汗かき(多汗症)の原因と対処方法。汗の抑え方は?食べ物や漢方薬は?
ちょっと汗をかきすぎ?
人より多いかも?
汗で悩んでいる方はとても多いですね。
今回は、汗で悩む方々に、汗をかく原因や対処法などについてご紹介します。
汗をかきやすい原因は?
汗をかきやすい原因として「これが原因です!」という判断ができないこともあり、実に多くの女性の方の悩みとなっています。
汗をかきやすい方は「自律神経がうまく機能できていない」ことが多い傾向にあり、それに気付いていない場合があるのです。
ぽっちゃり体型でも痩せ型でも汗をかきやすい
ぽっちゃり体型の方が汗をかきやすいイメージがありますね。
これは、体型うんぬんで汗をかきやすいかどうかが原因ではなく、自分自身にかかる負荷が大きくなり、自律神経が乱れて汗をかきやすくなるからなのです。
冷え性の方も、体を温めようと体温調節を整えようと汗をかきやすくなります。
これも自律神経が頑張っているサインなのです。
更年期に入ってから汗をかきやすい
更年期に入ると女性ホルモンが少なくなります。
そのため、のぼせやすくなったり、急に汗をかく「ホットフラッシュ」と言われる症状が起こります。
これは、女性ホルモンが支えていた部分のバランスが崩れること。
そして、汗をかきやすくなったことに悩み、『外出するのが嫌になる・職場での汗が気になる・気持ちが落ち込むようになる』といった、自律神経が「汗をかくことに敏感になり緊張した状態」が続きます。
リラックスすることがなかなかできない自律神経は乱れ始め、さらに汗をかきやすくなってしまうことがあるのです。つまりは悪循環という流れですね。
普段から運動をしていても、していなくても汗をかきやすい
【運動をしている場合】
普段から運動をしている場合は、汗腺が鍛えられて体温調整を取ろうと積極的に汗をかきます。
全身でじわっと汗をかくことが多いです。
ところが、仕事が忙しくなったり睡眠不足が続いたりなど、自分に負荷がかかると体温調整がうまくいかないことが増えてくることがあります。
自分への負荷が、普段運動していても妙に汗をかきやすくなった・部分的に汗をかきやすいといういつもと違う汗のかき方へと傾くことがあるのです。
【運動をしていない場合】
普段運動をしていない場合は汗腺が弱くなり、汗腺がうまく作用できず、汗をかきやすい部分で大量に汗を出そうという力が働くからなのです。
汗をかきやすい部分「脇・お尻・膝の裏・頭・顔」と、部分的に汗を大量にかいてしまうことに繋がるのです。
病気の合併症・症状として汗をかきやすくなる
汗をかく原因というよりも、病気がきっかけとなり汗をかきやすくなり、病気の症状・合併症・薬の副作用で起こる場合があります。
このときも自律神経が踏ん張って、体調を整えようとする力が働いて汗をかきやすくなっていることが原因となっているのです。
自律神経の働きによっては、みんな汗をかきやすく、汗をかきやすいことで悩んでいるし、これから悩みとなる可能性があるということなのです。
悩んでいる方も、これから先悩むことになったときに焦ってしまわないように、対処法・改善方法を覚えておくと安心ですよね。
汗かきの対処法は?
風邪を引いたとき「咳をしたくないのに咳が出る」、会議中・授業中など静かな環境で「お腹が鳴ってほしくないときにお腹が鳴る」と同じで、汗をかいたときに焦ると、さらに汗をかいてしまうことがあります。
そんなときに知っておくと便利な対処法をご紹介します。
頭の汗をどうにかしたい
汗をかきやすいときには、長さがあるのならまとめ髪でおしゃれに見せつつ汗が目立たないようにしちゃいましょう。
ショートの場合には、汗ふきシート(ボディ用)でいいので、ドライシャンプーのようにささっと使ってみましょう。
頭皮に刺激が行きにくいように、マイルドなものを選びましょう。
香りもきつくなく石鹸の香りなどがおすすめです。
髪がサラサラになり、頭皮の汚れも取れる上に、汗腺を抑えることに期待が持てるのです。
普段使っているアイテムで対処できちゃうので、周りにも気づかれにくいのでおすすめですよ。
顔の汗をどうにかしたい
顔の汗は、女性にとって一番悩みとなることが多く、止めたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
顔の汗には「舞妓さん・芸妓さん」の真似をしちゃいましょう。
胸のツボと一直線上にある脇の下のツボが、顔の汗を止めるツボになっています。
「舞妓さん・芸妓さん」は着付けの際に、組み紐でこの二つのツボをギュッと圧迫して顔に汗をかかないようにします。
幅が広いものであらかじめ圧迫しておくのもいいのですが、苦しさを感じる方もいるかと思います。
顔に汗をかいたら、深呼吸して「汗かいてもいいぞ」と落ち着かせ、胸上のツボと脇の下のツボを刺激すると、あら不思議。汗が落ち着くのです。
ツボの場所と方法はこちらの動画でチェック!
