初正月のお祝いの金額相場。羽子板や破魔矢は誰が買う?
子供が生まれてから一年間はお祝い事がたくさんあります。
その中で初めてお正月を迎えることももちろんその一つです。
子供が初めて年神様をお迎えして行うお祝いですが、そこには様々な風習などがあります。
そこで初めてお正月を迎えることでお祝いをしますが、
その時にどのような形でお祝いをしたらよいか、またお祝い金の相場やお返しなどについて詳しく書いていきたいと思います。
・初正月の羽子板や破魔矢は誰が買うの?
・初正月のお祝いで熨斗の書き方は?渡す時期は?
・初正月のお祝いのお返しはどうすればいい?
初正月の意味とは?お祝いの金額相場は?
初正月の意味とは?
初正月とは子供が生まれて最初に迎えるお正月のことを言います。
昔はお正月を迎えると一つ歳を取る、いわゆる数え歳が主流でした。
赤ちゃんが生まれたときを1歳として初正月を迎えると2歳になるお誕生日ということでおめでたいことでした。
また昔は不衛生な環境が多かったり、栄養の点でも満足な食事が摂ることができないということが多かったので、成長するということが難しかったのです。
それだけに一つ年をとるということは嬉しいことだったのです。
そこで家族や親戚とみんなでお祝いをし、病気や災いなどから子供を守ることを祈願するという風習がありました。
お祝いの金額相場は?
それではお祝いとしてどれくらい皆さん包んでいらっしゃるのでしょう。
気になる相場はこちらになります。
親戚 5,000円~10,000円
兄弟姉妹 5,000円
友人 3,000円~5,000円
初正月の羽子板や破魔矢は誰が買うの?
初正月には男の子には破魔矢(破魔弓)、女の子には羽子板を贈る風習があります。
破魔矢は魔除けとか厄除けなどの意味で、羽子板は子供の病気の原因となる蚊を近づけさせないようにするという意味があったそうです。
では、破魔矢や羽子板は誰が買うのでしょうか?
特に決まりごとはないようですが、母親の実家が贈ることが多いようです。
両家で出し合って購入する場合もあるとのことです。
ただ気をつけたいのが地方によって独自の風習があるということ。
上記でもお話しました、お祝い金の相場についても、地方によってかなり違う場合があります。
事前に父方の実家や母方の実家に問合せておくと良いと思いますよ。
また、父親が生まれた時買ってもらった破魔矢や、母親が生まれた時買ってもらった羽子板を赤ちゃんに譲る、ということをされる方がいらっしゃるそうですが、
破魔矢など赤ちゃんの厄除けの意味合いからすると、譲り受けたものは厄も譲り受けるとして縁起が良くないこととされています。
赤ちゃん一人に自分のものとしての破魔矢や羽子板を用意するようにしたほうが良いでしょう。
※地方によっては男の子の場合、凧を上げてお祝いしたり、学問の神様の天神様の人形を飾るところもあるようです。
また女の子には手毬を渡すところもあります。
初正月のお祝いで熨斗の書き方は?渡す時期は?
お祝いを贈る場合ですが、金銭の場合ですと祝儀袋に入れます。
表書きは水引の上は「祝初正月」と書いて下には贈る方の名前を書きます。
破魔矢や羽子板を贈る場合ですが、飾り付けが12月の中旬ころ(12月13日の事始めの日に飾るところもあるようです)からと言われています。
その前に届くように贈ると良いでしょう。
熨斗の書き方は、水引の上は「祝初正月」と書いて下には贈る方の名前を書きます。
初正月のお祝いのお返しはどうすればいい?
破魔矢や羽子板を贈られた両親には、一般的に内祝いとしてお返しは必要ないようです。
ただ気持ちとして、お礼状といただいた破魔矢や羽子板の前で写した赤ちゃんの写真を数枚贈ると、喜ばれるのではないでしょうか。
また、親戚の方や友人の方から頂いた場合お礼状をお返しするか、高額の場合はお礼状と1/3~半分程度の内祝いとしてお返しするのが良いかと思います。
その他にも、お正月にお祝いを頂いた方をご招待してお祝いすることも、とても喜ばれると思います。
初正月はもう一つのお誕生日です。
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初正月はあまりされないご家庭も増えてきているようです。
ですがやはり、大事な子供の成長をお祝いすることなのでとても大事にする地方もあります。
その地方の風習を大事にしながら、ささやかでも良いので皆さんをお招きして赤ちゃんの成長をお祝いしてあげたいですね。