初正月の羽子板や破魔矢の意味。いつまで飾る?お返しは?
お正月にお寺や神社で買うことができる破魔矢ですが、実は初正月お祝い品でもあるのを知っていますか?
また、最近ではあまり使われているのを見なくなりましたが、お正月の遊びの一つだった羽子板も同様です。
今回は、初正月のお祝い品の破魔矢や羽子板を飾る意味や期間を紹介したいと思います。
・羽子板や破魔矢の飾り方は?
・羽子板や破魔矢はいつまで飾っていいの?時期は?
・初正月のお祝いのお返し方法は?
初正月のお祝いにもらう羽子板や破魔矢の意味は?
初正月を迎える赤ちゃんが女の子なら羽子板、男の子なら破魔矢を贈ります。
かつては、寒い冬をまだ小さな赤ちゃんが無事に乗り越えられるようにと、母方の実家が贈るという風習があったそう。
「悪いものを追い払い、健やかに育ちますように」と、願いが込められた贈り物なんです。
破魔矢は今でもお正月に買う家が多いように、魔を退ける力があります。
羽子板も、女の子がお正月に羽をついて厄落としをするという古来の風習から、厄除けの意味を持っています。
羽子板の羽は害虫を食べるトンボに似ているので縁起が良いとされているんですよ。
羽子板や破魔矢の飾り方は?
羽子板も破魔矢も、特に飾る場所や飾り方は定められていません。
古くは、格式高いとされている床の間が良いとされていましたが、悪いものを追い払う意味と、お正月に多くの人にお披露目できるという目的から、最近では玄関に飾ることも。
お正月の挨拶は家には上がらずに済ませてしまう場合もあるので、玄関に飾っておくと話題にもなるので良いアイデアですよね。家族みんなが集まるリビングなども、空間が華やかになっていいかもしれません。
羽子板や破魔矢はいつまで飾っていいの?時期は?
飾り始める時期
初正月のお祝いとしての羽子板や破魔矢は、12月に飾れるように贈られることが一般的です。
12月中の大安など、良い日に飾るようにしましょう。
ただし、避けなければいけないのが12月29日と31日。
12月29日は「苦立て」と呼ばれ、苦しみを連想させるため。
12月31日は「一夜飾り」と呼ばれ、家を守ってくれる神様が早朝に見回りをするのに間に合わないのです。
初正月の羽子板や破魔矢だけでなく、お正月の準備はこの日よりも早くしなければいけないといわれているので、余裕をもって飾りつけをしたいですね。
片付ける時期
羽子板や破魔矢を片付ける時期ですが、少なくとも松の内である1月7日(地域によっては15日)までは飾っておきましょう。
羽子板は桃の節句である雛祭り、破魔矢は端午の節句であるこどもの日にも飾ることができるので、雛人形や五月人形と一緒に片付ける場合も多いようです。
もっとも、お正月にお寺や神社で買う破魔矢は神棚などに年中飾っているものなので、初正月の羽子板や破魔矢も一年中飾っていても、何の問題もないんですよ。
初正月のお祝いのお返し方法は?
初正月のお祝いは、かつては母方の実家が贈るとされていたので、母方の実家にいただいたのであれば特に返しは必要ありません。
お礼の言葉と、赤ちゃんの顔を見せに行くというくらいで良いのではないでしょうか。
もし親戚や別の方からいただいた場合には、「内祝い」としてちょっとしたお菓子などをお返しすると安心かなと思います。
初正月の羽子板や破魔矢の金額は様々なので、お返しの金額も目安が難しいのですが、お礼の気持ちが伝われば十分ですよ。
羽子板や破魔矢を飾って、華やかな初正月を
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羽子板や破魔矢はもちろん、雛人形や五月人形も、飾るスペースに悩むものですよね。
でも、どれも子供の成長を願う大切なお祝い品。
子供が成長したときに、たくさんの祝福を受けて生まれ、育ってきたということを伝えるためにも、毎年きちんと飾りたいですね。
特に初正月の羽子板や破魔矢は、子供だけでなく家全体の厄除けにもなるので、大切に飾って良い一年を迎えましょう。