【花粉2024年の時期と飛散状況】ピークは?花粉症対策や予防方法は?
毎年春先になるとおとずれるのが花粉症です。
花粉症は一度なってしまうと毎年悩まされるものですよね。
咳や鼻水、鼻づまりといった症状は日常生活に支障をきたすほどつらいものです。
まだ花粉症にかかっていない方でも、いつかかるか分からないという不安要素もあります。
今回は、花粉2024年の時期や飛散状況、ピークなどについてご紹介します。
花粉症の対策や予防方法についてもありますので、今花粉症の方はもちろん、まだ症状に出ていない方も参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
2024年 花粉の飛散時期や飛散量は?
スギ花粉症が一番多い?
花粉症にかかっている方で一番多いのが、スギ花粉による花粉症です。
やっかいなことにスギ花粉は、北海道南部から九州にかけてどこにでもスギ花粉の飛散が確認されています。
この時期は北海道や沖縄に逃げてしまいたい、と思っている方は少なくないでしょう。
スギ花粉の飛散時期は?
花粉症というと春先のイメージがありますが、実はスギ花粉の飛散は1月から飛散が始まります。
全国的に2~5月に多く夏になると少なくなりますが、また秋になるとスギの花粉の飛散があります。
ただ秋のスギ花粉の飛散はしていても春先ほどではなく、また秋は別な花粉による花粉症の方が多くなりますのであまり知られていないようです。
地域によって飛散時期やピーク時期が変わりますが、そちらは後ほどお話させていただきますね。
2024年のスギ花粉の飛散量は?
2024年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測(前シーズンと例年比)はこちら。
前シーズン比で多めの地域では、昨年大丈夫でも、急に花粉症になる可能性もあるので注意が必要です。
[前シーズンと比較]
北海道 | 非常に多い |
東北 | 青森・岩手・秋田:非常に多い
山形・宮城・福島:少ない |
関東・甲信 | 東京・千葉・埼玉:やや少ない
栃木・群馬・長野・山梨・神奈川:少ない 茨城:非常に少ない |
北陸 | 新潟:やや少ない
富山・石川・福井:少ない |
東海 | 岐阜:やや多い
静岡・愛知・三重:やや少ない |
近畿 | 大阪:普通
奈良:少ない 兵庫・京都・滋賀・和歌山:やや少ない |
中国 | 広島・岡山・山口・鳥取:少ない
島根:不明 |
四国 | 愛媛・香川・徳島:少ない
香川:やや少ない |
九州 | 福岡・佐賀:普通
長崎:やや少ない 大分・熊本・宮崎・鹿児島:少ない |
[例年と比較]
北海道 | 非常に多い |
東北 | 青森・岩手:多い
秋田・宮城・福島:やや多い 山形:普通 |
関東・甲信 | 千葉・埼玉:やや多い
東京・神奈川・茨城・栃木・群馬・長野・山梨:多い |
北陸 | 新潟・石川・福井・富山:やや多い |
東海 | 三重:多い
愛知・岐阜:やや多い 静岡:普通 |
近畿 | 滋賀・和歌山・大阪・京都・兵庫・奈良:やや多い |
中国 | 岡山:多い
鳥取:やや多い 山口・広島:普通 島根:不明 |
四国 | 高知・愛媛・香川・徳島:普通 |
九州 | 福岡・佐賀・長崎・宮崎・鹿児島:やや多い
大分・熊本:普通 |
今年は全国的に花粉飛散量が少し多い傾向なので対策をしておくと安心ですね。
2024年 花粉飛散量のピーク時期は?
