あせもの治し方【子供・赤ちゃん・大人】対処法やお薬は?予防方法は?
あせもは『汗疹』と漢字で書くように汗が原因で起こる湿疹です。
痒みがあり、掻き過ぎるととびひになる可能性もあります。
子供や赤ちゃんは、大人よりも汗をかくので、あせもにもなりやすいですよね。
大人でも、かゆくて我慢できない時もあります。
一度あせもができると治りにくく、寝ている間に血が出るほどかきむしってしまう子も、いるのではないでしょうか。
とびひは体全体に膿を持った湿疹が飛び火のように広がる症状で、病院で薬をもらわなければ治りません。
あせもの治し方は、どうすればいいのでしょうか?子供や赤ちゃんの場合は?
今回は、子供、赤ちゃん、大人のあせもの治し方や対策、おすすめのお薬などについてご紹介します。
ご自身はもちろん、子供や赤ちゃんがあせもで悩んでる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
子供や赤ちゃんのあせもの原因と症状は?
子供や赤ちゃんは、汗をかきやすくあせもになりやすいです。
赤ちゃんの体は70~80%水分でできており、3歳以降の子供は大人と同じ数だけ汗腺があります。
大人に比べて汗をかきやすい理由が分かりますね。
子供のあせもはアトピーと間違えやすいです。
わが子の赤い湿疹はあせもかアトピーか症状で判断してみましょう。
あせも
・ 下着の内側、関節の内側など、蒸れるところにできる。
・ 汗をかいたときにできる。
・ 数日で治ることが多い。
アトピー
・ 皮膚が乾燥し、皮がむける。
・ 体に左右対称にできることが多い。
・ 皮膚が硬くなる。
あせももアトピーも体を清潔に保つことが大切ですが、アトピーの場合はアレルギー物質に反応して起こる症状なので、原因を取り除かない限り治りません。
あせもだと思っていてもずっと治らない場合は、病院で診てもらうことをおすすめします。
子供のあせもの対策や対処法は?おすすめのお薬は?
子供が、学校や幼稚園から帰ったらシャワーで汗を流すことで、あせも対策になります。
子供時代にTシャツが絞れるぐらい汗をかいた経験がある方もいると思います。
汗をたくさんかいて遊ぶのが子供ですよね。
大人にできることは汗を放置しないことです。
こまめに拭いてあげたり、シャワーを浴びたりして、清潔に保つようにしてあげましょう。
同時に、汗をかいたら顔を洗うように教えてあげておいてくださいね。
また、カルシウム不足になると、あせものできやすい体質になってしまいます!
砂糖のとりすぎや、ジュースの飲み過ぎには気をつけましょう。
出かけるときは、水筒に麦茶を入れて持たせると良いですね。
あせもができた時の対処は?
寝ている間に、かきむしってあせもが化膿したり、とびひになれば体中にうつってしまうので大変です。
お風呂に入っときに、あせもに冷たいシャワーをあてて熱を冷ましてあげましょう。
寝ている間に体温が上がって、あせもをかきむしってしまわないように、保冷剤を布でくるんで、あせもにあてて対処しましょう。
もし、あせもがなかなか治らないときは、病院でステロイド外用剤を処方してもらえます。
抗生物質が配合されているものなら、細菌の繁殖も抑えるので、あせもが悪化するのを防いでくれます。
子供のあせもにおすすめのお薬は?
病院に行くほどではないけど、あせもは早く治してあげたいですよね。
市販のステロイド外用剤もありますが、ステロイドの強弱があります。
ステロイド剤を使った薬はちょっと‥というお母さんも多いかと思います。
薬剤師さんによく聞いてから購入してくださいね。
昔は、桃の葉を乾燥させて湯船につけ、あせも対策をしていました。
桃の葉の薬は、その風習からヒントを得て開発されたロングセラー商品です。
桃の葉の薬は、あせもだけでなく虫刺されにも使えるので、一本あれば夏の間活躍しそうですね。
もし家族で使いたいというのであれば、子供にも大人にも使える薬ならこちらのレスタミンコーワパウダークリームもおすすめです。
広範囲に使えて、塗ったあとはサラッとしていますよ。
薬がない場合は?
