飲みやすい?軟水と硬水の違いと使い分け。お茶に向くのは?
私たちの身近な飲み水として流通しているミネラルウォーター。
そのミネラルウォーターには軟水と硬水がありますが、どのような違いがあるかご存知ですか?
今回はミネラルウォーターの軟水と硬水の違いをまとめてみました。
今まで何も気にせずミネラルウォーターを飲んでいたという方は、これを機に、用途に合ったミネラルウォーターを選ぶことでさらに美味しく飲むことができるようになるかもしれません。
ぜひ、参考にしてくださいね。
・軟水と硬水の違いとは?飲みやすいのはどっち?
・お茶や紅茶、コーヒーに向いているのは硬水?軟水?
・軟水と硬水、料理に使いやすいのは?効果はある?
・お肌や髪に良いのはどっち?ダイエットに効果的なのは?
軟水と硬水の違いとは?飲みやすいのはどっち?
ミネラルウォーターには硬度によって軟水と硬水に分かれています。
文字の通り軟水は軟らかい水、硬水は硬い水という意味なのですが、どのような違いがあるかご存知でしょうか。
まずは、軟水と硬水の違いからご紹介しますね。
軟水
軟水は、水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムが少ないため口当たりがまろやかという特徴があります。
日本の水は、ほとんどが軟水なので日本人には飲みやすく、日本料理やお米を炊くときの水としても適している水といえます。
硬水
硬水は、水の中に含まれるカルシウムやミネラルが多いため口当たりが重めで、中には少し苦みを感じるものもあるのが特徴です。
硬水は海外の水に多いので、日本人は飲み慣れていないということもあり、苦手という方も多いかもしれません。
しかし食事が欧米化している近年、野菜不足の食生活を送っている方などミネラルが不足している方にとっては、ミネラルを補給するために良い飲み物といえます。
お茶や紅茶、コーヒーに向いているのは硬水?軟水?
軟水と硬水の違いが分かったところで、使い分けが気になりますよね。
まずは、飲み物。
お茶やコーヒーなど水を使って淹れる飲み物には、それぞれ軟水、硬水どちらが適しているのかまとめてみました。
お好みで使い分けると、今よりもさらに美味しくいただけること間違いなしですね。
日本茶
・適した水の硬度……軟水(硬度30~80mg/L程度)
硬度10mg/L以下の軟水は、苦みや渋みが多く抽出されすぎてしまい、逆に硬度が高い硬水は苦みが抽出されにくく苦み・渋み・旨みのバランスが崩れてしまうため不向きです。
・適したお湯の温度…一度完全に沸騰させ、湯呑みなどで少し冷ましたお湯(80℃前後)
一度お湯を沸騰させることで味や香りの成分と結合するための成分が溶けにくくなり、お茶の成分をバランスよく抽出できるようになります。
その後少し冷ますことで苦みや渋みの成分がお湯に溶け込むのを抑えることができるので、甘くてまろやかな口当たりの美味しいお茶を淹れることができます。
コーヒー
・適した水の硬度……軟水(硬度30~80mg程度)
水に含まれるミネラル成分はコーヒーの成分に反応しやすいといわれています。
軟水は、ミネラル分が少ないのでコーヒー本来の味を邪魔することがなく美味しいコーヒーが淹れられます。
反対に硬水は、カルシウム成分が苦みを抑えてしまい、マグネシウム成分によって渋みを感じやすくなってしまうので不向きです。
しかし例外として、エスプレッソなどの深煎りのコーヒーは硬水で淹れたほうが美味しいと言われています。
・適したお湯の温度…沸騰した後表面のボコボコな泡が鎮まったくらいのお湯(95℃前後)
コーヒーはお湯の温度が高いほうが苦みやコーヒー豆の味を抽出しやすいため、そのコーヒー豆の本来の味を引き出しやすくなります。
苦すぎると感じたときは少し温度を下げると緩和されるようです。
まずは高い温度で淹れてみて、あとはお好みに合わせて調整してみてください。
紅茶
・適した水の硬度……軟水(硬度50~100mg/L程度)
ミネラル成分が少ない軟水は、お茶の味に影響が出にくいので紅茶本来の香りや味が引き立ちます。
紅茶の色も透き通った綺麗な色を出すことができます。
一方硬水は渋みが和らぐため、とてもマイルドな口当たりになり紅茶の色も少し濁り濃くなる特徴があるので不向きです。
しかし例外として、アッサムティーやミルクティーは硬水で淹れたほうが美味しいと言われています。
・適したお湯の温度…沸騰した直後のお湯(100℃前後)
紅茶は香りの成分が大事です。
ぬるいお湯や沸騰しすぎたお湯ではこの香りの成分がうまく抽出されません。
香りの成分をしっかり抽出するためには新鮮な沸騰したお湯を使うことが大切です。
軟水と硬水、料理に使いやすいのは?効果はある?
