お彼岸のお墓参りの時期や時間は?服装やお布施のマナーは?
お彼岸はお墓参りに行くべき日とされています。
なぜお彼岸にお参りをするのでしょうか?
また、お彼岸のお墓参りには特別なしきたりがあるのでしょうか?
今回は、お彼岸のお墓参りについてご紹介します。
・お彼岸にお墓参りする時期や時間はいつ頃が良いの?
・お彼岸のお墓参りに行く服装は?
・お彼岸のお墓参りではどんなお供え物がいいの?
・お彼岸のお墓参りのお布施はどれくらい?
お彼岸にお墓参りするのはなぜ?行けない場合は?
「彼岸」というのは悟りの世界のことで、西にあるとされています。死んだら「彼岸」へ行くというのが仏教の考え方です。
「彼岸」に対して我々が住む世界は「此岸」(しがん)といいます。
春分の日と秋分の日(真東から日が昇り真西に日が沈む日)には、「彼岸」と「此岸」が通じやすくなるので、先祖供養に最適という考え方が生まれました。
ちなみに、お墓参りに行くべきとされている日は、1年に16回もあります。
先祖が帰ってくるとされる「お盆」が一番大事なお墓参りの日で、次に大事なのが春秋のお彼岸の日とされています。
ですから、お彼岸にはできるだけお墓参りをしましょう。
行けない場合は?
どうしてもお彼岸にお墓参りが叶わない場合はどうしたらいいのでしょうか?
その場合は、次のような方法で先祖供養をしましょう。
2. お墓が実家にある場合は、お供え物を実家に送る。
3. お墓ではなく、仏壇に手を合わせる。
4. 時間ができた時に改めてお墓参りする。
5. お墓参りの代行を頼む。
お彼岸にお墓参りする時期や時間はいつ頃が良いの?
お彼岸はいつ?
お彼岸は春と秋の2回です。
春は3月の春分の日、秋は9月の秋分の日を中日として前後の3日間、つまり合計7日間がお彼岸の期間になります。
このうち、中日がお墓参りに行くべき日とされています。中日が無理なら、中日の後よりも前に参った方がいいでしょう。
お墓参りに最適な時間は?
お彼岸に限らず、お墓参りは午前中に行くのがよいことになっています。
これは、ほかの用事に先んじてお墓参りの時間をまず確保するという意味がありました。
ただ、現代は昔と違ってお墓のそばに住んでいる人ばかりではありませんね。
午前中にお墓参りをすることが難しければ、お昼過ぎの午後からでもいいのではないでしょうか。あくまでも、お墓参りを大事に思う気持ちの上でということで良いと思いますよ。
お彼岸のお墓参りに行く服装は?
普段からお墓の手入れをしてくれる人がいない場合、お墓の掃除もすることになります。
墓石を磨いたり雑草が生えていたら抜いたりと、結構服が汚れやすい作業ですね。
お墓参りの服装に決まりはありませんから、喪服やスーツではなく地味目のカジュアルウェアでもかまいません。
ただし、お寺の合同法要に参加する場合は、露出を抑えるなどカジュアル過ぎない服を着ていく方が無難です。
正座するかもしれませんから、ミニスカートなども避けた方がいいでしょう。
持ち物として、雑草を抜いたりするビニール製の手袋や軍手などもあると良いですね。夏場は汗を拭くタオルもあると良いでしょう。
お彼岸のお墓参りではどんなお供え物がいいの?
お墓参りの定番は、お花とお線香ですね。基本的にはこれだけでもOKです。
お花は、棘のある花や赤い色の花は避けるのがしきたりです。よく分からなければ、お墓参り用に一対で売られている花を買うといいでしょう。
お花以外のお供え物としては、春の彼岸には「ぼたもち」、秋の彼岸には「おはぎ」が定番です。そのほか故人の好きだったものを供えてもかまいません。
ただし、食べ物は供えた後で持ち帰らなければならない霊園がほとんどです。
せっかくのお供え物を持ちかえるのは残念な気もしますが、悪臭や野犬などの被害の原因になりますから決まりは守りましょう。
あまり過度にいろいろやると、次から面倒に感じてしまい足が遠のいてしまうことにもなりかねません。それではご先祖様が寂しい思いをしてしまいますね。
お墓参りをすること自体が大切なことなので、ほかのことはできる範囲で大丈夫ですよ。
お彼岸のお墓参りのお布施はどれくらい?
お彼岸のお墓参りや自宅の法要は家族だけで行ってもかまいませんが、お坊さんに来てお経をあげてもらう習慣がある場合は、お布施を用意しましょう。
お寺で開かれるお彼岸法要に参加する場合にも必要です。
お布施の金額ですが、ハッキリとした決まりはありません。お寺に問い合わせても、「お気持ちで」と言われてしまいます(もちろん教えてくれる場合もあります)。
お布施は、「お礼」や「寄付」の意味合いがあるお金のため、お坊さんもハッキリとはなかなか言いづらいのです。
だいたいの相場としては次のとおりですが、これまでのお寺とのお付き合いに合わせて用意しましょう。
自宅にお坊さんに来ていただく場合・・・10,000円~20,000円
別に御車代として・・・3,000円~5,000円
お寺での合同のお彼岸法要に参加する場合・・・3,000~10,000円
お彼岸は、先祖供養に適した日
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お彼岸のお墓参りについて、時期や時間、服装やお供え物などをお送りしました。
お彼岸は、先祖が暮らす「彼岸」と我々生きているものがくらす「此岸」が通じやすくなるので、先祖供養に最適な日ということが分かりました。
彼岸の中日にお墓参りするのがベストですが、叶わない場合は別の日でもかまいません。
お盆に次いで大事な先祖供養の日ですから、できるだけお墓参りにいくようにしたいものですね。