薬を使わない治し方なら、夏野菜のきゅうりがおすすめです。
きゅうりのおろし汁は、熱をとる作用があります。
すぐに薬がないときは、お風呂上がりに塗ってあげるといいですよ♪
赤ちゃんがあせもができやすい理由は?
赤ちゃんは、季節に関係なくあせもができやすいですよね。
赤ちゃんは、なぜ大人よりもあせもができやすいのでしょうか?
それには、ちゃんとした理由があったんです。
まずは、その理由からみていきましょう。
もし、あせもができてしまっても、適切な処置をすることで早く治してあげることができますよ。
赤ちゃんがあせもができやすい理由は?
赤ちゃんは、大人の3倍汗をかくと言われています。
その上、汗腺は大人よりも多く、肌も弱いです。
もし汗をかいたままで放置した場合、汗の塩分が刺激になってしまいます。
そして、赤ちゃんは肌の油分を失ってしまいます。
肌の油分は、さまざまな刺激から守るバリアの役目をしてくれています。
脂分がなくなると、もともとデリケートな赤ちゃんの肌は、より荒れやすい状態に。
そこに汗が長時間ついてしまうと、あせもができてしまい、ひどいときにはとびひになってしまうんですね。
次に、あせもの対策についてみていきましょう。
赤ちゃんのあせも対策方法は?
赤ちゃんのあせも対策でするべきことは6つあります。
2. 服は通気性のいいものを
3. エアコンで温度調整
4. こまめなおむつ交換
5. 保湿をする
6. 湯上りは少し汗が引いてから服を着せる
それでは、ひとつずつ詳しくみていきましょう。
汗をかいたらこまめに拭く&着替え
赤ちゃんは、大人の2~3倍の汗をかきます。
汗をかいたら、すぐに濡れたガーゼで拭いてあげるなど、汗を溜まっままにしないのが一番の対処法です。
そのままにしておくと、肌を刺激しつづけるので、あせもができやすくなってしまいます。
お昼寝の後や、外から帰ったらシャワーで汗を流してあげましょう。
石鹸で洗うのは、夜お風呂に入って一回で大丈夫です。
汗をかいたら、こまめに着替えをするようにしましょう。
服は通気性のいいものを
肌着は綿のものが多いと思いますが、服も綿のものを選ぶようにしましょう。
ナイロン製のものは汗を吸わないので、あせもができやすくなったり、服そのものが刺激になってしまったりします。
服を購入する際は、綿で襟の開いたものにするなど、風通しの良いものを選ぶのもいいですね。
エアコンや扇風機で温度調節
エアコンを使いたくないと思っている人もいるかもしれませんが、下げすぎなければ使うことをおすすめします。
夏はどうしても暑くなるので汗をかきやすくなります。
もちろん、夏以外でも湯上りは体温が上がり、汗をかいてしまうので高めでつけるといいですよ。
外気温-5度を目安にするようにしましょう。
冷房や扇風機を上手に活用してくださいね。
こまめなおむつ交換
おむつの中は、汗や排泄物で蒸れています。
おしりや、太ももはあせもができやすい場所で、できてしまうと治りにくいです。
あせも対策のためにも、こまめなおむつ交換を心がけましょう。
いつも通気性の良い下着で蒸れるのを防いであげてくださいね。
保湿をする
保湿をすることで、肌がバリアで守られるのであせもができにくくなります。
逆に乾燥してしまうと、さまざまな肌トラブルに悩まされるので、保湿はとても重要ですよ!
赤ちゃんは乾燥しやすいので、シャワーの後にローションなどで保湿もしてあげるといいですね。
湯上りは少し汗が引いてから服を着せる
湯上りは、体温が上がっているので汗をかきやすくなっています。
せっかくお風呂でさっぱりしても、汗をかいてしまっては逆効果。
お風呂上りは、すぐに服を着せずにしばらくしてから服を着せるようにしましょう。
赤ちゃんのあせものできやすい場所は?対処法は?
赤ちゃんは、だいたい決まった場所にあせもができます。
【汗の溜まりやすい場所】
・ 首
・ 耳のうしろ
・ 手のひらや手首
・ 腕
・ 足の付け根
このほかにも、汗腺の多いおでこ・頭・わきの下にもよくできます。
寝返り前の赤ちゃんは、背中にもできやすいので気をつけましょう。
あせもの対処法は?
