昼寝後の頭痛の原因と治し方。吐き気やだるさの解消法は?病気の可能性は?
お昼ごはんのあと眠りに誘われちょっとウトウト、でも起きたら頭痛が‥!、という経験をされた方はたくさんいらっしゃると思います。
そのつらさを分かっているため、眠る時間と環境があってもあえて寝ないでやり過ごしたこともあるのではないでしょうか。
しかし昼寝して気持ちよく休息をとれたほうが健康にはよいといわれます。
今回は、昼食後の頭痛の原因や治し方などについてご紹介します。
どうしたら、つらい頭痛やだるさにおそわれずに休息をとれるのか?
また、もし頭痛が起きてしまったら、どうしたら解消ができるのかなどありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・昼寝後に吐き気やだるい症状が起きる原因は?
・昼寝後の頭痛で病気の可能性は?
・昼寝後の頭痛の治し方や解消方法は?
昼寝後に頭痛がする原因は?
夜に寝ついて、朝に頭痛がすることももちろんないわけではありません。
しかし、昼寝の方が、やはり頭痛やだるさなどの症状が出やすいのも経験上お分かりの方は多いはず。
体内時計に逆らっているから頭痛が起きても仕方がないのでは?とおっしゃる方もいるかもしれません。
しかしながら、昼寝の頭痛の原因の多くは「眠っている間の姿勢」、「眠っている時間」の2つに大別されていることがわかってきています。
その原因に注目することで、昼寝後の頭痛やだるさをできるだけ軽くすることは可能なのです。
順番にご説明していきますね。
眠っている間の姿勢
職場のお昼休憩などで、椅子に座ったまま腕を組んで眠ったり、または机に突っ伏すように眠ったり、そうした無理のある姿勢で眠ることもあるかと思います。
そういった姿勢でいると、どうしても頭の重さで首の周りの筋肉が緊張して、それが頭痛や首・肩の違和感に残ってしまいます(緊張性頭痛)。
眠っている時間
ノンレム睡眠とレム睡眠と、睡眠には2種類あるとお聞きになったことがあると思います。
これは簡単に言いますと、ノンレム睡眠は(眼球運動のない)深い眠りのこと、レム睡眠は(眼球運動のある)浅い眠りです。
浅い眠りのレム睡眠の時に目が覚めるほうが、体にとってごく自然な覚醒がのぞめます。
いわゆる、「スッキリした目覚め」というやつですね。
夜眠るときにカーテンを少し開けておいて、日の出とともに少しずつ太陽光線を感じるようにしてレム睡眠を起床時間に合わせる、といったような健康法もあるくらいです。
それでは、これを昼寝に合わせて考えるとどうなるのでしょうか。
人は眠りについてから約30分経つと、ノンレム睡眠つまりは深い眠りに移行します。
ですので、その手前のレム睡眠つまりは浅い眠りの間に目を覚ますようにすると、スッキリと昼寝から起きることができるというわけです。
逆にノンレム睡眠の時に目覚めると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、全身とくに脳の血流が急激に乱れることで頭痛が起きることが分かっています(偏頭痛)。
したがって、レム睡眠つまりは浅い眠りの間に目を覚ますことは、スッキリ感とともに、頭痛予防にもなるというわけですね。
昼寝後に吐き気やだるい症状が起きる原因は?
一般的に、昼寝の後に吐き気やだるさが起きるのは偏頭痛を起こしていることが多いと言われています。
偏頭痛といえば、吐き気やだるさはつきもの。
前にも述べましたが、昼寝の時間をコントロールすることで、ある程度、偏頭痛はコントロールできることが明らかになっています。
昼寝は30分以内にはおさえましょう。
スマホのアラームなど活用されるといいですね。
また、寝入る直前にコーヒーを飲んでおいて、消化吸収される20分以降にカフェインの眠気覚ましの効果が出るように行う方法もおすすめですよ。
昼寝後の頭痛で病気の可能性は?
昼寝後の頭痛のほとんどは、数時間でおさまるような一時的なものだと言われています。
しかし夕方になっても安静にしててもその状態が続いていたら、下記に挙げたような症状がある時は重病の可能性もあります。
心当たりがある場合には早めに受診されることをおすすめします。
・ 今までに経験したことがないような頭痛
・ めまいや吐き気、手足のしびれがある
・ 言葉がでてこない(呂律が回らない)
昼寝後の頭痛の治し方や解消方法は?
昼寝して起きたら頭痛‥そんな時はまずは水分を摂りましょう。
電解質の豊富なスポーツドリンクが理想的ですが、麦茶などでもかまいません。
眠っている間は当然ですが、水分補給をすることができません。
しかし、睡眠中も汗はかきます。
水分不足が原因で頭痛を招くこともあるので、起きたら(できたら眠る前も)まずは水分摂取です。
次に安静にしましょう。
血管がゆるんでいても(偏頭痛)、締まっていても(緊張型頭痛)どちらにしろ安静はとても大切です。
その間に、体は自然とすこやかな方へと導いてくれるのです。
次に、偏頭痛のようなら頭を冷やし、緊張型頭痛のようなら首や肩を温めましょう。
どちらかわからない時は楽になれる方法をチョイスしましょう。
そのためにはアイスパックなど常備しておくのをおすすめします。
温める時はタオルにお湯をかけてからしぼり、それをビニール袋に入れてから使うと、比較的長持ちしますよ。
積極的に休みましょう♪
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昼食後の頭痛の原因や治し方についてお送りしました。
ちょっとした休息をとることで、生活習慣病やこころの病・ストレス緩和にも効果があることがわかっています。
みなさんもぜひ、体も心を楽になれるお昼寝タイムを積極的にとるようにしてくださいね!
休むことも、立派な仕事のひとつなのですよ。