黄砂アレルギーの症状と対策!検査は何科?咳や目のかゆみ、肌荒れは?
近年、黄砂アレルギーの症状に悩む人が増えています。
花粉症と同じような症状なので、花粉症だと思っている人がいるかもしれません。
しかし、黄砂の飛来とアレルギー症状が出る時期が重なるようなら、黄砂アレルギーの可能性があります。
もしかしたら、両方を併発している場合もあるかもしれません。
今回は、黄砂アレルギーの症状や対処法などを詳しくご紹介します。
・黄砂アレルギーの症状とは?
・黄砂アレルギーかどうかを検査するには?病院の何科に行けばいい?
・黄砂アレルギーの予防方法は?
黄砂アレルギーの症状とは?
黄砂アレルギーの症状はどんなものがあるのでしょうか?
一般的におもな症状はこちらになります。
・ 咳
・ くしゃみ、鼻水、鼻詰まり
・ 喉の痛み
・ 息苦しさ
・ 目の充血、涙
・ 頭痛
・ 発熱
・ 皮膚のかゆみ、湿疹、アトピー性皮膚炎
稀に肺炎や気管支炎、喘息を起こすなど重症化することもあります。
そのため、咳や息苦しさは特に注意が必要です。
黄砂アレルギーの正体とは?
でも実はこれらの症状は、黄砂によって引き起こされる健康被害で、アレルギーからくるものではないです。
それなのに、なぜ黄砂アレルギーという言葉があるのでしょうか?
黄砂は、中国内陸部にある砂漠の砂が上空に巻き上げられたものです。
黄砂主成分は岩石の成分である二酸化ケイ素(SiO2)という物質でできています。
この二酸化ケイ素は、アレルギーを引き起こす成分ではありませんが、アレルギーを悪化させる原因になります。
この砂が中国から日本の方に向かって吹いてくる偏西風という風に乗ってやってきます。
日本に到達する黄砂は、大気中を移動する時に大気汚染物質や微生物も取り込んでしまいます。
この、黄砂に含まれる付着成分も曲者なのです。
黄砂に含まれている付着成分(細菌やカビ・ダニ・PM2.5など)が、ぜんそくや気管支炎の悪化を引き起こすと考えられているのです。
黄砂アレルギーかどうかを検査するには?病院の何科に行けばいい?
先ほども説明したように、黄砂そのものがアレルギーを引き起こすアレルゲンではありません。
そのため、検査で黄砂アレルギーを明らかすることはとても難しいのです。
それでも、黄砂が飛散する頃になんらかのアレルギー症状が出たら、まずはアレルギー科を受診してみることをおすすめします。
「黄砂アレルギー」という診断は出ませんが、花粉症などほかの原因による症状なのかどうかはわかります。
それだけでも予防や症状への対処がきちんとできるので、その点では予防や症状の軽減のための対策ができるからです。
ただ、近くにアレルギー科がある病院がない場合もありますよね。
その場合は、今出ている症状に合わせた専門医を受診するのがいいでしょう。
・喉が痛い、咳が出るなどの場合は『耳鼻咽喉科』
・目がかゆい場合は『眼科』
・湿疹や皮膚の痒みの場合は『皮膚科』
を受診します。
どの科を受診した場合にも言えることですが、黄砂アレルギーの薬というものはありませんので、症状にあわせての対症療法(たいしょうりょうほう)になります。
具体的には、咳や鼻水を抑えたり痒みを軽減するといった治療になります。
黄砂アレルギーの予防方法は?
黄砂アレルギーの予防は、黄砂を体内に取り込まないようにすることです。
花粉症の対策と似ていますが、黄砂がたくさん飛んでいる時には、下記のような対策をとりましょう。
・マスクやメガネをして少しでも体内に入ることを防ぐ
・室内では空気清浄器を使用する
・外出をなるべく控える
・外出から帰った時は衣服についた黄砂をよく払う
・洗濯物は部屋干しにする
・掃除する時を含めて、なるべく窓を開けない
気象庁のHP(気象庁黄砂情報)などで黄砂の状況がわかりますので、春から夏にかけての偏西風が強い時期は特に注意しましょう。
黄砂の飛来時期には、黄砂アレルギーの対策を!
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黄砂アレルギーの症状や対処法についてお送りしました。
黄砂アレルギーは花粉症と似ていますが、直接的なアレルゲンの特定が難しいことが分かりましたね。
花粉症やアトピー性皮膚炎・喘息と併発している場合には、重症化することもあります。
思い当たる人は黄砂が飛来する時期には、記事を参考に対策をとるようにしてみてくださいね。