お年賀のお返し時期はいつまで?金額の相場やのしの書き方は?
新年のご挨拶に持参する贈り物のことを、『お年賀』と呼びますね。
このお年賀は、もともとは歳神様への新年のお供え物でした。
時代を経て、新年の挨拶に伺うときには、「お年賀」を贈る習慣に代わりましたが、現代でも、お年賀は、直接訪問してお渡しするものという点は変わりません。
では、お年賀を頂いた時にはどうすればいいのでしょうか?
手土産と考えて、何もしなくてもいいのか、お礼をした方がいいのか、悩むところです。
今回は、そんな時のために、お年賀を頂いた時のお返しの方法や、お返しの時期についてご紹介します。
・お返しする物や金額の相場は?
・お年賀の熨斗の書き方は?
・喪中時にお年賀をいただいた時のお返しは?
・お年賀をもって訪問していただいた方へのもてなし方は?
お年賀のお返しは必要?時期は?
お年賀は、お正月の手土産のことだと思われがちですが、本来は、日頃お世話になっていることへのお礼の品です。
お礼の品に、さらにお礼の品を返すのはおかしいので、お返しの品は必要ありません。頂いたその場で、お礼の言葉を述べるだけで充分です。
とはいえ、頂いたことへのお礼の気持ちを形にしたい場合もありますよね。
お年賀は、お正月に直接家に伺って手渡す品ですから、頂いたことへのお礼の気持ちは、自宅に上がってもらって接待でお返しとしてもいいでしょう。
また、家に上がっていただかない場合は、お礼の品を手土産として渡してもかまいません。
つまりお礼は、頂いたその場でするのが基本ということになります。
お返しする物や金額の相場は?
先ほど説明したように、基本的には、お年賀にお返しは必要ありません。
もし、お返しをしたい場合は、内祝いと同じで、「半返し」つまり「いただいた品物の半額程度になる品物」がよいでしょう。
明らかにお年賀よりも高価な品物や現金を、お返しとして渡すのは失礼にあたりますから控えましょう。
ただし、お子さん連れの来客の場合、お子さんに「お年玉」を渡すのは失礼にはあたりません。
お年賀の熨斗の書き方は?
お年賀の熨斗紙の上書きは、『御年賀』と書くのが一般的です。
ほかには、「賀正」「御年始」なども使われます。
水引は、紅白の蝶結びです。
お年賀は、持参するものですから、外熨斗にするのが相応しいでしょう。
お年賀の返礼品には、表書きは、「松の葉」「御礼」と書きます。
喪中時にお年賀をいただいた時のお返しは?
喪中の時は、お年賀を持参するのは控えるのが普通です。
毎年、お年賀に伺っているお宅には、年末にご挨拶を申し上げて、お年始の訪問を控えることを伝えます。
年始のご挨拶をしたい場合には、松の内(1月1日から1月7日)を避けて、訪問します。
持参する品物は、「御年賀」ではなく、『寒中見舞い』として、お渡ししましょう。
さて、喪中であることを相手が知らずに、御年賀を頂いたときはどうすればいいのでしょうか?
喪中は、新年の来客を予測していないものですから、返礼の品は用意していないのが普通ですから、その場では、丁寧にお礼を伝えるだけでいいでしょう。
どうしても、お礼をしたい場合は、松の内が明けてから、「寒中見舞い」として、贈りましょう。
なお、喪中という考え方は、仏教だけですから、神道やキリスト教を信仰しているお宅では、御年賀を贈っても問題ありません。
お年賀をもって訪問していただいた方へのもてなし方は?
お年賀は、基本的に直接訪問して渡す新年の挨拶の品です。
ですから、快くお迎えして、お屠蘇やお節を振舞うことが、本来のお礼の気持ちの表し方です。
ぜひ、お上がり頂いて、お正月料理でおもてなししましょう。
縁起ものなので、お屠蘇とお節料理が一番ですが、お節の用意がなかったり、食事時でなければ、茶菓での接待でもいいでしょう。
ただ、年始のご挨拶まわりで、たくさんの家を訪問する予定にしている場合もあります。
次の予定があるなど、遠慮された場合は、強引に引き留めるのはかえってご迷惑になります。
そういう場合は、玄関先の対応でもかまいませんから、丁寧に御礼だけお伝えするようにしましょう。
お年賀のお返しのポイント
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お年賀を頂いた時のお返しの方法や、お返しの時期についてお送りしました。
・ お正月料理でおもてなしすることでお礼とする。
・ お返しをする場合は、頂いたその場でお渡しする。
・ 後日お返しをしたい時には、松の内を外して「寒中見舞い」とする。
というのが、ポイントでした。
お年賀は、持参するのが基本ですが、もしも送られてきた時には、お礼状を書くと丁寧ですよ。