもいいかもしれません。
もちろん食事をたくさん食べるこの場合は、比例して果物を多く食べてもかまいません。
大人の適量は?
妊婦に限らず、成人女性が1日に摂取する果物の目安は約200gです。
みかんは100g弱ですから、適量は一日に2~3個になります。
一見、妊娠中にたくさん摂りたいビタミン類が豊富なので、多めに食べても良さそうですね。
適量のみかんでビタミン補給を♪
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みかんに纏(まつ)わる病気や適量についてお送りしました。
みかんを食べ過ぎると起こる柑皮症は、食べるのを止めると治るので特に心配はいらないということでした。
みかんは、冬に不足しがちなビタミンを効率よく補給できる優秀な果物です。
適量(大人の場合で2~3個)を守って、美味しくいただいてくださいね!