【卒業文集書き方例文(小学・中学)】ネタ、タイトル、書き出しは?
卒業の大事な締めくくりの一つである、卒業文集。
今どんなことを考えているのかだけではなく、今はなんてことない手書きの文字をいつまでも残しておけることも卒業文集の素敵なところです。
普段作文を書く機会があったとしても、書き慣れていない卒業文集となると、意外と書くのはむずかしいものですよね。
そこで今回は、卒業文集の書き方例文をご紹介します。
おすすめのネタやタイトル、書き出しの例文もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
卒業文集におすすめのネタ(題材)は?決め方は?
卒業文集におすすめのネタは?
卒業文集に一番おすすめのネタは『将来の夢』です。
数年後、何十年後と見返したとき、
「夢が変わっていないのか」
「新しい夢ができたのか」
「そのときの夢を叶えることができたのか」
「違う夢を叶えたのか」
そのときの気持ちを思い出すことのできる将来の夢をネタにすることは、誰にでもおすすめしたいネタですよ。
卒業文集のネタの決め方は?
本人が書きたいネタを書くことが一番です。
たとえいつもと変わらないある1日を書いた卒業文集でも、時間がたった後で見てみると、忘れかけていた素敵な思い出となっています。
卒業文集のネタとして多いのは、運動会や部活、文化祭など壁にぶち当たったけれど乗り越えた思い出や、一大イベントである修学旅行の思い出ですね。
卒業文集のタイトル(題名)の決め方は?例題は?
卒業文集のタイトルの決め方は?
「○○の思い出」や「将来の夢」というのが多いタイトルですが、せっかくならばありきたりではないタイトルをつけたいですよね。
一番伝えたいことを、気持ちではなく出来事や見た光景などで表現することです。
具体的な数字を使うのもおすすめですよ。
そうすることで、何があったのだろう?どんな気持ちだったのだろう?と読む人が想像しやすくなるので、目を引くタイトルになります。
卒業文集の例題は?
[将来の夢]
「失敗したクッキー」「お父さんの秘密」
[運動会]
「あと5点」「はじめて見た涙」
[部活]
「ラケットをしまった日」「静かな体育館」
[文化祭]
「ひとつ足りない」「スポットライト」
[修学旅行]
「路面電車」「お姉さんの歌」
[思い出]
「カレーライスと保健室」「言えなかった言葉」
いかがでしょうか?
わかるようでわからない、というのがポイントです。
文章を全て書き終えてから、使えそうな単語を見つけてタイトルにすると簡単ですよ。
【卒業文集書き出しの書き方例文】どんな文章から始めればいい?
「ぼくは○○になりたい。」
「私の一番の思い出は○○です。」
という書き方は、内容の方向性が最初にわかるので、文章を書く本人にとっても読み手にとっても一番わかりやすい書き出しです。
それ以外では、セリフや音で始めたり、出来事を伝える一文を書き出しに持ってきたりする書き方があります。
卒業文集書き出しの例文は?
「 3年3組、優勝! 」
自分が3年3組で優勝したという内容よりも、実は自分は3年2組で優勝できなかったという内容の方が、インパクトがあり◎。
「 ぐぅーーー…。 」
お腹がなる音。
「 いってきます。 」
お父さんの声。
「 ♪あーかーいーりんーごにー… 」
その出来事で印象に残った歌の歌詞。
「 あの日、まだそんなに汚れていないグリップのついたラケットを、押入れにしまった。 」
県大会を目指してグリップを巻き直したのにあえなく初戦敗退したときなど。
卒業文集の構成は?上手な書き方のコツは?
卒業文集の構成は?
基本の構成は、「起承転結」を意識して書くと良いでしょう。
『起』
これから何の話をするのかを書いたり、続きにつながる一番印象に残っている出来事を書いたりする
『承』
具体的な経験や出来事を書く(気持ちや状況が変わる「前」)
『転』
具体的な経験や出来事を書く(気持ちや状況が変わった「後」)
『結』
その出来事から学んだことや、未来にどう活かしていきたいかを書く
『承』『転』のところはわかりにくいので、この後紹介する「卒業文集の書き方例文」を参考にしてみてくださいね。
卒業文集の上手な書き方は?