花粉の飛散時期や飛散量についてお伝えしましたが、気になるのは飛散のピークの時期ですね。
飛散のピークの時期は、今まで大丈夫だった方も急に花粉症の症状に見舞われたります。
また花粉症の方にとっては絶対に対策をしておきたいタイミングでもありますね。
それでは地域ごとによるスギ・ヒノキ花粉の飛散のピーク時期についてお伝えいたしますので、今後の対策の参考にしてみてくださいね。
地域についてはメインである生活圏の近くの地域を参考にしてください。
スギとヒノキの花粉の飛散ピーク時期は異なりますので、ご注意ください。
※上旬(1~10日)、中旬(11~20日)、下旬(21~月末)
[仙台]
〔スギ〕3月上旬~下旬〔ヒノキ〕ピークなし
[東京]
〔スギ〕2月下旬~3月下旬〔ヒノキ〕3月下旬~4月中旬
[名古屋]
〔スギ〕3月上旬~中旬〔ヒノキ〕4月上旬
[金沢]
〔スギ〕3月上旬~中旬〔ヒノキ〕4月上旬
[大阪]
〔スギ〕3月上旬~中旬〔ヒノキ〕3月下旬~4月上旬
[広島]
〔スギ〕3月上旬〔ヒノキ〕3月下旬~4月上旬
[高松]
〔スギ〕2月下旬~3月中旬〔ヒノキ〕3月下旬~4月中旬
[福岡]
〔スギ〕2月下旬~3月上旬〔ヒノキ〕3月中旬~4月上旬
花粉(花粉症)の種類は?
意外と量も種類が多いのは5月だったりするんですよ。
また、環境省の発表によりますと約60種類の花粉アレルギーが報告されているとのこと。
かなりの数になりますね。今後も増えることも予想されます。
その中でも特に多い花粉アレルゲンを上げてみます。
花粉症といえばスギやヒノキと名前を上げる方が多いと思います。
しかしそれだけではないんですね。
また花粉症の原因となる植物別に、発症しやすい症状も見てみましょう。
樹木の花粉
[スギ]
一番代表的なアレルゲンでしょう。
日本では花粉症の原因で最も多いのがスギ花粉で、花粉症患者の70%といわれています。
スギ花粉は2月から4月の時期にかけての飛散が多いです。
スギは花粉を多く作り風で遠くまで運ばれるので、全国的にスギ花粉症の方が増えています。
スギは北海道南部から九州まで自生していて、特に東北地方と九州地方に多いです。
日本の森林面積のうちスギ林は約18%も占めているんですよ。
鼻水、鼻づまりなどの鼻のアレルギーに加えて、目のかゆみや喉の違和感、皮膚のかゆみなど多くの症状を発症します。
[ヒノキ]
スギと同じように代表的なアレルゲンです。
一般的に、スギよりも少し遅れて飛散を開始するのがヒノキ花粉です。
飛散時期としてはスギより少し遅く、3月から5月の時期にかけて飛散が多いと言われています。
やっとスギ花粉が落ち着いたと思ったら、次はヒノキ花粉に悩まされるという方もいることでしょう。
ヒノキは飛散距離が長いため、広範囲の地域で花粉症を引き起こします。
福島県地方から九州まで分布していて、特に東海地方から西に多いそうです。
症状はスギ同様ですが、スギ花粉症と合わせて症状を持つ方は重症化しやすく長期にわたって症状が続くため、注意が必要です。
[シラカンバ]
シラカバとも言います。
シラカンバは北海道に多く分布するカバノキ科の落葉樹。
北海道では花粉症というとシラカンバが原因となっていて、飛散時期はおもに4月から5月の時期にかけてが多いです。
北海道では平野部でも多く植えられていますが、ほかの地方ですと標高の高いところだけに植えられています。
北海道ではスギはほとんど生息しないためスギ花粉症は少ないですが、その代わりにシラカンバ花粉症が増えているとのこと。
おもな症状は、鼻水、目のかゆみ、くしゃみなどですが、それに加えてリンゴなどを食べて口内がかゆくなる口腔アレルギーを引き起こすこともあります。
