【干し柿の作り方】簡単に上手に作るコツは?焼酎でカビ対策する方法は?
幼いころに実家の軒先でよく見かけた干し柿。
実家を離れてからはあまり見かけなくかってしまいましたが、涼しくなってくると無性に食べたくなってきますよね。
でも、探してみると意外に高級品でびっくりしませんか?
この際、作り方をみて、自分で干し柿を作っちゃいましょう!
大人も子供も美味しく食べれて栄養満点なのでおすすめですよ。
今回は、干し柿の効能や作り方、保存方法などをご紹介します。
・干し柿の効能とは?
・干し柿に向いている品種は?甘柿でもいいの?
・干し柿を作る時期は?
・干し柿の作り方、カビを防止するには?
・干し柿の上手な保存方法は?
干し柿の効能とは?
もともと栄養価が高い柿ですが、干し柿にすることによってさらにその栄養価が高まります。
ビタミンCこそ減少しますが、ビタミンA、食物繊維、カリウムが増えるんですよ。
その効能は実にさまざま。
[ビタミンA]
目や粘膜、皮膚の健康を保つ。
[食物繊維]
整腸作用により便秘の改善が期待できる。
[カリウム]
脳卒中、高血圧の予防、むくみの軽減。
ほかにも、胃腸を丈夫にして内臓を温める作用があります。
まさに、寒くなっていくこの時期にもってこいですね。
無性に食べたくなるのは、身体がこの効能を知っているからなのでしょうね。
干し柿に向いている品種は?甘柿でもいいの?
干し柿といえば、基本的には渋柿で作ることが多いですよね。
渋柿でしか作れないものだと思っていた方もいるかもしれませんが、甘柿でも作れるんですよ。
でもやっぱり濃厚な甘みを感じられるのは渋柿で作ったもの。
というのも、生のままだと渋みを強く感じてしまう渋柿ですが、実は糖度は甘柿よりも高いんです。
渋柿が手に入らない場合は、甘柿でも作ることが可能なようですが、いつもの味を求めてしまうとアレ?となってしまうかもしれませんね。
でも意外に口に合うものができるという場合もありますから、試してみるのもアリかと思います。
干し柿を作る時期は?
干し柿を作る時期は、寒くなるのが早い地域だと10月頃から作り始めるところもあります。
気温が15度以下で、湿度が低い環境が適しています。
さらに、乾燥した冷たい風にあたると味が抜群に良くなるんですよ。
地域によって異なりそうですが、関東周辺だと11月中旬あたりからがよさそうですね。
干し柿のできは天候に左右されやすいので、作るタイミングも気をつけなくてはならないのです。
干し柿の作り方!カビを防止するには?
干し柿を作る途中で大切なのは、カビを防止すること。
丁寧に作っていたけどカビが生えてしまった!という体験談をよく見聞きします。
『乾燥する時期に、風通しの良いところで作るのがよい』というのもこういったわけなのです。
焼酎を使った作り方も有効なのでご紹介しますね。
[用意するもの]
・ 渋柿
・ 焼酎
・ ひも
[作り方[]
① 柿の枝をT字になるように切っておく(ひもがかけやすくなる)。
② 柿を洗い、ヘタは残して皮をむきます。
③ 沸騰させたお湯にくぐらせて、煮沸消毒をします。
④ 柿が浸せるくらいの器に焼酎を入れ、ヘタをもって果実の部分をくぐらせる。これがアルコール消毒になります。
⑤ 枝の部分にひもを結び、柿をつなげていく。柿どうしがくっつかないように間隔に気をつける。
⑥ 日向の風通しの良いところに干す。雨が当たらないように注意!
⑦ 約1週間で表面が乾くので、そうしたら実を全体的にもむ。
⑧ さらに乾燥させる。
カビがみつかったら早めに焼酎でふき取る。味見をしながら、好みの固さまで乾燥させましょう。
動画を参考に干し柿を作るのもおすすめですよ。
干し柿の上手な保存方法は?
たくさん作ったら、少しずつ、長い間楽しみたいですよね。
干し柿が完成した後は、乾燥させないのがポイントですよ。
保存方法によっては長期保存も可能ですから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
常温保存
そのままだと水分が飛んでしまって、乾燥がすすんでしまいます。
お好みの固さになったら、常温で保存する場合、キッチンペーパーに包んだり紙袋に入れたりするとよいです。
3日程度は持ちますよ。
冷蔵保存
冷蔵庫で保存する場合は、におい移りが気になるところ。
紙袋に入れたりキッチンペーパーで包んだものを、ジップ付の保存袋に入れると、におい移りは防げます。
においが強いものとは離して、野菜室で保存するとより乾燥が防げます。
1週間くらい持ちますよ。
冷凍保存
実は、冷凍保存可能です!
丁寧に空気を抜きながら1個づつラップで包みます。
そして、ジップ付のフリーザーバックに入れ、ここでも空気を抜くようにしましょう。
1ヶ月~半年くらいは保存可能なんです。
長く置いておけば置くほど乾燥しやすくなる点は、ほかの食品と同じなようなのでご注意を。
冷蔵庫解凍でも、常温解凍でもどちらでも大丈夫ですよ。
今年は干し柿づくりにトライ!
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干し柿の作り方や保存方法などをお送りしました。
おばあちゃんが作っているというだけで、かなり手間がかかるイメージだった干し柿作り。
意外と自分でも作れるものだということがお分かりいただけたと思います。
おばあちゃんが作ったように上手にはいかなくても、“子どもと一緒に、楽しみながらできそう”なのが良いですよね。
渋柿が手に入ったらぜひトライしてみてくださいね!
我が家の恒例行事に追加されるかもしれませんよ♪