プラム(プルーン)の栄養と効果。カロリーは?妊婦が食べても大丈夫?
スーパーで果物売り場を見ていて、プラムとプルーンの違いについて疑問に思うこともあるかもしれません。
どちらも生で売っているのを見かけると思いますが、プルーンはどちらかというと乾燥したものを見かけることが多いですよね。
お店の方に聞いてみると「どちらも “すもも” なんですよ」と言われることも。
そこで今回、プラムとプルーンの違いについてご紹介します。
また栄養や美容効果、妊婦が食べても大丈夫なのかなどについてもあわせてご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
・プラム・プルーンのカロリーは?美容やダイエットにも効果あり?
・プラムやプルーンは妊婦が食べても大丈夫?プラムの皮は?
・プラムやプルーンは1日何個まで食べても大丈夫?
プラム(すもも)とプルーンの違いは?栄養と効果は?
プラムとプルーンの違いは?
やっぱり気になるのはプラムとプルーンの違いですよね。
これにはいろいろな説があります。
日本すももとヨーロッパすもも
プラムというとちょっと赤みがかった感じで、すももと呼ばれることもあります。
いわゆる日本すももというものです。
そしてヨーロッパすもも(西洋すもも)がプルーンと呼ばれているそうです。
すももは約300種以上あって起源がヨーロッパの方で栽培されていたとのこと。
それが奈良時代に中国原産のすももが伝わってきて、すももとして食されるようになり、また大航海時代にアメリカに渡ったすももはプルーンとして栽培されるようになったということです。
もともとは同じ品種だったのが、その土地で適応するように品種改良されて、今のようにプラムとプルーンができるようになったのではないかという説ですね。
生のすももと乾燥のすもも
また一説には生のすももがプラムと呼ばれ、乾燥したものがプルーンと呼ばれているとも言われています。
確かにプルーンは種をとって乾燥させたものを多く見かけますね。
これらのようにプラムとプルーンの違いは分類上でも曖昧なところがあるのです。
栄養と効果は?
プラム
プラムの栄養としてはペクチン(食物繊維)ビタミンA、鉄分が含まれています。
特にペクチンは水溶性の食物繊維として整腸作用があります。
急激な効果ではありませんが、緩やかな無理のない整腸作用があります。
プルーン
栄養の面を考えるとプルーンのほうが効果は高いようです。
カロチンやビタミン類、ミネラル類、食物繊維、ポリフェノールなどが含まれています。
そして生のプラムと比較するとカルシウムや食物繊維の量が約6倍、ビタミンB6やカリウム、鉄分の量が約5倍多く含まれると言われています。
これらの成分は貧血の改善や便秘やむくみをなどに効果があり、プルーンを好んで食べる方が多いのもうなずけますね。
プラム・プルーンのカロリーは?美容やダイエットにも効果あり?
プラムやプルーンのカロリーは?
それではカロリーの面で比較してみましょう。
・ プラム 100g/44kcalで、1個としてみると130g/57kcalです。
・ 生プルーン 100g/49kcalで、1個としてみると63g/31kcalです。
・ 乾燥プルーン 100g/235kcalで、1個としてみると8g/19kcalです。
乾燥プルーンはカロリーの面でも低いことがわかりますね。
ただ栄養があるからといって食べすぎるのは厳禁です。
理由としては食物繊維が含まれているので、お腹の調子を悪くしてしまう恐れがあるからです。
美容やダイエットに効果あり?
カロリーの面から考えると、乾燥プルーンを食べたほうが栄養も摂れてダイエットにも効果があります。
そのほかに、プルーンにはポリフェノールの中のネオクロロゲン酸が多く含まれているのと、細胞の老化を防ぐ効果のあるビタミンEなどが含まれているところから美肌効果によいとされています。
特にビタミン類でいうともう一つ、ビタミンAが皮膚などを健康にしてくれて乾燥も防いでくれるという、アンチエイジングとしては非常に効果の高い果物とされています。
プラムやプルーンは妊婦が食べても大丈夫?プラムの皮は?
妊婦さんが食べても大丈夫?
妊婦さんになると体調が変わります。
特にホルモンのバランスが崩れて便秘になりやすくなったり、貧血の症状を訴える妊婦さんも多くなってきます。
これらを改善するために、プラムやプルーンは最適な果物となるでしょう。
食物繊維が含まれているので便秘の改善に、また鉄分とその吸収を高めてくれるビタミンC、ビタミンB6、ミネラルなどで貧血予防にと効果があります。
プラムの皮は?
プラムを食べるときは皮を向いて食べると思います。
ですがプラムの皮にも栄養があるのです。
食物繊維・ポリフェノール・アントシアニンが含まれています。
食物繊維やポリフェノールは果実の方にも含まれていますが、アントシアニンという視力によいとされている栄養が含まれているのです。
眼精疲労を回復してくれるのと、網膜にある毛細血管を保護してくれる作用など、目のさまざまな障害に効果をあらわしてくれます。
プラムやプルーンは1日何個まで食べても大丈夫?
プラムやプルーンの栄養面で、さまざまな効果があることがおわかりいただけたと思います。
ですが上記でも少し触れましたが、食物繊維を含んでいるため、いくらでも食べてもよいというわけではありません。
またカロリーの面でも少ないといっても、その分糖分が多く含まれています。
そこで毎日食べるのでしたら2~3個ぐらい、多くても5個ぐらいにとどめておくようにしましょう。
特に乾燥プルーンは食べやすいので、ついつい食べ過ぎるといった傾向があるようですので気をつけてくださいね。
栄養価の高いプラムとプルーン!
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プラムとプルーンの違い、栄養や効果などをお送りしました。
プラムは主に夏の果物として食されますが、乾燥プルーンですと一年通して食べることが可能ですね。
これだけの栄養をもつ果物ですから、毎日2~3個を食べる習慣を作るとよいのではないでしょうか。
ダイエットされている方や妊婦さんにも適していると思いますよ。