草木の花粉
[ブタクサ・ヨモギ]
キク科の植物です。
8月から9月の時期にかけて多く、夏風邪と勘違いをしている方が多いのです。
ブタクサ・ヨモギは全国の道ばたや河原に生えていて高さが約1mほど。
北海道と沖縄では分布が少ないようです。
ブタクサやヨモギは低い位置で生息する植物なので花粉が風に乗りにくく、飛散距離は短めです。
そのため、植えられているところに近づかなければ発症や症状を予防することができます。
このブタクサはスギ、ヒノキについで患者数が多く、日本人の約5~15%がブタクサをアレルゲンとしての花粉症を患っています。
鼻や目の症状のほかに喘息になる原因にもなります。
[カモガヤ]
イネ科の植物です。
こちらも全国的に分布していて、道路脇、公園、河川敷、牧草としても使用されています。
飛散時期は5~7月で、ブタクサ等と同じく飛散距離が短いので花粉症にならないよう近づかなければ安心です。
イネ科花粉症の症状はスギ花粉症と似ていますが、スギ花粉症よりも症状が強く出る傾向があります。
また小麦の食物アレルギーを発症しやすいといわれています。
[カナムグラ]
カナムグラという植物を知っていますか。
和名では鉄葎と書き、ツル状の茎に鋭いトゲをもった植物です。
花粉の飛散距離は数十メートルと短く、花粉の量も多くはありません。
しかし、道端に生息しているので誰もが発症する可能性があるでしょう。
非常に繁殖力が強いので一度発生すると縦横無尽に絡みつき、あたり一面を覆ってしまうほどです。
トゲは手や足が直接触れると出血してしまうことがあるほど鋭いため、生息しているところに行く場合には注意が必要です。
鼻や目の症状に加えて、メロンやスイカなどを食べて口内がかゆくなる口腔アレルギーを引き起こすことがあります。
花粉 地域ごとの時期やピークは?
花粉の飛散時期には地域ごとによって多少のずれがあります。
そこで花粉別に地域ごとの時期やピークなどについてご紹介します。
※飛散時期があっても飛散量が多いというわけではありません。
・ ヒノキ 4~6月飛散 ピークなし
・ カモガヤ 5~9月飛散 6月ピーク
・ ブタクサ ほとんどなし
・ シラカンバ 4~6月飛散 5月ピーク
本州との大きな違いはスギ花粉が非常に少なく、シラカンバの花粉飛散が多いということです。
シラカンバ花粉症は5月、イネ花粉は6~7月、ヨモギ花粉は9月が飛散時期となっています。
スギ花粉、ヒノキ花粉の飛散は年度差があります。
飛散前に情報収集しておくと事前に対策ができますね。
・ ヒノキ 3~5月飛散 4月ピーク
・ カモガヤ 3~10月飛散 5~6月ピーク
・ ブタクサ 8~10月飛散 9月ピーク
・ シラカンバ 4~6月飛散 5月ピーク
東北は南北に長く太平洋側と日本海側で気象条件に大きな違いがあるので、飛散傾向も各年で違ってきます。
飛散時期のおおよその目安としては、スギ花粉が3月~4月、カモガヤ等のイネ科の花粉が5~6月、ヨモギ花粉やブタクサ花粉が8~10月となっています。
酪農地帯が多くある東北では、カモガヤが牧草として多く栽培されていることもあり、スギ花粉症に次いでカモガヤ花粉症の方が多くいます。
カモガヤは道路沿いや通学路、校庭に生えていることもあるので、小中学生や高校生にもカモガヤ花粉症に悩まされる方が多くなってきています。
・ ヒノキ 1月後半~6月飛散 3~4月ピーク
・ カモガヤ 2~12月飛散 5~6月ピーク
・ ブタクサ 7~12月飛散 8~9月ピーク
・ ハンノキ 1~5月飛散 ピークなし