書きたい思い出はたくさんあると思いますが、あれもこれもと中身を詰め込まないようにしましょう。
また、悲しい気持ちが嬉しい気持ちに変わったり、できなかったことができるようになったり、知らなかったことを知ったり、問題が起きたけど解決したり、気持ちや状況に変化がある思い出を選ぶと、書きやすいのでおすすめですよ。
卒業文集の書き方例文【小学生・中学生】
【小学生】の書き方例文
タイトル『カレーライスと保健室』
「起」
ぐぅーーー…。またお腹がなった。
給食の時間まで後30分もあるのに、ぼくのお腹はペコペコだった。
だけどお腹がなって恥ずかしくなることはなかった。ぼくは保健室にいた。
「承」
どうして保健室にいたのかというと、3時間目、体育でサッカーをしたときに、転んで捻挫してしまったからだ。
もう手当はしてもらったけれど、給食を食べたら病院に行くことになっていたので、保健室の先生が休ませてくれていた。
~(実は、ただ転んだのではなく、ある男の子に転ばされた。昨日からケンカをしている男の子。とても腹が立っていた。というような出来事や気持ちを書く。)~
「転」
4時間目が終わるチャイムが鳴った。
カレーライスの良いにおいがしてきた。ガラガラッ…保健室のドアが開いた。
~(ケンカをしている男の子が、カレーライスを2つ持ってきてくれて、さっきのことを謝ってくれた。でも、さっきのことは偶然で本当にわざとではなく、仲直りしようと思って近くに寄りすぎていたからだった。というような勘違いしていた話を書く。)~
「結」
僕が逆の立場だったら、カレーライスは教室で食べていたかもしれない。
~(男の子が勇気を出して謝ってくれて嬉しかった。それ以来ケンカをしてしまっても相手のせいばかりにせず謝るようになった。それからその男の子とは一番の仲良しになったので、僕の一番好きな食べ物はカレーライスになった。というような出来事から学んだことなどを書く。)~
☆ひとことアドバイス!
友達とケンカしてしまったことは、大人になるとほとんど忘れてしまうので、卒業文集に残しておくと懐かしく思い出すことができます。
念のため、「ケンカして仲直りしたことが一番の思い出だから卒業文集に書きたいんだけど、いいかな?」と友達に聞いておくと安心ですね。
【中学生】の書き方例文
タイトル『お父さんの秘密』
「起」
「いってきます。」
今日も朝7:00にお父さんが出かけて行った。
私も30分後には学校に向かうのだけれど、今日は少し気が重い。今日は職業体験の日だ。
「承」
職業体験はくじ引きだったので、私は商店街の入り口にあるあのかわいいケーキ屋さんには行けず、消防署に行くことになっていた。
だからやっぱり気が重い。消防署にはお父さんがいるからだ。
~(消防署に行って、お父さんが普段乗っている消防車に乗ったり、普段している訓練を見せてもらったりした。というような出来事を書く。)~
「転」
実は中学生になってから、お父さんとはあまり話をしていなかった。
きらいになったわけではないけれど、何を話して良いかわからなくなってしまった。
~(消防署で働くお父さんを見て、かっこいいなと素直に思えた。その日から、家でも前のように話すことができて、お父さんが消防士になった理由や仕事の話をたくさん聞いた。というような職業体験後の変化を書く。)~
「結」
私はまだ将来の夢が決まっていないけれど、どんな大人になりたいかは決まっている。
~(お父さんのように誰かを助けられるような大人になりたい。まずは身近な人を助けられるように生活していきたい。というような未来にどう活かしていきたいかを書く。)~
☆ひとことアドバイス!
卒業文集はおうちの人も見るものです。
何か思い出がある場合はおうちの人を登場させると、こんなことを考えていたのだとわかり、きっと嬉しいはずです。
先生や普段の生活で関わった大人(スーパーの店員さんやお医者さん、隣のおじいさんなど誰でも)から学んだことを書いても良いですね。
素直な気持ちを残すもの
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最近誰かに感謝したり、誰かをすごいなぁと思ったりしたことはありませんか?
そこに卒業文集のヒントがあるかもしれません。
ぜひ、素敵な卒業文集を書いてくださいね♪