日本が原産のミネラルウォーターには軟水が多く、海外が原産のミネラルウォーターには硬水が多いことから、もしかしたら和食と洋食では適した水に違いがあるかも。
という気がしてきませんか?
次は、各料理に適した水を紹介しますね。
日本食
日本の水はほとんどが軟水であることから、お米を炊いたり、煮物やお味噌汁など日本食を作るときは軟水が向いているといえます。
昆布や鰹節などに含まれるグルタミン酸やイノシン酸などのうまみ成分も軟水によってうまく抽出されるため、おいしい出汁がとれます。
欧風料理
お肉などを中心とした欧風の料理には硬水が向いているといえます。
お肉のタンパク質とカルシウムが結合することでアクをしっかり出すことができます。
お肉を硬くする効果もあるため煮崩れしにくくなるのも特徴です。
お肌や髪に良いのはどっち?ダイエットに効果的なのは?
お水はお肌や髪にも良いって知っていましたか?
ダイエットに効果的とも言われています。
軟水、硬水それぞれどんな美容効果があるのかまとめてみました。
悩みに合わせて軟水、硬水を使い分けるのも良いですね。
ぜひ、日々の生活に上手に取り入れて、綺麗な自分を手に入れちゃいましょう!
軟水
・美肌効果…軟水のミネラルバランスは人体のミネラルバランスに近いといわれています。
軟水は体内への吸収が良いので、こまめに飲むことが大事です。
吸収されたミネラルは血液やリンパ液を通って全身に栄養を運びます。
・美髪効果…頭皮は顔と同じ一枚の皮膚で繋がっています。
肌に良いということは頭皮にも良いということ。
髪にも栄養が届きやすくなるようですね。
また、日本で販売されているシャンプーは軟水で洗うことを前提に作られています。
硬水ではシャンプーがうまく泡立たなかったりミネラルが髪に残りやすく、ごわついた感触になるようです。
海外に行く際は気を付けたいですね。
硬水
・ダイエット効果…硬水にたくさん含まれるミネラルは身体の機能を維持、調節するために人体に必要不可欠な成分です。
ミネラルバランスが良いと体の機能が正常に働き、代謝が良くなるため太りにくくなります。
・便秘解消効果……硬水に含まれるマグネシウムは便を柔らかくしてくれます。
朝起きてすぐコップ1杯の硬水を飲むと腸の働きが良くなり、便秘解消につながるようです。
自分に合ったミネラルウォーターで素敵な毎日を!
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いかがでしたか?
ミネラルウォーターひとつとっても軟水、硬水でこんなに違いがあったのですね。
毎日自分で淹れるお茶やコーヒーが「美味しい!」と感じられるだけでも小さな幸せを感じてしまうはず。
美容やダイエットも悩みに合わせて軟水、硬水を使い分けたら効果がアップしちゃうかもしれません。
ぜひ、今のあなたに合ったミネラルウォーターを見つけて素敵な毎日を手に入れちゃいましょう。