スギ花粉やヒノキ花粉の飛散と同時期に、ハンノキという落葉樹の花粉が飛散します。
これらが2~4月、その後クヌギ、ケヤキ、カシが4~6月、イネ科の花粉が4~10月、ブタクサ、ヨモギの花粉は8月中旬~11月となります。
イネ科の花粉飛散時期が長いですが、イネ科のカモガヤ花粉のピークは5~6月となっています。
・ ヒノキ 2月半ば~5月飛散 4月ピーク
・ カモガヤ 3月後半~10月飛散 ピークなし
・ ブタクサ 9~10月半ば飛散 ピークなし
・ ハンノキ 1~4月飛散 ピークなし
東海、北陸地方の花粉症患者の7割はスギ花粉症といわれています。
2月中旬~4月にかけて飛散のピークとなっています。
その後にはコナラというドングリのなる樹木の花粉が4~5月に飛散します。
・ ヒノキ 2月半ば~5月飛散 4月ピーク
・ カモガヤ 2~11月飛散 5~6月、8~9月ピーク
・ ブタクサ 8~10月飛散 9月ピーク
・ ハンノキ 1~4月飛散 ピークなし
この地域ではイネ科の花粉飛散が多くなっていて、ハルガヤやカモガヤ花粉が4~7月初め頃まで飛散します。
河川敷や公園にも生息しているので、スギやヒノキの花粉よりも重症の場合もあります。
ブタクサ花粉やヨモギ花粉は8~11月頃に飛散がみられます。
近畿地方では、和歌山ではウメの栽培が盛んなためウメ花粉症、兵庫県ではクリの花粉症というものも報告されています。
ウメ花粉は2月、クリは5月に多いようです。
・ ヒノキ 3~5月半ば飛散 3月~4月ピーク
・ カモガヤ 5~6月飛散 ピークなし
・ ブタクサ 7~10月飛散 9月ピーク
・ ネズ 4~5月飛散 4月後半ピーク
・ オリーブ 5月~6月 5月後半ピーク
スギ花粉は10月下旬から飛散が始まり、2~5月をピークとなります。
この地域特有のものとしては、ネズという植物の花粉です。
瀬戸内地方に多く分布するため、スギ、ヒノキに次いで飛散量が多いといわれています。
また、小豆島でのオリーブの栽培の影響でオリーブ花粉症の方もいます。
オリーブは5月に開花するため、春から初夏にかけて鼻のアレルギー症状で悩まされる方の25%はオリーブが原因といわれます。
・ ヒノキ 3~5月半ば飛散 3月ピーク
・ カモガヤ 2~12月飛散 4~6月、8~9月ピーク
・ ブタクサ 9~10月飛散 9月後半ピーク
・ ハンノキ 2~4月飛散 ピークなし
1月になるとすぐにスギ花粉の初観測が見られ2月にはピークをむかえます。
3月にはヒノキ、4月にブナ科、イチョウ科、カバノキ科の花粉が飛散し始めます。
夏の時期は飛散があまりみられませんが、9~10月になるとイネ科、キク科などの飛散が始まります。
花粉の飛散量が増える理由は?
花粉の飛散量を調べる時、前年の夏のお天気がとても影響します。
・ 日照時間が長い。
・ 雨が少ない。
これらの条件が重なると、翌年の春の花粉の飛散量が増えてしまいます。
① スギの雄花は7~8月に作られる。
↓
② まず、この時期の日照時間が長く、気温が高いと雄花の量は多くなります。
↓
③ そして、冬の開花準備期間(休眠中)に外の気温が高いと開花が早まり、低ければ開花は遅くなります。
猛暑や暖冬だと、花粉の飛散量は多くなりやすいということになりますね。
そして、2月上旬からの花粉シーズンが予報されていますが、実は2月から対策しても少し遅いんです。
それは花粉シーズンになる前からすでに花粉の飛散は始まっているからですね。
ですのでアレルギーに対して敏感な方は、1月のうちからの対策をおすすめします。
早めに対処しよう!花粉症の対策方法は?