あせもができてしまったときは、皮膚を清潔にすることを心がけましょう。
石鹸で洗うときは、よく泡立てることも大事です。
あまり刺激しないように、手でやさしく洗いましょう。
石鹸が残らないようにしっかりと洗い流すことも忘れないようにしましょうね。
石鹸で洗うのは一日一回にしておきましょう。
洗いすぎると皮脂まで洗い流してしまうので逆効果になります。
できる限り予防していても、気が付いたらできていた、なんてこともあると思います。
そんなときは、慌てずにあせもの治し方を試してみてくださいね。
2. お風呂上りは水分が残らないようにする
3. 肌の保湿も忘れずに
4. ひどいときは薬を使って
赤ちゃんの肌は薄く、かきむしるとすぐに傷ついてしまいますよね。
爪は短く切って、ヤスリでやさしく削ってあげておくといいですよ。
あせもの種類
あせもには2種類あります。
白いあせもは、肌の浅いところにできて2~3日程度で治ります。
でも、赤いあせもはかゆみがあって、治るのも1~2週間程度かかってしまいます。
触らないようにするのが一番ですが、かきむしるととびひになってしまうことも。
ひどいときには薬を使ってみましょう。
できるなら薬は最終手段で使いたいですよね。
でも、軽いうちに使うと治りが早かったりしますよ。
赤ちゃんのあせもの予防におすすめの薬は?
薬の選び方は?
あせもの薬には3種類あります。
まず、保湿薬・保護薬。
肌の水分量をキープして、乾燥しにくくします。
あせもの予防に役立ちます。
次に、非ステロイド外用薬。
肌の炎症を抑えるために使います。
ステロイドが含まれていないので、ステロイドの副作用が心配な時に使いましょう。
亜鉛華軟膏が代表的ですね。
最後にステロイド外用薬。
赤ちゃんは、ステロイドの効果が大人よりも出やすいです。
赤ちゃん用として売られている薬は、大人用よりも弱い中程度の薬を使うので、副作用はそこまで心配しなくても大丈夫になっています。
最長で1~2週間塗ることができますが、使っていても効果が表れない時は病院に行くことをおすすめします。
おすすめのお薬は?
首の後ろや、オムツの中、わきの下など、蒸れる場所にあせもはできやすいですよね。
赤ちゃんに使えるあせもの薬をご紹介したいと思います。
あせもの薬を塗るときは、いきなり患部につけず、健康な肌で試し塗りしてからにしましょう。
非ステロイドで赤ちゃんから大人まで使える薬です。
虫刺されや、湿疹などにも使えます。
あせも以外にも、おむつかぶれや皮膚炎、日焼けにも使えるので一つ持っていると安心ですね。
無着色・無香料で生後1ヶ月から使用できます。
妊婦さんや、授乳中のお母さんも大丈夫です。
さらっとして、すぐに渇く液体もあります。
サッと塗れて外出時には、便利ですよね。
この薬はステロイドが入っているタイプです。
かゆみのある皮膚炎に効果があります。
赤ちゃんから2歳未満用なので、赤ちゃんにも安心ですね。
ステロイドの中でも弱い方なのもいいですね。
こちらは刺激の少ないローションタイプです。
使った後もさらっとしているので、使いやすいですね。
昔から、桃の葉はあせもに効果があるといわれています。
あせも以外の皮膚炎にも使えるので便利ですよ。
予防方法は?
あせもができないようにするには、5つの予防方法があります。
2. 服は綿素材で通気性のいいものを
3. エアコンで温度調節
4. おむつ交換はこまめに
5. 汗をかいたらこまめに着替えを
大人のあせもの原因は?