脇汗にも効果的に働くので、ためしてみてくださいね。
『脇汗を抑えるツボマッサージ』
脇と背中の汗をどうにかしたい
今は制汗スプレーやクリーム・ジェルがあるので活用しちゃいましょう。
ボディ用シートで汗を拭いてから、制汗剤を使用しましょう。
使い捨ての汗脇パッド、インナーウエアで、脇と背中の部分が汗を吸い取る素材のものあるので、一枚重ねるのも一つです。
お尻・手のひら汗をどうにかしたい
お尻と手のひらは、自律神経と直接繋がっていると言っていいほど汗をかきやすいところでもあります。
歯医者でお尻や手のひらに汗をかくときは緊張で汗をかきます。
クーラーが効いているのに汗をかくのは、お尻が冷えて体温調整をするために汗をかきます。
お尻と手のひらの汗は、度合いによって多汗症の場合があるので、明らかに手のひらの汗が生活に支障をきたすときには、医療機関への受診をおすすめします。
汗かきは病気?
汗かきは、自律神経の乱れから起こると触れました。
自立神経が乱れたままの状態になると病気に繋がることがありますし、病気が原因で自律神経が乱れたままとなっていることも考えられます。
自律神経失調症・パセドゥ病・白血病・結核などが考えられますが、この場合には、汗だけではなくほかにも体調や精神的な症状が出ていることがあります。
汗かきすべてが病気ということには繋がりませんが、体調・精神的症状が出ているときには、一度医療機関への受診をおすすめします。
多汗症について
これとは別に「多汗症」というのがあります。
意外と知られていないのですが、病気として認められており、医療機関での保険受診ができます。
ただ、多汗症にはさまざまな要因があるため、始めは「皮膚科」を受診しましょう。
汗の状態によって「美容外科」か「心療内科」への受診が必要になることがあります。
脇・頭・顔・手のひら・お尻などの汗を止めるためのコスメなどがさまざま出ていますが、ここではおすすめしません。
根本的に汗かきを改善したい、治したいと思われている方には気休めでしかないからです。
漢方薬で体質改善
漢方薬で少しずつ汗をかきやすい体質を変えていくこともできます。
漢方薬は、半年飲んで変化があるかどうか、体質に合っているかどうかを判断しながら生活に取り入れることが大事。
漢方を扱っている医療機関を受診し、医師を味方につけて汗をかきやすい体質からの改善をしていきましょう。
婦人科で防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)を処方していただき愛飲している方もいます。
防已黄耆湯へと落ち着くまで3種類ほど試したようですよ。
汗かきを治す方法は?
汗かきを「治す」ことに関してはここでは明言できません。
汗をかいた時の対処法としてツボや食事といったことをお伝えすることはできますが、医者ではないので「治す」方法としてお伝えすることはできないのです。
ただ、汗を緩和させるためのツボとしてお伝えしますね。
『多汗症改善・ツボマッサージ』
ツボはすぐに効果が出るというものではなく、気が付いたときに刺激を与えることで、汗の量を緩和させるというくらいで考えて気長に刺激しましょう。
汗かきを改善するには毎日の食事に気をつけたいところですね。
食膳アドバイザーとしては、人によって違うので「これ!」というのではなく、汗で悩む方に避けてほしい食べ物をいくつかお伝えしますね。
カレーなど香辛料を多く含む食事(キムチ・七味唐辛子なども含みます)・体温を上げてしまうアルコールの過度な摂取など体温を急激にあげる食べ物は避けたほうがいいのです。
そして、牛肉・豚肉です。
お肉の中でも、牛や豚肉は、汗の臭いを強めてしまうことがあります。
自律神経の乱れを整えていく
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汗をたくさんかく原因や対処方法などをお送りしました。
汗かきは「自律神経の乱れ」が大きく密接しています。
ツボや漢方薬、生活習慣や食事の改善などで緩和させるよう促すことに期待ができます。
汗をかいたときの対処法を活用して、気持ちをさらにラクにし、自律神経の乱れを少しずつ整えていきましょう。
そうすると徐々に「汗で悩まない自分」へと確実に変えていくことができるでしょう。
この記事が参考になれば幸いです。