自分でできる花粉症対策ですが、極力花粉から身を守るようにすることが大事です。
そのため次のようなことを日常的にするようにすると良いでしょう。
花粉症にかかっていない方でも実践をすることで、少しでも花粉症にかかるのを予防することができますよ。
風の強い日はなるべく外出を控えましょう
特に昼前から午後3時ころまでがピークとなっていますので、その時間帯を避けるだけでも効果があります。
マスクやメガネの着用
花粉症の原因の花粉を体内に侵入させないことが一番の大切です。
そのため、マスクやメガネの着用を心がけましょう。
[マスク]
マスクをすることで、吸い込む花粉の量を約1/3~1/6に減らすことができるといわれています。
マスクは鼻から口をしっかりと覆うものを選び、横に隙間ができないようにするのがポイントです。
顔にフィットし、使い捨てできるものを選びましょう。
超立体型のマスクであれば、女性の方の口紅とかも付きづらいようになっています。
また、乾燥が気になる方は保温保湿効果の高いウェットタイプのマスクもあります。
[メガネ・ゴーグル]
また、花粉症の症状として目のかゆみがある場合には花粉対策用メガネの使用がおすすめです。
プロテクター付きのメガネやゴーグルのように目の周りからスギ花粉が入ってこないように、ぴっちりと目の周りを覆ってくれます。
もちろん通常のメガネでも約40%ほど減少させることができるといわれていますが、花粉症用の防御カバー付きのメガネなら約65%も花粉の侵入を減らすことができるといわれます。
目のアレルギー症状がある方はコンタクトレンズの使用はおすすめできません。
アレルギー性結膜炎を悪化させてしまう可能性もありますので、症状がある時はメガネに変えてみた方が良いでしょう。
帽子を着用する
特に女性の方ですが、外を歩くと髪の毛に花粉が絡んで、取りづらくなってしまいやすいといわれています。
ですので髪などに花粉がつかないようにするために、帽子を着用するようにしましょう。
帽子をかぶるとか髪を束ねることによって、髪の毛に花粉が付く範囲を少なくします。
花粉のつきにくい服装やコートを着る
外出すると、どんなに注意していても花粉を付着させてしまいます。
花粉をなるべく寄せ付けないためにも、服選びにも注意してみましょう。
洋服やコートは花粉がつきにくいツルツルとしたものを選ぶと良いですね。
ウール素材の服は、一般的に花粉を付着させやすいといわれています。
逆に綿や化学繊維の服は比較的付着しにくいようです。
また、2月~4月にかけてのピーク時にはまだ寒さもあって、コートなどを着る機会が多いと思います。
静電気防止スプレーを使って花粉を付きにくくするのも良いですね。
洗顔・手洗い・うがいをする
外から帰ってきてから花粉をしっかり落とすためにも手洗いやうがいは必須です。
花粉症の時期に喉がイガイガした経験がある方もいることでしょう。
口や鼻から吸い込んだ花粉は喉へ付着してしまいますので、その花粉を洗い流すためにもうがいはとても大切です。
洗濯物は室内干しで
洗濯物は、この時期に外で干すと、花粉症がたくさん付く可能性があるので大変危険です。
できるだけ室内干しをしましょう。
室内干しをすれば乾燥対策にもなるのでおすすめです。
車も花粉対策
車を運転する方は、車の通風口からも花粉が入ってくることがあります。
花粉対策用のフィルターがありますので、花粉の時期はできるだけ装着したほうがいいでしょう。
花粉症の効果的な予防方法は?
生活習慣で気をつけることは?
日頃の生活習慣で気をつけることによって、花粉症の症状が緩和されることがあります。
具体的には下記のようなことを意識すると花粉症予防に効果的です。
・ ストレスを溜めないようにしましょう。
・ アルコールや煙草は控えましょう。
・ 外出など控えることによっておこりがちな運動不足を解消するために、家の中でも軽いストレッチをするようにしましょう。
病院での症状緩和の方法は?
花粉症は自分でできる対策をやっていても毎年は辛いものです。
今は、花粉の飛散が始まる前に、病院で受ける薬物療法も少しずつ実績を上げてきています。
そこで花粉症の症状が出る2週間ほど前に、抗アレルギー薬を使用する方法もあります。
抗アレルギー・ヒスタミン剤、点鼻薬等によって花粉症の症状を緩和をしたり、また漢方薬による緩和なども効果を上げてきています。
また注射による治療、ステロイドやヒスタミンなどもされていますが、『減感作療法』『舌下免疫療法』といった治療法もあります。
症状が出る前に受けないと効果が出ない場合もありますので、病院に行く場合は早めに予定を立てておくと良いでしょう。
花粉症とは?症状や原因は?