汗にはさらさらした汗とべたべたした汗の2種類があります。
大人のあせもの場合、ストレスや食べ物によってべたべたした汗をかく機会が多いのが原因と考えられます。
・ストレス
緊張したり、プレッシャーを感じたときにかく汗。いわゆる冷や汗。
・辛いものなど刺激物
味覚神経を刺激され、かく汗。
・カフェイン
汗腺が刺激されてかく汗。
これらの気持ちが高ぶっているときにかく汗は汗腺がうまく働かず、べたべたした汗になります。
その汗は乾きにくいので、汗腺が詰まり、炎症を起こして、あせもになってしまいます。
もちろん、運動した後や暑くてかいた汗(さらさらした汗)も、そのままにしておくと皮膚が蒸れて炎症を起こし、あせもになってしまいます。
紅色汗疹は注意
紅色湿疹の症状は痒みがあるので掻きすぎに注意しましょう。
一般的に知られているあせもは赤い湿疹(紅色汗疹)のイメージですが、実は水晶様汗疹という白いあせももあります。
水晶様汗疹は日焼けや発熱の後にでき、症状は痒くない、白い湿疹です。
数日で治るので気にしていない人がほとんどかもしれません。
大人のあせもの対処法は?おすすめのお薬は?
あせもができた時は、寝る前のアルコールは控えてくださいね。
辛い食べ物やお酒は、体温を上げるので、あせもが熱をもちますよね。
寝ている間にかゆくて、かいてしまうと悪化してしまいます。
冷房の効きすぎもよくないですが、扇風機もうまく活用して汗をかかない程度に調節してくださいね。
ぬるま湯で、汗を流して、あせものできた場所は優しく石鹸で洗いましょう。
ゴシゴシこすってしまわないよう注意しましょう。
おすすめのお薬は?
清涼感成分を含んでいないので、しみにくいムヒベビーは、大人にもおすすめです。
ステロイド剤を使っていない大人の薬は下記のようなものがあります。
ミストなので、外出先や仕事の合間にも、サッと拭けて便利です。
あせもクリームは、バイ菌の繁殖を押さえてくれる、伸びの良いクリームです。
次は、ステロイド配合剤でアンテドラッグのものをご紹介します。
アンテドラッグは、皮膚の表面で活性化し、吸収されたあとは、非活性となるものです。
市販の薬を買うときは、アンテドラッグのものを選びましょうね。
化膿してジュクジュクしたあせもにも塗りやすい軟膏タイプです。
刺激が少なく、湿潤にも乾燥にも対応します。
大人になると、あせもの痕が残りやすくなります。
首の周りなど、見える部分にあせもの痕ができると気になりますよね。
薬を塗るなら、早めに塗って治しましょう。
大人のあせもの予防対策は?
こまめに汗を拭き、肌をいつも清潔に保つことが大切です。
ウェットティッシュをいつもカバンに入れて持ち歩くと、すぐに体の汗も拭き取れますよね。
とにもかくにも汗をかいたままにしないように気をつけましょう。
また脂っこい食べ物や甘いものは、汗腺がつまりやすく、あせもの原因になります。
野菜や酵素たっぷりの食事で、サラサラ汗を出すように心がけましょうね。
まとめると下記のようなことを注意しておくと良いでしょう。
・汗拭き用のハンカチを持ち歩く
汗はこまめに拭き取りましょう。
べたべたした汗の場合もあるので、ウエットティッシュなど水分をむくませて拭くと綺麗に拭き取れます。
・吸水性、速乾性のある下着
下着が濡れた状態が続くのもよくありません。
大量に汗をかいた場合はできるだけすぐに着替えましょう。
・イソフラボン、タンニンを摂る
汗を抑える作用があります。
大豆やごぼうがおすすめです。
・体を冷やす野菜を食べる
夏の野菜は体を冷やします。
きゅうり、トマト、ゴーヤなど旬の野菜を食べましょう。
あせもだけでなく身体にも良いですよ。
汗を放置せず、お薬は症状を見ながら
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あせもの症状を抑えるためにも、原因である汗はこまめに拭き取り、清潔に保ちましょう。
汗を放置し、肌が蒸れると刺激を受けやすくあせもになりやすくなってしまいます。
下着の替えを持ち歩くのもいいかもしれません。
また、お薬にはステロイド配合剤と非ステロイドの薬がありました。
市販の薬を買うときは、あせもの状態を見て選びましょう。
もし、市販の薬で治らなければ、皮膚科を受診してくださいね。
かきむしった傷口から、バイ菌が入っているかもしれません。
悪化するようなら、薬を塗るのはやめて、こちらもお医者さんに診てもらいましょう。
夏にあせもはつきものだからと放置せず、こまめなケアで予防しましょうね!