花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉が原因で起こるアレルギー性の病気です。
花粉という異物(アレルゲン)が体の中に侵入すると、私たちの体の中ではそれを受け入れていいのか考えます。
考えた結果、排除すると判断した場合には花粉に対して抗体が作りだされます。
抗体ができると、再び花粉が入ってきた時に、入ってきた部分(鼻や目など)の粘膜にもともとある抗体と結合して、ヒスタミンなどの化学物質を分泌し、体の外に放り出そうとするんです。
くしゃみは外に吹き飛ばすため、鼻水や涙は洗い流すため、鼻づまりはそれ以上体の中に花粉を入れないためなんですよ。
花粉症の症状は?
花粉症にはどのような症状があるのでしょうか。
花粉の飛散初期にはくしゃみ・鼻水・目のかゆみがあり、飛散後期には鼻づまりとなって息をするのが苦しくなってきます。
鼻:鼻水と鼻水からくるくしゃみ、またひどい時は鼻づまり。
目:痒みが止まらなくなり、目が赤くなり涙が止まらない。
これらの症状に関連して睡眠不足や集中力がなくなってきたり、食欲がなくなるなど、ひどいときには鬱の症状を引き起こしかねません。
そのため、症状が辛い時には、病院の耳鼻科・眼科・アレルギー科を受診するようにしましょう。
地域や時期などによって違いはありますが、花粉症になってしまうと日常生活にも支障が出るほど悩まされます。
そんな厄介な花粉症時期を少しでも快適に過ごすために、できるだけしっかりと対策をしていきましょう。
花粉症になる原因は?
年々花粉症に悩まされる方の数は増えています。
その理由は少なくても4つあると考えられます。
一つ目は、スギ花粉の増加です。
昭和30年代に盛んに植林された杉の木が近年成熟し、多くの花粉をつけています。
また、たくさん杉の木が植林されましたが、建築材料としての価値が下がってしまい、手入れや伐採されることなく放置されていることも花粉の飛散量を増やす原因と考えられます。
二つ目は、食生活の変化です。
日本人の食生活は欧米化が進んでいて、肉類の摂取量が増えています。
その結果、高たんぱく、高カロリー傾向にあります。
たんぱく質には免疫機能を高めるために必要な栄養素ですが、摂取しすぎると免疫機能が過剰に働いてしまい逆効果なんです。
また、甘い物や香辛料などの刺激物、アルコールなどを摂取しすぎるのもよくありません。
炎症を引き起こしやすかったり、症状の悪化にもつながる可能性があります。
花粉症になってしまった場合には、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
三つ目は大気の汚染です。
排気ガスなどで汚染された大気中の微粒子が体内に入ることで、たくさんの抗体が作られます。
そのため、花粉症の症状も出やすくなってしまっているのです。
また、舗装された道路が増えることで、地面に落ちた花粉が舞い上げられ体内に入りやすくなったのも原因です。
四つ目はストレス社会や不規則な生活です。
アレルギーとストレスは実は深く関わり合っているんです。
ストレスが限界を超えると自律神経が乱れ、アレルギー症状がひどくなるといわれています。
人間の体では交感神経と副交感神経と呼ばれる神経が働いています。
この交感神経というものは、動いている時やストレスを感じている時に働きます。
副交感神経は、リラックスしている時や体を回復させる時などに働いています。
この二つがバランスよく働いてくれていればいいのですが、たくさんのストレスがこのバランスを乱してしまいます。
自律神経が乱れると免疫ホルモンの分泌にも影響します。
自律神経がストレスで疲れきってしまうと免疫ホルモンの分泌が少なくなります。
すると、免疫機能が抑制できなくなるので、過剰に免疫が働いてしまいアレルギーがひどくなってしまいます。
寝不足などの不規則な生活も免疫力を下げたり、免疫システムを乱れさせる原因になります。
十分な睡眠は体調管理の上でもとても大切です。
花粉症とうまく付き合っていきましょう。
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花粉の時期と飛散状況、花粉症対策や予防方法についてお送りしました。
一度花粉症になると毎年付き合っていかなければなりません。
長期間続く症状で気持ちも落ち込んでしまうという方も多いかもしれませんね。
また、対策方法や予防法についても知っておくと少しでも快適に過ごすことができますね。
すこしでも花粉症の症状が緩和されるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。